年齢条件21歳以上の自動車保険をモット安くする3つの方法!
自動車保険は、年齢条件によって大きく保険料が異なります。
その中でも大きく差がつくのが、21歳以上補償と年齢を問わず補償する全年齢の保険料です。
最近は若い人のクルマ離れのニュースを聞きますが、クルマを持つと維持費が否応にもかかります。その理由のひとつが「高い自動車保険料」といわれています。
しかし、社会に出て働きながらクルマを購入する年齢となると、多くの人が20歳を超える頃だと思われますから、21歳以上になれば保険料に関してはかなり安くなります。
年齢条件をはじめ加入内容を工夫すれば、保険料を更に抑えられるのでマイカーの維持も容易になることでしょう。
年齢条件が違うだけで15万円も安くなる「21歳以上と全年齢の新規自動車保険料の見積もり」をまずは参考に比較して見てみましょう。
この記事では、保険のプロが年齢条件21歳以上補償の自動車保険をもっと安くする、3つの方法をわかりやすく解説します。
目次
21歳以上と全年齢の純新規保険料をSBI損保で比較
まずは、年齢条件による差が最も大きい、21歳以上と全年齢をカバーする自動車保険料の見積もりを比較して、保険料の違いを確認してみましょう。
見積もりは、2015-2016年の顧客満足度調査ランキングで「保険料が安い!」と評判が高い「SBI損保」にて試算してみました。
SBI損保の自動車保険の特徴は保険料の安さだけでなく、走行距離区分がないので「日常・レジャーで使用するが走行距離が多い人」は注目の損保です。
走行距離を気にしないで休日平日を問わず、プライベートでクルマをガンガン使いたい若者にお勧めですね。
保険料見積もりの諸条件
保険会社:SBI損保/自動車保険
・被保険車両
初度登録:平成28年3月
スズキ・スペーシアX(型式:MK42S)
日常・レジャー(走行距離区分なし)
被保険者 本人に限定
運転者の免許証の色:グリーン
居住地 東京
・補償設定
対人賠償 無制限
対物賠償 無制限
人身傷害 3000万円(契約車両搭乗中のみ補償)
車両価額 150万円
(免責:1回目5万円、免責ゼロ特約付き-2回目以降10万円)
特約:弁護士費用300万円、対物超過修理費用50万円
・各種割引
インターネット割引:-10,000円
証券不発行割引:-500円
試算結果は以下の通りでした。
一般車両:280,600円
エコノミー:204,880円
車両無し:123,160円
一般車両:127,990円
エコノミー:94,730円
車両無し:58,830円
一般車両保険付き約15万円、エコノミー車両付き約11万円、車両保険なしの基本補償でも約6.5万円の差がつきました。
(※ネット査定は、ネット割引が適用されて、お店よりも安くなるのでオススメです)
ざっくばらんに言えば、一般車両保険付きなら毎月約12,500円、エコノミー車両付では毎月約9,200円、対人対物賠償を基本とした契約でも毎月5,500円ほどの違いになるというわけです。
保険料の感覚は個人差も有り、一概に「高い安い」を決めつけることはできません。しかし、いずれの補償内容でも保険料が倍以上も違ってくるので、21歳になってからの方がクルマの維持費が大きく違ってくるといえるでしょう。
18歳で運転免許を取得したら、「とにかくマイカーを所有したい!」ことでなければ、クルマを使う時だけ、親や家族から借りる、レンターカーやカーシェアリングを利用するなどして、クルマの購入前にしっかり蓄えを作っておくことをお勧めします。
車両保険の免責金額を付けてもっと安くする!
「しっかりと蓄え」を作り21歳になってからクルマを購入するのであれば、補償の付け方をひと工夫することで、更に保険料を抑えることができます。
以下の見積もりでは、車両保険の免責金額を一律10万円とすることで、車両保険をそれぞれ約1割程度安くすることができました。
一般車両:110,660(免責一律10万円)
エコノミー:85,700円(免責一律10万円)
車両無し:58,830円
車両保険の免責を付ける理由と効果
このように車両保険の免責を付けることで、小さな損害で車両保険を使う機会を減らして1年目を無事故で過ごし、ノンフリート等級が進むようにします。
21歳以上を補償する1年目の契約時、ノンフリート等級は6S等級となり基本料率の保険料に対し3%割増からスタートします。1年目を無事故で過ごせば、翌年の更改契約は7等級30%割引となり、今年の保険料より3割以上安くなります。
小さな損害は蓄えから払い保険を使わない!
