ワゴン車に乗り降りする際に起きた転倒事故などで搭乗者保が使える?
自動車の運行に起因する行為なら使える!
搭乗者に適用範囲が広い「人身傷害保険」は、自動車の運行に起因する行為で起こった「自動車事故」によるケガに対して保険金を支払います。
交通事故よりも広範囲の自動車の運行に起因する自動車事故とすることで、被保険自動車以外のクルマとの事故までカバーされるので、小さいお子さんやお年寄りのいる家族なら、絶対につけておきたい補償です。
保険加入の際に、搭乗中のみ担保とすると子供の通学時など、車外で起こった車の事故は担保されなくなりますが、先の理由からも車外までフルカバーとしておくと安心です。
先の質問にある転倒事故ですが、自動車の乗降は運行に起因する行為となるので、保険金支払いの対象となります。
最近は、子どもやお年寄りの乗降も意識した作りのクルマも増えましたが、思わぬところでアクシデントになりやすいのが、やはり子供とお年寄りです。
乗降時には、車室内で転倒することもあり、また、ドアや窓の開閉に際に手をはさんでしまう事故も報告されています。
従来からの搭乗者用保険は、自動車の正規搭乗位置に搭乗中と約款表記されているため、保険会社によっては、乗降時の事故やドアの開閉などの事故は、搭乗者傷害保険で取り扱いしないところが多いようです。
しかし、人身傷害なら治療費用も実費損害をカバーしてもらえるので安心です。
自動車事故で使える人身傷害保険
自動車への乗り降りで転倒してケガをした場合、人身傷害保険のみの請求では、「ノンフリート等級はダウンしません!」ちょっとしたケガでも、保険が利用できるので活用しやすい保険です。
人身傷害保険は、被保険自動車の交通事故を伴わない自動車事故もカバーされていることがわかりました。
実は、人身傷害保険はそればかりでなく、記名被保険者の家族が車外に出て自動車との事故によって被害を受けた場合にも保険金請求することが可能です。
家族までカバーされることがポイントなので、大人数の家族や搭乗者が多いワゴン車の所有者には、間違いなくオススメの保険です。
カバーされる対象の人数やシートの数は、保険料に全く影響を受けません。
つまり、大勢でクルマ利用する機会が多い人と子どもやお年寄りなどの家族が多い人には、絶対お得な保険になっています。
交通事故危険特約で車外の交通事故までフルカバー
人身傷害保険に交通事故危険特約を付帯すると、自転車との事故や自転車搭乗中の交通事故にも対応してもらえるようになります。
この特約も家族を自動担保しますから、お年寄りが自転車との事故に巻き込まれたり、子供が自転車で他人とぶつかっったりしてしまったとき、さらには単独転倒でも補償を受けることができます。
同様のケースで保険適用の有った事故例
ショッピングモールで買い物の際、クルマの後部座席から子供を下ろす際、子供に気を取られてドアに親指を挟み打撲、全治2週間。
ワゴン車の後部スライドドアからの乗降でお年寄りがステップを踏み外し転倒骨折した、全治3カ月。
ワゴン車の車内で子供がクルマから降りる際に転倒、顔をぶつけて打撲、全治2週間。
被保険者の配偶者が自転車に乗車中に車両と接触してケガをした、全治1カ月。
他にもさまざまな状況でカバーできる事故があると思われます。
今一度、自動車保険の適用範囲を確認し、上手に活用して下さい。
関連記事
-
搭乗者傷害と人身傷害はどちらに加入する方が良いの?
搭乗者を補償する保険は何があるの? 長いあいだ、クルマに搭乗者にかける補償といえば「搭乗者傷害保険...
-
50代の親と20代の子供が共有するクルマのベストな保険は?
20代の子供とクルマを共用する50歳代の保険の選び方 家族の交通事故リスクを親と子をそれぞれ守る内...
-
家族とのドライブ中に大事故を起こしてしまった!保険は何が使える?
家族を守れる保険は限られている 搭乗中の家族に対して適用できる保険は、人身傷害保険と搭乗者傷害保険...
-
自分のクルマを運転中に追突されムチ打ち症に!搭乗者の保険は使える?
激しく追突されてムチ打ち症に! 交通事故の3割を占めるとも言われているのが追突事故です。 追突事故...
-
60代70代の自動車保険の補償選びのポイント
60歳以上の交通事故リスクは? 現代の60歳代は、戦後生まれの団塊の世代と呼ばれる人たちが中心です...