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2017年版:自動車保険料率クラス一覧「2016-2017新車販売ランキング30車」


自動車保険の保険料を決める大きな要素に、車種ごとに決められた「型式別料率クラス」があります。

この型式別料率クラスは毎年更新され、前年の事故による保険金支払いの実績が料率クラスに反映される仕組みになっています。

この記事では、2016年度(2016年4月から2017年3月まで)に販売された、小型乗用車と普通乗用車(5・7・3ナンバー)の新車30車をランキング上位から一覧表にまとめ、車種の型式別に料率クラスを掲載しています。

2016年度は、自動車メーカー各社から衝突被害軽減ブレーキなど予防安全運転支援システムを搭載した新型車の発売があいつぎ、事故の発生率が低減されることにより料率クラスが下がると期待できる車が増えてきました。

また、既に予防安全運転支援システムへの取り組みが先行していた自動車メーカーの車では、事故発生の減少により料率クラスの低下が顕著になっており、保険料負担の少ない車としても注目が集まっています。

昨年の料率クラス資料を照らし、新車購入時の検討材料として「型式別料率クラス」が下がる車についても考察して参ります。

2017年版:2016-2017乗用車販売ランキング30車の「型式別料率クラス一覧」

はじめに2016年度の乗用車販売ランキング順に車種ごとの型式別料率クラスを一覧表にまとめました。

車種ごとの型式別料率クラス一覧「新車販売ランキング 1~10位」

車種ごとの型式別料率クラス一覧「新車販売ランキング 11~20位」

車種ごとの型式別料率クラス一覧「新車販売ランキング 21~30位」

車種ごとの型式別料率クラス一覧「新車販売ランキング外の注目車種」

自動車は、自動車検査証にエンジン型式の違い、駆動方式の違い、車体形状の違いなどを基準にして、同じ車種でもいくつかの型式に分けて指定登録されています。

したがって自分の車の型式を知るには、自動車検査登録証(車検証)に記載されている「型式」で確認できます。なお、任意保険でいうところの型式は、「○○-****」となっていますが、「―(ハイフン)」を含んだ前のアルファベット部分は使いません。

表を見ると分かるとおり、同じ車種でも型式の違いにより料率クラスも大きく異なるので、これからの車選びには、欠かせないチェックポイントになるでしょう。

料率クラスをチェックして車を選ぶと保険料が安くなる!

表に記載された車種ごとの型式別料率クラスを見ると、いくつかの特徴が見られます。

例えば、コンパクトハイトワゴンの新型車、「トヨタのルーミーとタンク」は、発売より1年未満のため前年の保険金支払い実績のデータが無いので、車両の排気量や販売価格、車格などによりクラスが決められています。

トヨタルーミー/タンクの型式別料率クラスは、2つの型式共に「車両4 対人4 対物4 傷害4」になっています。

対して同クラスのライバル車「スズキのソリオとソリオバンディット」では、型式MA26Sが「車両5 対人4 対物5 傷害4」と高くなっています。しかし2016年に追加された新型式のMA46Sは「車両4 対人4 対物4 傷害4」です。

このように発売より間もない車は、4クラスを中心に設定されている型式ですが、数年の保険金支払い実績により、料率クラスに影響が出てきます。

なお、料率クラスの「車両」については、新車の販売価格により3~5クラスから始まります。

購入前に料率クラスを調べる

料率クラスを知りたい場合、保険代理店に依頼して自動車保険加入する人なら、当該代理店に検討中の車種の料率クラスを問い合わせれば教えてもらえます。

ダイレクト損保への加入を検討している人が料率クラスを調べる場合、自動車保険シミュレーターを使って算出される結果に料率クラスが表示される「SBI損保」、「イーデザイン損保」のシミュレーターを利用してみましょう。

購入する車が決まっている人は、料率クラスによる車種選びは必要ないと思います。しかし、自動車にかかる年間維持費など、いくつかの候補車を挙げて検討しているなら、型式別料率クラスのチェックも見逃せない比較検討の材料として考慮すると良いでしょう。

型式別料率クラスの仕組みについては次の記事にて詳しく解説しています。

自動車保険の料率クラスとは?保険料は型式別のリスク区分で決まる!

