ホンダN-WGN(Nワゴン)の自動車保険 年齢別の保険料相場
2017年6月、人気のホンダの軽ハイトワゴン「N-WGN」に、安全装備と快適装備が充実した「G特別仕様車 SSコンフォートパッケージ」が設定され発売になりました。
2013年の発売以来、マイナーチェンジや特別仕様車を加えながら、ホンダの軽自動車Nシリーズのセンターポジションとなり、強力なライバル他車、ダイハツムーブやスズキワゴンRと人気を分け続けてきました。
軽自動車として初となった、2014年JNCAPの衝突安全試験の評価「ファイブスター」の獲得などでも分かるとおり、安全へのコンセプトがしっかりした軽自動車として、現在も信頼感の高い1台として挙げられます。
今回の記事では、ホンダN-WGNカスタムGの自動車保険について、26歳の被保険者を中心に、20歳の初心者ドライバーから21歳、26歳、30歳、そして40歳から50歳、60歳、69歳まで、年齢別の保険料相場を見てみましょう。
N-WGN購入時の保険選びと補償の付け方について、ぜひ参考にして下さい。
目次
万人にオススメのホンダN-WGN、保険料と保険会社
今回のホンダN-WGNの保険は、保険料が安いダイレクト自動車保険として定評の「SBI損保」にて試算しました。
26歳の男性が乗るN-WGNの保険料
今回は、SBI損保にて見積もりしたところ、次のように保険料が安くなりました。
見積もりでは、主な運転者26歳の運転者本人限定(14等級50%割引)としたところ、年間保険料は「43,950円」になりました。この金額は国内大手損保の見積もりと比べて2万円以上も安い見積もりです。
このN-WGNの保険料見積もりでは、160万円の一般車両保険を付けて補償をフルカバーにしていますが、単独事故やあて逃げを不担保にするエコノミー車両保険にすれば、保険料をさらに32,620円まで抑えることができます。
(※ネット査定は、ネット割引が適用されて、お店よりも安くなるのでオススメです)
SBI損保を選んだ理由
今回の自動車保険見積もりでSBI損保を選んだ理由は、20代から30代のドライバーに人気の高いN-WGNですが、初心者、女性ドライバー、ヤングファミリーなど多様な顧客層を考慮し、保険料の支出を抑えながらリスクを最大限カバーできるからです。
SBI損保は、各年齢層においてダイレクト自動車保険各社の平均よりも安い保険料になるので、若い初心者からベテランの高齢者ドライバーまで、加入しやすい保険料が魅力になっています。
自動車保険に限らず、バイク保険や自動車部品保険など車に関連する保険から、がん保険や医療保険、火災保険、海外旅行保険など、個人向けダイレクト商品を豊富に取り揃えるダイレクト損保です。
若い人なら自動車だけのチョイスに留まらず、これから多様に変化して行く生活様式の中で必要な保険が必ずあると思います。保険料が安いSBI損保を知っているだけで選択の幅が広がることでしょう。
SBI損保なら自動車保険を中心に様々な保険にも対応しているので、身近に付き合っておいて損は無い保険会社だと思います。
保険会社が違うと保険料が変わる!
