等級すえおき事故は1等級ダウン事故に!ノーカウント事故とは?
等級すえおき事故は1等級ダウンに変更
以前は「等級すえおき事故」と呼ばれていた、いわゆる運転者無過失の事故については、現在、1等級ダウン事故として取り扱われます。
1等級ダウンということで、事故あり係数も1年間ですが適用となるため、消費者にとっては厳しい改定となっています。
1等級ダウン事故としてカウントされる事故は、以下の車両保険事故です。
・盗難
・騒擾(そうじょう)または、労働争議などに伴う、暴力破壊行為
・台風、洪水、高潮、竜巻やひょう
・落書または窓ガラス破損(他物との衝突や接触、転覆や墜落によって生じた破損は除く)
・いたずら
・飛来中または落下中の他物との衝突
適用について詳しくは、保険会社、担当代理店にご相談ください。
1等級ダウン事故を利用する場合は、最低1年分の利用しなかった場合の保険料差額を試算して、保険金額と比較するようにしましょう。
その際に大きな差がなければ、自費での修理をおすすめします。
理由は、その後大きな事故が重なった場合、1年以内、もしくは直近の1年以内に2事故という事実から、保険引受が困難になるケースが考えられるからです。
自動車保険の利用は、万一の手段としてとっておくほうが得策です。
ノーカウント事故は上手に活用
自動車事故の3割近くを占めると言われている「もらい事故」相当で被害を負った場合で、完全な無過失事故で以下の要件に相当する場合は、ノーカウント事故として取り扱い、保険金の支払いがあっても、翌年の等級ダウンはありません。
なお、基本的に以下の単独支払いの事故が適用の条件となり、その他の車両保険支払いや賠償保険金支払いなどがある場合、ノーカウントにならないことも有るので注意してください。
搭乗者傷害保険事故
無保険車傷害保険事故
人身傷害補償特約事故
弁護士費用等補償特約事故
ファミリーバイク特約事故
搭乗者傷害保険の医療保険金倍額支払特約事故
搭乗者傷害保険の追加支払に関する特約事故
搭乗者傷害保険の家事労働費用補償特約事故
ペット搭乗中補償特約事故
日常生活賠償責任保険特約(示談交渉付)事故
携行品損害補償特約事故
形成手術費用補償特約事故
地震・噴火・津波危険「車両全損時一時金」特約事故
ノーカウント事故は、保険が使えないと思っている場合、保険を使うと翌年の保険料が上がってしまうと思われて、事故の申告をしていないケースも有るようなので、上記の事故にかかわらず事故にあったら、まず、保険会社、担当代理店に連絡して相談してください。
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