型式別料率クラスが下がる車、上がる車の特徴

型式別料率クラスは、車種により料率クラスが上がることが懸念される車、下がると期待できる車があります。以下にその特徴をご紹介します。

料率クラスが下がると期待できる車の特徴

「衝突被害軽減ブレーキ搭載車」(対歩行者への衝突回避機能付きが望ましい)
「急発進抑止装置の搭載車」(前方、後方の両対応が望ましい)
「予防安全性能アセスメントの評価が高い車」(JNCAPの新しい年度評価が望ましい)

「概ね35歳~55歳の運転者比率が多い車」
「20歳以下の運転者比率が少ない車」(若者に人気のない車)
「65歳以上の運転者比率が少ない車」(高齢者に支持されない車)

「カーテンエアバッグの装備が可能な車」(標準装備が望ましい)
「自動車アセスメントの評価が高い車」

その他、車線逸脱抑止機能などの搭載により事故発生率が低いと予想される車は、料率クラスが下がると期待されます。今後は、自動化の段階が進んだ車の普及により、運転者による年齢リスクなどが軽減され、料率クラスはさらに下がると予想されます。

初心者ドライバー、高齢者ドライバーなら予防安全運転支援システムの充実した新型車を選ぶことで、事故発生の可能性を下げられるので、積極的に検討しましょう。次のページの記事も参考にご覧下さい。

高齢者の運転を助ける!オススメの最新自動ブレーキ付き軽自動車

料率クラスが上がることが懸念される車の特徴

「予防安全運転支援システムの未搭載車」
「第1世代の自動ブレーキ搭載車」
「急発進抑止装置未搭載車」

「販売数が少なく盗難被害が多い車」(※)
「初心者、高齢者ドライバーの比率が多い車」
「カーテンエアバッグ未搭載車」

自動ブレーキと称されるものでも、初期段階の「衝突被害軽減ブレーキ」搭載車は、衝突回避性能がほとんど期待できず、時速30キロ以下でしかその動作も期待できないものが多く、「無いよりはマシ」といった程度のものがあります。

こうした装置は、逆に近年のように「自動ブレーキ」に注目が大きく集まると、歩行者検知機能など高機能の装備車と同様につかまえられる向きもあり、誤解を生み大変な危険をはらんでいます。

コンパクトカーや軽自動車において車種ごとの差は大きく、購入者はこの点をよく確認してから契約するようにしましょう。

(※)車両の盗難被害については、次の記事も参考にご覧下さい。

あなたの車は何位?盗まれやすい車ランキング | 盗難防止策&装置も紹介

料率クラスが下がった車種の実例

料率クラスは、毎年見直しがなされており、上がる車と下がる車にある程度の傾向が見えてきます。

例1:スバル車のように「衝突回避機能付きブレーキ」を早くから搭載し、積極的に販売を続けてきた結果、アイサイト搭載が可能なほとんどの車種は次のように料率クラスが下がっています。

スバルフォレスター(SJG)「車両3 対人3 対物2 傷害4」
スバルインプレッサXV(GP7)「車両3 対人2 対物3 傷害4」

なお、近年フルモデルチェンジを受け発売開始された、インプレッサスポーツ、XVなどには、アイサイト3が標準装備されたことにより、来年以降は料率が下がると期待されています。

前年の料率クラスと比較して事故の少ない車を見つける!

今回の型式別料率クラス一覧表には、2017年の料率クラスを掲載しておりますが、発売より1年未満のフルモデルチェンジを受けた新型車について、来年以降の料率クラスは、上がるのか下がるのか予測が立ちません。

掲載の内容を見ると、軒並み「車両4 対人4 対物4 傷害4」となっており、高額車両でも車両が5に代わる程度です。

そこで、モデルチェンジ前の型式についても一部記載しておきましたので、そちらも参考にして下さい。こちらの表に記載の無い車種や型式については、2016年版の型式別料率クラスの一覧表を次の記事から確認し比較して下さい。

2015-2016自動車保険料率クラス一覧「新車乗用車ランキング30車種」

車種ごとに事故による保険金支払いが多ければ、必然的に料率クラスは上がるので、過去の料率クラスデータは、参考程度ですが「その車種の特徴」を踏まえた結果を表しているといっても良いでしょう。

今後は、予防安全運転支援システム搭載の車も増えることにより、事故はさらに減少すると考えられますが、保険料については、型式ごとの料率クラスに分けられているため、標準装備とオプション設定の違いにより搭載車の比率も変わります。

できれば、標準搭載、または、オプション価格が安く全グレードに設定されている車を選ぶと、「事故が少なく、料率クラスも下がり保険料が安くなる」と期待できるので、そうしたポイントに注目して車を選ぶのも一案です。


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