実際に自動車保険見積もりを、自動車保険取り扱い損保14社から集めて比較してみました。
自動車保険料の各社比較は、当サイトのトップページにて「自動車保険14社の一括見積もり比較」にて確認できますので参考にして下さい。
保険料見積もりの被保険者と車について
N-WGNの年齢条件ごとの保険料見積もりは、項目4の「ホンダN-WGNの運転者年齢別の保険料と解説」を参考にご覧下さい。
また、今回見積もりを行なった、被保険者の設定条件、被保険車両の使用方法、年間走行距離など諸条件の詳細は、項目5の「被保険者と補償の基本設定」にてご確認下さい。
ホンダN-WGNの安全装備と特徴
ホンダN-WGNは、軽自動車でもっとも早くからJNCAPの新・安全性能総合評価で 「5つ星」を獲得するなど、軽自動車の限られた車両寸法でも普通乗用車並みの衝突安全性能を実現した車です。
ライバル他社に負けずとも劣らない、優れた安全性能を見てみましょう。
予防安全のための装備
ホンダN-WGNには、シティブレーキアクティブシステム(低速域衝突軽減ブレーキ+誤発進抑制機能)と呼ぶ、自動ブレーキと急発進の防止機能を持つ、予防安全システムが選べます。全グレードで「あんしんパッケージ」としてメーカーオプションされています。
後退時に車両後方を3つのビューで映し、バックするときの安心感を向上させています。ノーマルビュー、ワイドビュー、トップダウンビューの3種類をナビ画面に表示して安全を促します。
すべりやすい路面やカーブの走行中に障害物、割り込みの車、歩行者の飛び出しを避けるため、急ハンドルやブレーキ操作を行った際、車のスピンや横滑りなど挙動変化に対して、4輪の制動を別々に自動制御してブレーキやトルクの適正なコントロールにより、車両を安定させるようにします。
ABS:4輪アンチロックブレーキシステム
TCS:トラクションコントロールシステム
追突防止のための「エマージェンシーストップシグナル」は、走行中に急ブレーキを踏むとブレーキランプの点灯に加え、ハザードランプをハイフラッシャーで自動点滅させ、後続車両に注意を促します。
ディスチャージ(HID)ヘッドライトの装備により、大光量の白色光で夜間走行の視界を確保します。薄暮の時間帯には、自動的に周りの明るさに応じて「自動点灯/消灯」が可能です。
衝突安全のための装備
衝突時には、搭乗者を守る前席左右のエアバッグに加え、メーカーオプションの「あんしんパッケージ」には、「サイドエアバッグとサイドカーテンエアバッグ」が装備されます。搭乗者の頭部へのダメージが著しいオフセット衝突や側面衝突時、効果的に頭部や身体を保護します。
ホンダの衝突安全技術「G-CON」は、搭乗中の人だけに限らず、歩行者や相手車両へのダメージも軽減するボディ構造になっています。
衝突試験評価「☆☆☆☆☆/ファイブスター」の実力は?
2013年11月発売当時のデータですが、2017年6月現在で見ても軽自動車中トップの衝突安全性能を持っているのがN-WGNの強みです。実際に評価点で比較してみましょう。
新安全性能総合評価:☆☆☆☆☆/178.8点、 乗員保護性能:87.35点、 歩行者保護性能:85.50点
新安全性能総合評価:☆☆☆☆ /166.0点、 乗員保護性能:75.67点、 歩行者保護性能:75.81点
新安全性能総合評価:☆☆☆☆ /158.4点、 乗員保護性能:70.92点、 歩行者保護性能:83.56点
軽自動車は、外骨格の面積も小さく衝突安全試験の評価は総じて低くなります。また、新型車の方が衝突安全技術や素材、装備の向上により評価が高くなるのが一般的です。
N-WGNは、軽自動車との比較で新しい車よりも高い得点となり、一般的な小型乗用車と変わらない安全性能が証明されています。ロングセラーの要因の一つといえるでしょう。
参考にJNCAPによる、オフセット衝突試験の動画もご覧ください。
「自動車アセスメント:ホンダN-WGN:オフセット前面衝突試験」
軽自動車とはいえ、時速64kmでアルミニウム製ハニ力ムの固定障害物に向けて、運転席側の一部をオーバーラップ率40%で前面衝突させて、キャビンの変形がほとんど無いのは、特筆に値します。
ぶつけられたとき、もっとも安全性の高い軽自動車は「N-WGN」で間違いないようですね。
衝突被害軽減ブレーキの実力は?
