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【保存版2016】ダイレクト自動車保険の特約一覧(各社独自の傷害保険特約)


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自動車保険には、各社が独自に設定をしている傷害保険などの特約があります。

保険会社ごとに様々な特約が用意されており、基本補償ではカバーできないリスクに対応し補償されるようになります。

保険料の安さを売りにムダを省くはずのダイレクト自動車保険でも、近年は特約部分で他社との差別化を行い、それぞれサービスの独自性を打ち出してきています。

しかし本当に必要な補償なのでしょうか?

この記事では、ダイレクト自動車保険各社がすすめる独自特約の詳細と「本当に必要か?」その有用性を検討してみます。

独自補償の特約は必要?

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ダイレクト損保各社が提供する独自の補償特約は色々ありますが、そのほとんどは傷害保険の担保範囲を拡張したものが多く見られます。

保険会社サイトにある補償の説明を読んでみると「付けておけば安心かもしれない…」と思わせるものが多いのですが、よくよく考えてみると「万が一」の事故に対して、そこまで備えが必要?というものもあります。

そうした特約は、それぞれわずかな保険料で追加ができるので、「ワイド補償型」とか「補償充実プラン」という名称で、見積もり時に提案されると「これくらいの差額なら入っておこうか?」という気になってしまいます。

しかし、ダイレクト自動車保険を選ぶ理由に「無駄を省く」という目的があったはずです。

「多少の差額なら入っておこうか?」という補償の選び方は、無駄な補償を増やすことにもつながり、保険料を比較検討してダイレクト自動車保険を選んでも本末転倒になりかねないでしょう。

もちろん、自転車事故に対応する賠償責任保険なども用意されているのですが、その多くが傷害保険とセットで特約になっており出費がかさむことは避けられません。

もちろん、加入時に色々比較検討して考える必要がなく、なにより面倒をかけずに補償モレを防ぐ効果もあります。

加入の動機として今ひとつしっくりしませんが、「よくわからないが入っておけば安心だろう」ということで追加加入する人も少なくないようです。

そこで、以下のように各社の傷害保険に付随する独自の補償特約を一覧表にしてみました。

しかし、ひと目では何のための補償なのかわからないものが多いので、各社のそれぞれ補償内容を解説し、その有用性も探ってみます。

手っ取り早く「必要の有無を検討したい人」は、各損保の商品解説後の「有用性と注意点」に保険のプロとして独自の視点で考察していますので、そちらを参考にして下さい。

各社独自の特約一覧

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イーデザイン損保

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女性のお顔手術費用特約

人身傷害補償保険の支払い対象となる事故で、補償対象の女性に限り首、顔、頭部のケガで治療のために手術をしたときに保険金が支払われます。

この補償による対象は、1名1事故で保険金が30万円です。対象となる手術は、約款に定められたものになりますが、概ね治療のための手術のほとんどがカバーされます。

育英費用特約

人身傷害補償保険の支払い対象となる事故で、親権者の扶養者が死亡、または重度の後遺障害を負ったとき、子供の育英資金として保険金が支払われます。

この補償による対象は、同居、別居を問わず「満15歳以下で扶養中の子供」となり、保険金は子供一人あたり500万円です。

入院時諸費用特約

人身傷害補償保険の支払い対象となる事故で、補償対象者が死亡、または3日以上入院した場合、必要となる「家族の駆けつけ、差額ベッド、ホームヘルパー」の費用が保険金として支払われます。

家族の駆けつけ費用は、補償対象者の看護目的で家族が病院におもむく際にかかる、交通費(5万円まで)、宿泊費(1泊1万円、10泊分10万円まで)が支払い対象です。お見舞いは対象になりません。

差額ベッド費用は、入院1名1日あたり1万円まで、ただし事故発生から60日間が補償の対象期間です。

ホームヘルパー費用では、家事従事者が入院することによる、家事労働者の不足を、ホームヘルパーの雇入れによりカバーするために、保険金を入院1名1日あたり1万円までで最大10日間を限度とし支払われます。

ただし事故発生から60日間が対象期間です。

有用性と注意点

いずれの場合でも人身傷害保険金が支払われない状況、または免責となる事由が生じた場合、保険金は支払われません。

補償の有用性ですが「女性のお顔手術費用特約」、「入院時諸費用特約」については、人身傷害保険で補償される治療実費の範囲で収めて、超過分は預貯金で対応することが一般的と考えられるので、必要補償とはいえません。

