家族とのドライブ中に大事故を起こしてしまった!保険は何が使える?
家族を守れる保険は限られている
搭乗中の家族に対して適用できる保険は、人身傷害保険と搭乗者傷害保険です。
なお、治療費について単独の自損事故にかぎっては、第三者の不法行為による被害事故とは異なるので、健康保険を使うことももちろん可能です。
治療費の費用負担が健康保険適用の点数で数えられるので、医療機関にて自損事故である旨を伝えて利用したほうが得策です。
自分と家族を最大限に守れる補償をつける
さまざまな補償が備えられた現代の自動車保険、一見万能で、どんな事故にも対処ができる様に見えますが、かけ方によっては補償が不足してしまうこともあります。
特に、主に補償をしておきたいのが自分を含めた家族です。
単身で自分しか乗らない、他人は一切乗せない、という人は、ごくまれだと思います。
クルマを所有し保険をかける人の多くは、自分と家族の補償を第一に考えられているはずです。
現在、搭乗中の自分や家族を補償する保険は、人身傷害保険と搭乗者傷害保険の2つだけです。
運転する人から見た「対人賠償保険」は、他車や歩行者のみならず、同乗者に対しても適用するのですが、それはあくまでも運転者から見た他人に対してだけです。
つまり、自分と家族を確実に守る補償をつけるなら、人身傷害保険を必ず付けておく必要があります。
以前は、搭乗者傷害保険によって、死亡、入院、通院の補償を定額でまかなう程度の補償しか付けられませんでした。(死亡保障で1000万円程度)
現在は、治療費や休業損害、後遺障害や逸失利益、慰謝料相当まで、対人賠償補償と同程度に損害補償が期待できる人身傷害保険を付けておけば安心です。
なぜ対人賠償保険が使えないの?
一般的に対人賠償の考え方は、他人に対してです。
自分や家族など身内に対しては、法的な賠償義務を負うことはありません。
対人賠償保険は、運転者の起こした事故により他人にケガや後遺障害、死亡などの被害を与えてしまい、法的な賠償義務を負ったときに被保険者に代わって、保険金を支払うようになっています。
つまり、法的な賠償義務を負わない身内に対しては、損害に対して保険金を支払えないということになるわけです。
対人賠償補償は他人に対してのみ適用する、と覚えておきましょう。
保険金がわずかになる?人身傷害保険のおもわぬ穴
万能に見える人身傷害保険にもおもわぬ穴が開いています。
それは、身内のお年寄りと無職の人に対しての補償が少なくなるという点です。
人身傷害保険の死亡保障金額は、3000万円から5000万円、1億円、無制限など、対人賠償同様に高額化していますが、そのまま保険金額が支払われるわけではありません。
被害者死亡時の保険金支払いの金額算定では、対人賠償と同様に逸失利益と慰謝料から算定されることとなります。
よくある話しが、死亡した年金生活のお年寄りへの対人賠償の補償額がわずかで、ご遺族の方ともめてしまうことがあります。
これは、死亡時の年齢が高齢で仕事をしていなければ、逸失利益はわずかであり慰謝料の算定額も少なくなります。
現在は、平均的な余命とその年令に達するまでに得られると思われる利益を賠償する考え方なので、無職者や高齢の年金生活者への死亡保障や後遺障害補償が少なくなってしまうのです。
人身傷害保険も対人賠償保険と同様の算出を行うため、保険金は大きく予想を下回ることがほとんどです。
そこで、しっかり活用しかけておきたいのが搭乗者傷害保険です。
一見補償が重複してしまうようにも思われますが、死亡保障が不足すると考えられる人が家族にいる場合は、付帯しておくことをオススメします。
付けるさいの補償内容ですが、死亡保障を1000万から2000万程度の範囲で、部位症状別で構わないので傷害補償部分も付保するようにしましょう。
お年寄りの場合、搭乗中でもケガの症状は重く、65歳以下の人たちと比べてケガをしやすいとデータにも示されています。
搭乗中のケガは、交通事故にかぎらず、車室内での転倒などによる事故でも骨折などが想定できるので、まさに万一のための補償となるはずです。
家族構成をかんがみて、人身傷害保険と搭乗者傷害保険を付けるようにしましょう。
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