一般に自動ブレーキと呼ばれている「衝突被害軽減ブレーキ」ですが、N-WGNに装備されているものは、センサーがレーザーレーダーのみで時速30km/hまでの低速走行だけに限られたシステムです。
また実際に、30km/hで衝突回避はできないレベルなので、近年スズキやダイハツが新型車に装備してきた、ステレオセンサー、デュアルセンサーなど、歩行者との衝突回避も低速域で実現している車と比べると、明らかに低い性能です。
いつものようにJNCAPにおける、予防安全性能試験の結果を見てみましょう。
N-WGNの自動ブレーキには、軽自動車の第1世代自動ブレーキ「レーザーレーダーセンサー」によるもので、性能は1世代前のものでライバルの最新のシステムと比べると、かなり見劣りしています。
予防安全性能アセスメント評価
スズキ スペーシア:66.7/71.0(2016 ASV++)
評価された年も異なりますし、N-WGNのシステムは、設定やセンサーの改良などが施され多少は数値が上がっているかもしれません。
しかし、根本的にひとつのセンサーだけで障害物を検知し、しかも高速域での動作に期待できないレーザーレーダーなので、早急に改善を期待したいところです。
実際の試験で撮影された動画については、次のリンクにて公表されているので、ご自身で確認し判断して下さい。
「ホンダN-WGN:被害軽減ブレーキ試験 対停止車両20km/h」
軽自動車の予防安全システム
少し厳しい話になりましたが、実のところN-WGNの予防安全システムは、軽自動車において昨年までは標準的なものでした。
ライバル社のスズキ自動車が「デュアルカメラ」や「デュアルセンサー」、ダイハツが「デュアルセンサー」付きのシステムを矢継ぎ早に発表しました。
軽乗用車では、人気の高いホンダN-WGNとN BOXが置いて行かれた状況ですが、依然として2車種の人気は高く、軽自動車ユーザーの新車選びにおいて予防安全システムは、選択基準の評価は低いのかもしれません。
2018年、軽自動車の料率クラスが設定に
現在、自動車保険料率クラスの設定は、自家用乗用自動車に限られており、軽自動車については車種用途だけで保険料が区分されています。 つまり、同じ軽4輪乗用車なら、保険料率は皆同じということになっています。
しかし、2018年以降は、最大2倍程度の差が付く料率クラスの導入が予定されています。
被害軽減ブレーキを搭載している車は、追突などの事故が大幅に減少することも統計からわかってきているので、優れた自動ブレーキが装着された車は、今後、料率が安くなる可能性があります。
ホンダN-WGNの自動車保険に必須の補償内容は?
基本補償
N-WGNでは、対人対物賠償保険ともに「無制限」の補償にしましょう。
次に運転者と同乗者への補償となる搭乗者用の傷害保険は、人身傷害補償を3000~5000万円の範囲で付けておけば安心です。人身傷害補償は治療費から休業損害までの実損害を補償があり、これだけで十分頼りになるでしょう。
車両保険
車両保険の加入については、一般、またはエコノミー、そして「付保しない」の3択です。
今や軽自動車もN-WGNのように新車で150万円の時代です。また、最近の過去5年間は、車両保険や対物賠償保険での1台あたりの修理費用保険金の支払い額が高くなっています。
N-WGNは、軽自動車といっても支払総額で200万円を超えるグレードもあり、上級クラスのコンパクトカーに匹敵する高価なグレードもあります。
交通事故による損害だけでなく、予期せぬ盗難や水災害などによる被害も多額の損害になることがあるので、万一に備え、車両保険の付保を検討したいところですね。
各種特約
もらい事故に備えて「弁護士費用特約」がおすすめです。自身無過失の100%もらい事故では、相手への損害賠償請求に保険会社は対応できません。そこで「弁護士費用特約」が役に立ちます。
賠償請求の相談や訴訟手続きなど、高額な弁護士費用を300万円まで補償してもらえる安心の特約です。
対物超過修理費用補償特約は、物損事故の相手車の修理損害額が時価額を超えてしまったとき、その超過分を最大50万円まで補償する特約です。示談交渉のトラブルを軽減してくれます。
保険料を見積もるときの注意点
自動車保険は、毎年更新の掛け捨て保険です。
新規契約、更新契約どちらの場合でも、被保険者の年齢条件や範囲、車両保険の有無など、無駄な補償を付けないように比較検討が必要です。
近年は、保険料改定が頻繁に行われていることから、自動車保険は更新前の見直しや比較にて保険料を抑えることができます。多少面倒でも早めに見積もり集めて検討することが得策と考えましょう。
ホンダ N-WGNの年齢別の保険料と解説
年齢別の年間保険料は、インターネットで試算申し込みが可能な、年齢を問わず補償(20歳)、21歳以上を補償(21歳)、26歳以上を補償(26歳、30歳、40歳、50歳、60歳、69歳(※))について、「SBI損保」にて試算しました。
