事故・故障付随費用特約で自走できない時をサポート
クルマが走れなくなった時に使える保険
「事故・故障付随費用特約」は、この保険を契約しているクルマが自動車事故や故障、キーの閉じ込みなどの理由によって、自走できなくなった状態の時に保険金を支払います。
なお、ここで言う「自走できない状態」は、クルマが自力で走行できない、盗難による使用不可能な状態、また、破損、故障で走行すると法令を順守できないばあいも含まれます。
補償される費用保険金は、次の内容です。
臨時宿泊費用保険金
やむを得ず臨時に宿泊が必要となったばあい、1泊分の宿泊費を1事故あたり1名毎15000円まで補償してくれます。
ただし、車検証記載の搭乗人数までが上限になり、自己負担が千円かかります。
臨時帰宅・移動費用保険金
事故や故障した場所からの移動や帰宅に掛かった費用を支払ってくれます。移動先は、当初の目的地 または、自宅となり1名あたり2万円までが上限です。
もちろん、タクシーやレンタカーの利用も可能です。
搬送費用保険金
動かなくなったクルマの修理完了次第、自宅や自宅に近い指定の場所に運搬する費用を、15万円を上限に支払ってくれます。
つまり、修理完了後に取りに行く必要が無いので、遠方の旅行先などでのトラブルでも無理をせずに、現場近辺の修理工場に依頼してクルマが届くのを待つことが可能です。
引取費用保険金
クルマの修理が完了したら自分で取りに行くばあいに支払われる保険金です。引き取るために要した費用を最大15万円まで補償します。ただし、自己負担が千円かかります。
電話によるサポートと手配
事故や故障で自走不能になったら、事故センターやアシスタンスサービスに連絡しましょう。
最寄りの工場や、レッカーサービス、移動のためのタクシーやレンタカーの手配、宿泊先の施設案内までサポートします。
レッカーを手配して自走不能のクルマを搬送してもらうことが前提となる特約です。無理をしないで、先ずは現場から保険会社に連絡をしましょう。
なお、基本的に保険金の支払要件として保険会社の事前承認が必要なので、先ずは電話すると覚えておいて下さい。
そして保険金支払いの根拠となる領収書などは、確実に保管するようにして下さい。
正直な話し、自動車保険でここまでサポートしてもらえるの? と言う感じの特約です。
保険会社によっては、この特約がロードサービスに組み込まれているモノがあり、また、別の名称で呼ばれることも有ります。
補償の範囲や金額などに各社違いがあるので、よく確認をしておきましょう。
なお、日常に使っている保管場所、落輪、キーの紛失、燃料切れでは、この保険特約は対応しないので注意しましょう。
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