そのため、冒頭の「しっかりと蓄え」が必要になってくるのです。
実際クルマを購入して維持していくには、保険料の支払いの他にも自動車税の支払いやメンテナンス費用など、多少まとまった現金が必要です。
つまり、この蓄えから少損害の場合は現金で支払い修理したり、保険料を年払いにして分割払い手数料の5%を抑えたりするなど、余計な出費がないようにします。
ちなみに新規加入の年に事故を起こし保険を使うと、翌年のノンフリート等級は3等級となり、12%の割増で契約することになります。
たった1度だけでも保険を使った場合と使わなかった場合とで、翌年保険料率に42%もの差が生じます。元の6等級に戻るまで3年間かかるので、その後も38%、30%と3年間の保険料差額だけで、110%も多く支払うことになります。
今回の場合、車両保険付きで試算すれば、3年の間に概ね14万円近く余分に支払うことになります。「たられば」の話には違いないのですが、こうした例でも少額損害で保険を使うと損をするということがわかると思います。
自動車保険で大きなリスクをカバーする
元来、自動車保険は自費でまかなうには大きすぎる対人賠償や、一時的な大きな出費になるような対物賠償や、大きな事故や車両盗難などのリスクに対して準備しておくものです。
車内の手荷物損害など様々なリスクに対してカバーできるように商品が作られていますが、小さな損害で保険を使っていたのでは、等級が割増になるどころか事故の多いリスクが高い顧客として、更改契約を拒否されることにも成りかねません。
加入したばかりの数年が最も事故のリスクが高いのですが、小さな損害で保険を使っていて後に保険料アップや加入拒否にあったら元も子もありません。
加入時から無駄のないよう、そして、小さな損害は自費でまかなえるよう、計画的に自動車保険を付けるようにしましょう。
家族で他に車を持っていれば保険料が安くなる!
親や兄弟な同居している家族がクルマを所有し、加入している自動車保険のノンフリート等級が11等級以上ならば、21歳以上補償の新規加入時の等級を7S等級(11%割引)からスタートできます。
最初から割引スタートになる上、1年無事故で過ごせば翌年は、8等級(40%割引)です。
同居の家族が持つクルマの自動車保険契約について確認して見ましょう。
以下の保険料試算では、車両保険の免責を10万円で設定して算出してみました。
一般車両付き:93,130円(免責一律10万円)
エコノミー車両付き:71,620円(免責一律10万円)
車両保険無し:48,400円
このように家族に自動車保険加入者がいれば、一般車両保険に加入しても10万円を超えずに加入できます。一定の条件が必要なので、まず確認してみましょう。
ポイント:弁護士費用特約、個人賠償責任保険、自転車保険などは、同居の家族の保険にて補償されていれば、補償がかぶるので外すことができます。
保険料を安くする究極の方法!親の保険と交換する
最初からいきなり割引の効いた保険でスタートする方法があります。
同居の家族から保険を譲ってもらう方法です。
親や兄弟が長い間、無事故で積み重ねてきたノンフリート等級割引は、実は同居の家族間なら譲渡ができます。
保険料の高い若い人に割引が進んだ自動車保険を譲ることで、高額な新規保険料を抑えることができます。そして譲った人が26歳、30歳、35歳以上なら、新規加入でも最大40%割引で入り直すことができます。
つまり、家族全体での保険料出費を抑えることができる、というわけです。
次に実例として、親から16等級の保険を譲ってもらえた場合の保険料を試算してみましたので見てみましょう。
一般車両付き:54,300円(免責一律10万円)
エコノミー車両付き:42,450円(免責一律10万円)
車両保険無し:29,670円
前項の7S等級から始まる新規保険料と比べて、大幅に安いことがわかりますね。
では、譲渡した家族が所有する車の保険を、新規で入り直すときの内容も見てみましょう。
譲渡の有無で変わる親のクルマの保険料
保険を譲渡した人が26歳、30歳、35歳以上の場合で年齢条件や運転者限定などを組み合わせれば、21歳の人が純新規で加入するよりもかなり安く加入できます。
たとえば、52歳の親のクルマを新規に入り直す場合、複数所有新規の7S等級(35歳以上40%割引)からスタートとなり、保険料は次のようになります。
運転者は52歳の父親とその配偶者を対象として、エコノミー車両保険の加入を前提で試算してみました。車両保険の免責は、免責ゼロ特約付きの1回目5万円-2回目以降10万円としています。
親の車の保険料例