また「育英費用特約」ですが、一般的に親権を持つ扶養者は、生命保険などの加入により子供の育英費用を備えていることがほとんどです。

また、人身傷害保険では、対象者の死亡や重度後遺障害時には、逸失利益に慰謝料相当を加えた保険金が支払われます。

生命保険と自動車保険で通常にカバーされているのであれば「育英費用特約」は、不特定に乗せる他人を対象とするだけの補償特約となり、必要補償とはいえません。

不要とまで断言はしませんが、生命保険までを含めて必要補償が備えてあれば加入を即す理由はありません。

加入を検討する際は、他に加入している生命保険や医療保険、傷害保険の補償内容を確認してみましょう。

三井ダイレクト

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ファミリー傷害特約

夫婦、または、同居の家族全員を対象にした傷害保険を追加する特約です。

この保険の家族の定義は、夫婦型では記名被保険者とその配偶者、家族型は記名被保険者の家族と親族、別居の未婚の子までを被保険者としてカバーされます。

傷害保険なので、保険の対象者が日常生活中に偶然起きた事故によりケガを負った場合の多くが対象となります。

補償されるリスクの範囲は、ワイド補償型では自宅内外を問わず対象となりますが、アウトドア補償型は文字通り自宅外での事故が補償の対象です。

保険金は、ケガによる治療のための入院と通院が対象です。

入院1日5千円、事故の日から起算して60日以内が対象です。また、通院は1日千円、事故の日から起算して60日以内の通院で30日分が限度となります。

有用性と注意点

このファミリー傷害特約補償は、家族を対象とした傷害保険になっているのですが、次の事故は補償されません。

人身傷害補償の支払い対象事故、労働中の災害事故は補償の対象外です。

それでも家族型の傷害保険は、昨今話題になっている自転車事故などで被害者となったとき、また日常生活中の様々な事故でケガを負ったときに使えるので、一見便利な保険に見えるでしょう。

補償は1日の定額払いで入院時は1日5千円で最大30万円ですが、通院時は1日千円の補償で30日分(3万円)が支払いの限度です。

入院する大きなケガをしそうな、お子さんやお年寄りのいるご家庭なら役立ちそうな特約ですが、預貯金でも対応可能な金額です。

しかし高齢ではないご夫婦だけの場合は、スキーなどアウトドアスポーツを楽しむ人であっても、あまり役に立つ機会はないと考えられます。

実際、筆者の経験ですが若い頃にスキーに通いつめてケガをした記憶はありますが、入院にまで至ったことはありませんし、身近な人でもそういう事故に遭遇する人はいませんでした。

また、25年来の損害保険商品の販売経験においても、自動車事故や労働災害を除くと、傷害保険の支払い件数はわずかでした。

したがって利用機会は低いのではないかと考えられます。

筆者の主観も入りますが、ケガをしがちなお子さんやケガをしやすく治療に時間がかかるお年寄りのいるご家庭以外は、あまり役に立ちそうな特約ではありません。

セゾン自動車火災保険

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人身家族おもいやり特約

人身傷害保険に追加セットできる、死亡と重度の後遺障害だけを対象に補償範囲を拡張した特約です。

補償内容は、介護支援と子育て支援の保険金があり、人身傷害保険の適用時に支払いの対象となります。

「介護支援保険金」は、重度後遺障害を負った際、人身傷害保険により算定される「将来の介護料」と同額が支払われ、将来の介護料に関して2倍の保険金が受け取れます。

「子育て支援保険金」は、扶養者である被保険者が死亡、または指定の重度後遺障害を被った際、19歳以下の被扶養者(子供)の年齢に応じて保険金が支払われます。

被扶養者1名ごとに人数と年令に応じた保険金が支払われるので合理的な補償内容になっています。

自転車事故傷害補償

自転車に搭乗中の衝突、転倒事故、または、歩行中の自転車との衝突事故によりケガを負ったときに保険金が支払われます。

補償内容は条件があり、死亡(500万円)、後遺障害(程度に応じ20万円~500万円)、入院(五千円/1日)入院一時金(5日以上で10万円)となっており、事故に遭っても通院治療だけの場合、保険金が出ません。

