交差点右折時に直進車に気を取られ前方車両に追突!
事故の状況
事故の概要はタイトルのとおり、右折中に前方の車両の停止に気付かずに追突した事故です。
追突したNさんは対向の直進車に気を取られ、前方の車両を運転するTさんが横断歩道を渡る歩行者の通過を待つために停止していることに気づくのに遅れました。
追突時にハンドルを切って回避を行ったため、Nさんのクルマは右フロント、Tさんのクルマは左リヤに損害が生じました。
また、Nさんは、衝突直前に進行途中で制動が間に合わなかったため、Nさんのクルマに追突後はずみで、右側の対面の歩道に乗り上げて先にあるUさん宅のフェンスにも衝突破損させています。
事故の加害者と被害者
この事故の加害者は追突したNさんです。
そして、被害者は追突されたTさんとフェンスを壊されてしまった所有者のUさんです。
事故の被害内容
被害状況は、物損として追突されたTさんの車両修理費用と修理期間中の代車費用として約27万円かかりました。
また、Uさん宅のフェンスの修理代として11万円をお支払いしています。
そして対人賠償として、Tさんが首と腰の違和感を訴えているため、救急車で病院に運ばれているので、治療費用と検査費用などを対人賠償保険でまかなっています。
治療費等は、最終的に慰謝料も含めて約38万円でしたが、約1ヶ月間の治療期間中10日程度の通院でも医療費はかかるものだとNさんも驚いていました。
Tさんは、速やかに示談に応じていただけた方でしたので、被害金額は最小の範囲だと考えられます。
なお、Nさんの車両も右フロントを中心にフロント全面に損害が発生しましたので、しゅうりひようとして、約24万円が車両保険金として支払われています。
過失割合と保険の支払内容
誰が見てもNさんが100%過失の事故です。
Nさんも一瞬の気の緩みによる、前方不注意と深く反省していました。
事故そのものは、Nさんが右折時に交差する横断歩道上の歩行者などの動きに対して、気を配っていなかったことに起因しています。
この事故で発生した損害は、すべてNさんがかけている保険からまかなわれることになり、Tさんに対する対人賠償と対物賠償、並びにUさんへの対物賠償が支払われました。
Nさんも深く反省して速やかに賠償手続きや被害者への謝罪などを行いましたので、両被害者との示談も滞り無く進めることができました。
予断ですが、この事故で被害に合われたTさんが、某損害保険会社の支社長を務めている方でしたので、速やかに示談交渉に臨んでいただけたことは、Nさんにとって幸いでした。
Nさんのクルマも車両保険で修理を行うことができました。
また、今回の事故では、Nさんへの対人賠償保険金に関しては、自賠責保険の傷害保険金120万円の範囲内で支払うことができましたが、それを超える場合は任意保険の対人賠償がカバーするようになります。
対応可能な補償内容と特約について
今回の事故のケースでは、自賠責保険、対人賠償保険、対物賠償保険、そして車両保険によって支払いが行われています。
なお、任意保険の対人賠償保険は支払われていませんが、任意保険の示談交渉サービスをこの保険の規定で活用しているので、当該事故の補償内容のひとつとしています。
このようにささいなミスから、トータルで100万円の被害が発生しました。
対人賠償が最小範囲で済んだのは、不幸中の幸いでした。
今回のNさんのクルマを修理した車両保険は、免責ゼロ特約により自己負担額の発生はありませんでした。
車両保険は高いイメージもありますが、こうした事故の際にも間違いなくカバーしてもらえるので安心です。
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