トヨタプリウスでエコノミー車両付きで試算(自転車事故補償特約)
運転者限定:本人+配偶者
26歳以上(適用等級:7S等級の場合)
エコノミー車両付き:58,510円(免0特約付き5-10)
ちなみに譲渡しなければ、父親のプリウスの保険料は以下の通りです。
26歳以上(適用等級:16等級の場合)
エコノミー車両付き:33,400円(免0特約付き5-10)
家族で支払う2台分の保険料を比較
では、2台分の合計保険料を見て、比較してみます。
21歳子供:一般車両付き:93,130円(免責一律10万円)
52歳父親:エコノミー車両付き:33,400円(免0特約付き5-10)
合計保険料:126,530円
21歳子供:一般車両付き:54,300円(免責一律10万円)
52歳父親:エコノミー車両付き:58,510円(免0特約付き5-10)
合計保険料:112,810円
(※ネット査定は、ネット割引が適用されて、お店よりも安くなるのでオススメです)
何より、21歳の子供の自動車保険が割引の進んだ16等級なら、万一の事故の際に保険を使っても大きく割増になることはありません。
保険料だけでなく、事故を起こしやすい契約の等級を進めておくことも、クルマの維持費を抑える有効な手段として検討してみてください。
次に譲渡時の具体的な手順を解説します。
親や兄弟から子供への保険譲渡の手順
保険の家族間譲渡については、手続全体の流れを見て手順を確認していきます。
手続前の確認事項と作業
・必ず保険譲渡後の子供の保険料と入り直しの保険料を試算する
・子供への保険譲渡日とクルマを使いはじめる日(納車日)を合わせる
・保険を譲渡され無保険となるクルマへの入り直し手続きも同日で行なう
譲渡の流れ
2.納車されるクルマの車検証のコピーをもらう(写真でも可)
3.納車日に合わせて車両入替、または、中途更改(解約)を行なう
4.家族間譲渡(保険名義の変更)手続きと保険申込を依頼(保険会社)
5.保険の譲渡により無保険となった車に新規で入り直す
順序を付けましたが、「3と4」は同日で行う必要があり、特に中途更改、解約を伴い保険会社を変更する場合は、日付の間違いに要注意です。
できるだけ間違いが無いようにするには、まずは譲渡される保険の損保にて車両入替と名義変更(家族間譲渡)を同時に行います。保険会社の見直しは、後に迎える満期日に改めて検討しましょう。
保険譲渡によって無保険となる親のクルマへの保険入り直しは、車両入替日と同日にしておけば、無保険にはなりません。
すべての日付を同じ日に合わせる方が、手続きの間違いや忘れを防ぐことができるので安心です。
現在加入している親の保険の保険会社に早めに連絡し、早めに車両入替と譲渡手続きの準備を進めておきましょう。
手続きが難しければ一括見積もりを利用するのもオススメです。
まとめ:21歳からの新規保険料を安くする3つの方法
若い人が新規加入する自動車保険では、年齢を問わず補償する全年齢の保険料と比較すると、年齢条件が21歳からは車両保険の有無を問わず半額以下になります。(SBI損保で試算)
一般車両保険付きの契約では、なんと15万円もの差が生じました。今回の試算では軽4輪乗用車を例にしましたので、一般の乗用自動車ではもっと保険料差が生じるでしょう。
21歳の新規保険料を抑える3つの方法
2.同居の家族の自動車保険が11等級以上なら新規7等級から入れる
3.親や兄弟から割引の進んだ保険を譲渡してもらう
この他にも補償はシンプルに構成し、人身傷害は3000万円で契約車両搭乗中のみ担保とし、追加特約は対物賠償超過特約と弁護士費用特約に絞る、などが安く仕上げるポイントです。
若者にオススメの参考車両のポイント
保険料試算の参考車両とした、スズキの軽4輪乗用車スペーシアは、軽自動車中もっとも優れている、といわれている「デュアルカメラブレーキサポート」を安価に装備できるクルマです。
自動ブレーキでは、今最も優れていると呼び声の高い、スバルのアイサイトと同じ原理の「デュアルカメラブレーキサポート」に横滑り防止装置なども装備されるので、うっかり事故を未然に防ぐ援助をしてくれるクルマです。
ワゴンRからの流れを組んだオシャレな1台、フロントにエンジンを搭載しており、ワンボックス型のトールワゴンよりも走行安定性にも優れているので安心! 男性女性を問わず、オススメの1台です。
21歳からの自動車保険、最初の1年間をまず無事故で過ごすことを目標に、安全運転に心がけましょう。
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