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無敵の大型4WD!追突したクルマが大破に


muteki

衝突安全性能の向上

あなたの乗っているクルマは頑丈ですか?

クルマの衝突安全性能ですが、21世紀に入ってからの衝突安全性能の向上はめざましく、特に登録自動車のキャビンを守る構造は、シェルターのような骨格をもつ構造で搭乗者の生命を守るようにできています。

外側の外骨格と相互的に作用するモノコック構造によって、外側は衝突による衝撃を分散させながら、たたまれるように潰れることで車室内への衝撃を最小限に留めます。

さて、お題の大型4WDですがあえて車名を挙げることはしません。
国産車にかぎらず、アメリカを象徴するようなさらに大型のピックアップ型などもあるので、そのあたりまでを意識してみてください。

この手の大型のクロカンタイプの4WD車は、トラックと同様にラダーフレームに接続したモノコックの車室を設けています。
ほぼ独立したフレームを持つクルマは、ぶつかった相手のクルマの破損が大きくなることが多いようです。

理由は、シンプルでクルマが硬くて重いからです。
ラダーフレームも大きな衝突があれば潰れますが、簡単には潰れない構造です。
また、重量は、コンパクトカーの約2倍となり、ミニバンクラスと比較しても300kg以上重いクルマがほとんどです。

軽くてつぶれやすい外骨格を持ったクルマと重くて硬いクロカン4WDでは、双方がぶつかれば、車両損害の結果は目に見えて明らかですね。

ところで、乗っている人への影響はどうでしょうか?
また、フレームより上に乗るモノコックの車室の状態はどうでしょうか?

また、そのクルマが歩行者と衝突した場合、歩行者のダメージはどの程度になるでしょうか?

現在は、クルマの予防安全性能とともに衝突安全も搭乗者のみならず、相手のクルマや歩行者への配慮も安全性能の一部として評価されるようになりました。
もちろん、保険料にも反映しています。

あなたのクルマは、人に優しくて丈夫なクルマですか?

事故の状況

今回の事故では、アメリカ製のクロカンタイプの4WD車に、ミドルサイズの国産乗用自動車が追突したケースです。

追突された4WD車に乗っていたのは、Fさんと配偶者と小学生の子供です。
追突した乗用車に乗っていたのは、運転していたGさん本人だけです。

追突は、信号が変わったので急に止まろうとしたFさんの前のクルマEさんの急ブレーキにより、Fさんも急ブレーキをかけました。
Fさんのクルマは大きいため、すぐ後ろについていたGさんは、ブレーキが間に合わずにかなりの速度で追突しました。

場所は千葉県から埼玉県などを横断している、流れの早い国道で発生しました。
幹線道路としての最高速度は、時速60km/hが一般的ですがその道路は、相対的に時速50km/h~70km/hの速度で流れていることでも知られています。
Gさんも衝突時はブレーキを掛けましたが、時速30km/h以上でまともに衝突しエアバッグも展開しました。

ところがGさんの追突をまともに受けたFさんのクルマは、あまり大きく潰れてはいません。
当然、バックドアは大きく潰れていますが、荷室のスペースが無くなるような潰れ方はしませんでした。

しかし、運転者のFさんや配偶者とその子供が感じた衝撃は相当に大きく、強く頭を振られたショックからクルマから降りたところ、ふらついてしまうほどでした。

事故の加害者と被害者

この事故での加害者はGさん一人で、Fさんとその家族、そしてその前のクルマのEさんが被害者です。

被害内容

Fさんは、後ろからの衝突に備え強くブレーキを踏んだままの状態にもかかわらず、その前方のEさんのクルマにもぶつかりましたから、衝撃はすさまじいものでした。
被害を整理すると、対物賠償の対象がFさんとEさんのクルマです。
対人賠償は、Fさんとその家族です。

Eさんは、クルマの乗用車はトランク部分がかなり潰れましたが、不思議とからだは大丈夫とのことです。
Fさんの家族とは大きく状態が異なります。

過失割合と保険の支払内容

過失割合は、Gさんの100%過失責任となります。
保険金の支払については、車両の損害修理とそれぞれに相当する代車の提供が補償されています。

Eさん:後部トランクまわりの修理費用等約47万円
Fさん:後部バックドア交換とその周辺と前面部分の修理費等、約74万円

対人賠償については、現在までの支払いで400万円近くにのぼり、休業損害や慰謝料の支払いが行われ示談はされていますが、後遺障害の認定が予定されています。

対応可能な補償内容と特約について

Gさんの保険で、対人対物賠償保険金により補償されています。

Gさんも軽い首の痛みがありましたので人身傷害保険で加療を続け、1カ月ほどで完治しています。
Gさんのクルマの損傷は、修理損害見積もりで113万円程度となり、車両保険価額の5割を超えているので、新価特約にてクルマを代替予定です。

被害者の心情を考え、示談解決まで新しいクルマの購入を控えていましたが、なんとか示談がとれましたので、再購入の手続きを行うところです。

この事故では、Fさんのクルマが丈夫で確かにGさんや一番前のEさんのクルマが大きく潰れました。

しかし、クルマのダメージ以上に乗っている人への衝撃が大きかったようで、Fさんは少しショックを受けています。

硬くて重いクルマだからこそ衝撃はストレートに伝わることがあり、それが乗員に伝わることもあります。

事故の形態はケースバイケースなので、絶対はありませんが外殻が潰れることで衝撃を緩和することは、安全なボディの今のセオリーになっています。


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