純新規でも保険料が6等級から2年間で一気に4割引になる!
スタートの6等級はフラットの等級ではない
スタート等級となっている6等級は、ノンフリート等級制度の創設時から長いあいだ0%の割増引きの無い、フラットの等級でした。
しかし、現代では、その内容も昔の話で、6(F)等級では、19%の割引となっています。
実のところ、割増になっているのは、3等級(12%)、2等級(28%)、1等級(64%)の3つの等級だけなのです。
そして、純新規の人でも2年目からは、通常のノンフリート等級で見るので事故がなければ、7(F)等級で28%、8等級40%まで進みます。
以前の6等級がフラットの時代なら、10%ずつ割引が進むので4年かかった話です。
また、7等級も以前は10%割引でしたが、現在は27~28%割引ですから、保険に入りやすくなったといえるでしょう。
6等級純新規で事故を起こしても大きなマイナスがほとんどない?
6等級で新規加入時に1回事故をおこすと翌年は、3等級ダウンして3等級になります。
さて、3等級の割増率はどの位でしょうか?
3等級は12%割増となり、年齢を問わず補償で加入した人は、実質保険料が下がります。また、21歳以上補償の人でも、10%にも満たない割増率となり大きなペナルティを負うことはありません。
つまり、現在の自動車保険は、1回の事故までは、大目に見てくれる優しい環境でもあります。
6等級純新規で1年目に事故を2回起こしたら
ノンフリート等級では、最高の1等級(64%割増)に達することになります。
しかし、ここで大きな問題がでてきます。
実は、多くの保険会社がこの等級での引受を実質行いません。
しいて言えば、補償内容を対人対物だけに絞り、対物賠償に20万ほどの免責を付けてどうにか、他の保険と抱合せで、代理店型自動車保険で加入ができるかもしれない、というくらいです。
それでも、事故の内容によっては拒否される可能性が高いです。
コレはどうしてかというと、事故が多い人は、保険加入者全体にとってのマイナスになるので、等級や料率は設けてあっても、基本的に拒絶されてしまうのです。
業界では、ロスの多いお客さんなどと呼びますが、この「ロス」とは、保険金支払いのことで、収入より支出が多い人ということになります。
1度目は、偶発的事故として寛容に受け止める姿勢は持っていますが、2度目となると業界全体で締め出す方向に働きます。
それでも損保代理店では、取引の内容を見て保険会社に対して稟議を通して、受け付けてくれるなど、無保険で乗る人が増えないよう、契約者の保護に努めていました。
しかし、現在は、そう言っていられないほど、保険会社も厳しくなっています。代理店の稟議も通りにくくなりました。
ロスがあまりにも大きければ、すでに薄利多売となっている代理店手数料率まで、さらに下げられるペナルティを受けるようになります。
つまり、事故をおこすと保険に入れなくなるので、そこのところは、十分に気をつけて運転をしてください。自動車保険の仏は、3度も猶予を与えてはくれず、猶予は1度きりと覚えておきましょう。
この記事の割引率は、アクサダイレクトの数値を参考にしております。保険会社によっては、等級の割引率が1~2%程度ズレが有るので、そのあたりはご承知おきください。
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