飛来物や落下物が原因の損害で車両保険を使う時のポイント
等級すえおき事故は廃止され1等級ダウン事故に
飛来物や落下物が原因の損害で車両保険を使うことが、容易にできなくなりました。
飛んでくるものというと、高速道路を走っていて飛んでくる石跳ねや貨物の落下物ですが、その件についての解説は、別項でとりあげましたので、ここでは、別の災害と保険の利用について考えます
関連記事:等級すえおき事故は1等級ダウン事故に!ノーカウント事故とは?
先ずは、ノンフリート等級制度の改定で等級すえおき事故が無くなり、1等級ダウン事故が新設されました。
1等級ダウンの事故では、翌年の保険料計算時に事故あり等級係数を1年間適用されるために、同じ等級でも保険料が高くなります。
しかし、1等級ダウンで1年間だけだから使ったほうが良い、という規模の大きな損害も有ります。
飛び石だけじゃない飛来物と降雪時に注意!
飛来落下物は、高速道路の飛び石だけではありません。
地域によっては、竜巻や突風により飛ばされたものが運悪くクルマに落ちてくるようなことも有ります。
また、ゴルフボール大のひょうが降り注ぎ、実際に外装全体がゴルフボールの表面のようにディンプルだらけになってしまった、とても笑えないクルマの被災も現実に対応しました。
東京から東海地域の太平洋岸で降る雪は、大変水分が多いために重く、雪下ろしなどの習慣もないため、降雪から数日後に屋根からまとまって「ドスンッ!」と車の屋根に落ちたため、ルーフが大きくへこんでしまい、ピラーの付け根にも影響が出てしまい、結果的に全損になった落下物の事故も有ります。
私自身もスキーに出かけて、大きなつららが落ちて、屋根がへこんだ経験が有ります。
こうして見ると、意外にも落下物の損害も増えているようです。特に重量が重くなる雪の落下は、シャレにならないくらいクルマにダメージがあります。
住んでいる地域差もあると思いますが、念の為にエコノミー対応の車両保険だけでも付けることをお勧めします。
車両保険を付けるように見直しをお勧めします
年齢が26歳以上の条件で、車両クラスが4クラス程度までなら保険料がおどろくほど安くなることも有ります。
自動車の保険会社は、現在、代理店型自動車保険とダイレクト型自動車保険がありますが、コストを抑えた、ダイレクト型自動車保険がシンプルな内容で、車両保険を安く提供しています。
ダイレクト型と代理店型を比べてみました。
26歳以上で夫婦限定割引を付けたフィット130万円の一般車両保険です。代理店型の自動車保険T社では、61,410円でしたが、ダイレクト型の自動車保険E社では、38,080円でした。
実は、T社とE社は、資本関係を持つ同じ損害保険グループの会社です。ダイレクト型でもT社の事故処理品質と言うのが売りの、今注目の保険会社です。
実はその他にも、それ以上に安くなる保険もあるのですが、それぞれ見積が面倒です。
そこで、見積比較が簡単な一括見積り請求サイトを利用してみてはいかがでしょうか?比較してみれば一目瞭然です。
保険料が安くなった分で、車両保険などの補償を付けられる可能性も十分にあります。
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