一般車両(年払):118,330円
エコノミー車両(年払):86,820円
一般車両(年払):64,640円
エコノミー車両(年払):47,870円
一般車両(年払):43,950円
エコノミー車両(年払):32,620円
一般車両(年払):27,680円
エコノミー車両(年払):20,580円
一般車両(年払):19,720円
エコノミー車両(年払):14,570円
一般車両(年払):19,440円
エコノミー車両(年払):14,310円
一般車両(年払):22,090円
エコノミー車両(年払):16,330円
一般車両(年払):22,090円
エコノミー車両(年払):16,330円
(※ネット査定は、ネット割引が適用されて、お店よりも安くなるのでオススメです)
※:SBI損保では、保険始期日時点で主な車の運転者(記名被保険者)が満70歳以上の場合、Webサイトからのインターネット申込みが不可となっており、サポートデスクのみの申込みとなります。 インターネット割引、証券不発行割引が不適用となるので注意しましょう。
20代ドライバーの保険を安く維持する方法
上記のように保険料を年齢別で比べてみると、明らかに20代の若い人の保険料負担が高くなっていることがわかります。
若い人の保険料が高いのは、免許証がグリーン、年齢条件を問わない条件の保険料率が高いこと、そして加入期間が短いためノンフリート等級が進んでおらず、大幅な割引が期待できないことが主な要因です。
このように保険料が高いという理由で、車両保険を外してしまう若い人が多いのですが、自動車保険を25年以上取り扱ってきたプロの意見として、「事故のリスクが高い、若い人ほど入っておくべき」というのが率直な考えです。
そこで、若い人でも車両保険に加入しやすいよう、保険料を抑えるアイディアを1つご紹介します。
車両保険の免責金額を1回目から10万円に設定する方法ですが、上記の20歳(8等級)の保険料見積もりでも以下のように安くすることができます。
20歳/8等級:年齢を問わず補償
エコノミー車両(年払): 80,770円
一般車両で11,660円、エコノミーでも6,050円ほど安くなります。本来、損害保険は、容易にまかなえない損害金額が生じた際に被保険者を経済的負担から守るために作られたものです。
保険料負担が大きい内は、少損害の自己負担となる免責を拡大して保険料を減らしましょう。特約補償などは、必要に応じて個別に付保を検討して下さい。
なお、今回のN-WGNのように自動ブレーキ(衝突被害軽減ブレーキ)が装備されている車は、2018年から「自動ブレーキ割引」が検討されており、適用車種に該当すれば保険料が1割ほど安くなります。
初心者、女性、高齢者ドライバーに限らず、軽自動車選びではN-WGNのような被害軽減ブレーキやペダルの踏み間違いによる衝突防止アシストなどが装備された、事故を未然に防ぐ予防安全運転支援装置の付いた車を選びましょう。
被保険者と補償の基本設定
見積もり試算日:2017年6月7日
被保険車両(型式):ホンダ N-WGN(JH1)
グレード:カスタムG特別仕様車 SSコンフォートパッケージ
料率クラス:対人:- 対物:- 傷害:- 車両:-
用途・車種:自家用軽4輪乗用車
初度登録年月:2017年(平成29年)6月
年齢:被保険者ごとに設定
居住地(登録地):埼玉県
適用ノンフリート等級:
20歳の試算では8等級(-40%)
21歳の試算では9等級(-43%)
26歳の試算では14等級(-50%)
30歳の試算では16等級(-52%)
40歳、50歳、60歳、69歳の試算では20等級(-63%)
前年事故の件数:0件
前年事故あり係数:0年
年齢条件:
20歳は「年齢を問わず補償」
21歳は「21歳以上を補償」
26歳、30歳、40歳、50歳、60歳、69歳は「26歳以上を補償」
運転者限定:被保険者本人のみ
運転免許証カラー:
20歳は「グリーン」
21歳、26歳は「ブルー」
30歳、40歳、50歳、60歳、69歳は「ゴールド」
使用目的:日常生活・レジャー
年間走行距離区分:~5,000km
対人賠償(基本補償):無制限
対物賠償(基本補償):無制限
人身傷害(基本補償):3000万円(契約車両搭乗中のみ)
車両保険価額:160万円(一般車両/エコノミー車両)
(免責:1回目5万円-2回目以降10万円)
特約:
他車運転危険補償特約
サービス:
示談代行サービス
ロードサービス
提携修理工場サービス
割引:インターネット、証券不発行、ゴールド免許(該当条件のみ)
保険料試算に際し、設定条件や補償内容の諸条件を可能な限り同じにしておりますが、保険会社によって補償や限定範囲の違いなどがあります。若干の差異については予めご了承下さい。
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