物損事故で信号機を倒したら修理費はどのくらいかかる?
信号機を壊したら・・・
急いでいるときに「赤」で待たされると、ちょっと邪魔な信号機。
毎日通勤に使っていると、「ここに信号さえなければ・・・」と思うこともあります。
しかし、この信号機ひとたび物損事故で倒壊してしまうと、その交差点の他の信号機は、黄色と赤の点滅となってしまい、交通渋滞がかえってひどくなることもあります。
そんなときはじめて、交通をうまく整理されているのは信号機のおかげと、ありがたみを実感します。
さて、この信号機ですがひとたび事故が起きたとき、いち早く業者が手配され、迅速に修理が行われますが、いったいいくら位で修理してもらえるのでしょうか?
普通に自動車保険に加入していれば、信号機をはじめ道路標識や案内板など、対物賠償保険で支払われるのですが、具体的にどの程度の金額がかかるのか見てみましょう。
支柱から倒してすべてを壊すと400万円近くになる!
一般に見る、三色の道路交通用の信号機は、基本セットが信号機本体、支柱のセット、制御盤となり、約250万円になります。
それに、設置作業の工賃が約120万円~となるので、1台壊すと最低でも400万円近くかかります。
ひとつの信号用支柱に歩行者用信号機や交差する道路に向けて信号機本体が2セット付いたものもあります。
また、矢印式などが追加されたものもあり、交差点名の表示板がついたものもあります。
そうしたものでは、価格が500万円を超えるものも有るので、決して安いものではありません。
なお作業工賃は、道路による設置状況や季節などによっても異なるため、一概に決めることはできません。
緊急手配と専門業者に依頼することから、通常の構造物を作る作業工賃と比べて割高な作業費用になっています。
信号機の製作や設置作業などは、警察により指定された業者のみが行うことになっており、業者はそう多くありません。
専門の指定業者ということから業者間の競争がないことも、高額な要因の一つと言われています。
信号機は、万全な体制で正確な修理作業を期すものですから、不特定の業者に依頼させることで2次的な障害が起きることも懸念されます。
多少高額なのは、「いたしかたなし」といったところですね。
道路案内板は信号機同等に高額?
交差点の手前に濃い青色のボードに白抜きで大きく表示された道路案内板ですが、コレが予想以上に高額で驚かれます。
聞くところによると、大型のもので案内板本体が80万円以上となり、その重量を支えるための支柱が70万円以上、工事費は170万円からとなるそうで300万円をゆうに超える金額になります。
信号機もそうですが大きな構造物で確実な表示をするために、重く大きなものを高々と掲げる必要があり、こうした作業は道路交通量の少ない夜間に行われることが多く、工事費用も通常と比べて割高になります。
また、案内表示板は、1点ごとに表示内容が異なるため作りおきができるものではなく、必要に応じて制作されるので、表示内容はオーダーメイドということになります。
事故で壊してしまった場合、急いで作って貰う必要もありますし、専門業者ゆえ割引などはありません。
事故の修理は、通常の料金より高い
事故で損壊した場合、支柱部分と基礎部分を撤去して再設置するという作業のため、先の費用に撤去の作業費用が追加されることとなります。
また、信号機や道路案内板などの物損事故では、その支柱に損害が確実に及ぶため、支柱の交換と土台部分の基礎を作り直すことが必要になるので、通常の設置作業よりも時間と工事費用がかさみます。
しかし、突貫作業を要求されるため、当然に高額な工事費用となります。
自動車で例えれば、先ず壊れたクルマをレッカー車で運び、破損箇所の脱着と見積もりを行います。
交換部品を取り付けられるように車両本体の修正作業をした後、新たに手配した部品を取り付けて修理をすることと同じというわけです。
現在の信号機や案内表示板は、ハイテク機器満載で交通管制システムやカメラが搭載されたものも増えています。
また、機器を動作制御するための発電装置や無線装置もとりつけられており、先の金額は基礎てきであり、最低線の金額です。
信号機を壊してしまう事故は、スピードの出しすぎによる単独事故ばかりでなく、交差点内の右折車と直進車の衝突事故、追突事故などでも度々引き起こされています。
交差点付近には、歩行者も集まり、信号機のみならず公共施設の設置した制御機器などもあります。
交差点ではより気をつけて運転をしましょう。
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