なお、入院保険金の支払い対象期間は、事故の日からその日を含めて180日が限度となっています。

有用性と注意点

人身家族おもいやり特約は、交通事故によるケガにより高額な治療療養費がかかる、介護支援と子供の養育費用にスポットを当てた有用な補償です。

家庭を持つ人ならぜひ加入しておきたい特約です。

生命保険でも死亡や後遺障害の補償はありますが、被害者が後遺障害を持って治療療養を続ける場合、予想以上に出費がかさみます。

補償範囲は限定的で、こうした事故被害はめったに起こることではないので、補償額に比べて保険料負担は少なく合理的です。

セゾン自動車火災保険では、自転車事故傷害保険と個人賠償保険を個別に特約設定してあり、必要な補償だけを選んで加入できます。

自転車傷害保険は、自転車事故のみにリスクを絞っており通院補償をしていないので、その分特約保険料は割安です。

自転車の利用と個人の賠償リスクを勘案して、加入の是非を検討して下さい。

ソニー損保

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おりても特約

自動車搭乗中以外の事故による、ケガ、身の回り品の損害、損害賠償責任の3つの損害を補償します。

3つの補償はセットになっているので、単独で選び付帯することはできません。

ただしケガの補償については、本人型、夫婦型、家族型の3タイプから被保険者の範囲を選べます。

身の回り品の損害、損賠賠償責任の補償は、ケガの補償タイプに限らず、家族全員が補償の対象です。

ケガの補償は、死亡(500万円/1名)、後遺障害(その程度に応じて20~500万円/1名)、入院(日額5千円/1日※)、手術(手術の種類に応じて5~20万円/1名)、通院(日額1,500円、ただし90日限度)標準的な傷害特約(5口)の補償内容です。

※事故日からその日を含めて180日以内に限ります。

身の回り品は、家族全員が補償の対象となり、1事故10万円まで免責が5千円です。ただし、現金、有価証券、貴金属、携帯電話(スマホ等)、コンタクトレンズなどは、保険金支払いの対象外となります。

損害賠償責任保険は、家族全員が補償の対象となり、1事故1億円まで補償されます。

有用性と注意点

おりても特約では、傷害保険と身の回り品の補償と賠償責任保険が付いていますが、本当にここまで必要でしょうか?

もし、自転車搭乗中に対応する賠償保険を付けていないのであれば、検討の余地はあります。

ソニー損保の損害賠償保険は、示談交渉付きなので相手との交渉も任せることができて大変便利です。

しかし傷害保険の死亡と後遺障害、入院を一般的な生命保険でカバーできていれば、通院や身の回り品損害は預貯金でカバーする方が賢明です。

自転車の利用と個人の賠償リスクを勘案して、加入の是非を検討しましょう。

SBI損保

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自転車事故補償特約

自転車搭乗中の事故により賠償責任が生じた際の補償と、搭乗中歩行中を問わず自転車事故によるケガの補償がセットで加入できる特約です。

被保険者は、主契約の被保険者の配偶者、同居の家族と親族、別居の未婚の子までが補償範囲となり、補償範囲の特定をせずに一括で加入できます。

補償内容は、賠償保険が1事故につき1億円まで、傷害保険は、死亡(1000万円/1名)、後遺障害(その程度に応じて40~1000万円/1名)、その他医療保険金として一律5万円(治療日数が5日以上)が支払われます。

有用性と注意点

昨今、地方自治体などで加入の義務付けがなされている自転車保険に相当する内容です。

自転車による事故では、相手への補償が必要となることも多く、賠償保険が必須です。

自転車事故に対応する賠償保険は、自動車保険以外の火災保険や積立保険などにも特約付帯があるので、重複加入による無駄がないよう確認して加入して下さい。

また、クレジットカードなどにサービスとして付いている賠償責任保険もあります。

自転車の利用と賠償リスクを勘案して加入の是非を検討しましょう。

チューリッヒ

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日常生活家族傷害補償特約

自動車搭乗中以外の事故によるケガを被保険者の範囲別に補償、本人のみ補償型、夫婦のみ補償型、家族補償型の3タイプから選べます。

補償内容は、被保険者の範囲により死亡、後遺障害の保険金は以下の通り。

本人のみ補償型:死亡(246万円)、後遺障害(死亡保険金の3%~100%)
夫婦のみ補償型:死亡(240万円)、後遺障害(死亡保険金の3%~100%)
家族補償型:死亡の場合、本人(131万円)、配偶者(129万円)、家族(100万円)とそれぞれが異なります。後遺障害(死亡保険金の3%~100%)

入院と通院、手術保険金は、対象になる被保険者すべてに一律で、入院(2500円/1日)、手術(手術の種類に応じて2.5万円~10万円)、通院(1500円/1日)となっています。

補償はいずれも事故日からその日を含めて180日以内に限ります。

有用性と注意点

自動車保険に特約で傷害保険も付けてしまうというのは、保険会社が保険料収入をアップさせる常套手段です。

遊び盛りの子供やケガをしやすい高齢者のいる家庭ならば、別途専用の傷害保険を検討するべきでしょう。

この保険でカバーされる補償額は、通常生命保険などでもカバーされている内容で、特段に保険料を追加して加入する必要はないと考えます。

アクサダイレクト

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アクサ安心プラス

搭乗者傷害保険に付帯が可能になる特約となっており、家族、女性、そしてペット愛好家と3つのニーズに対応しています。

3つのニーズに共通する補償は、示談交渉付きの日常生活賠償責任保険特約です。

この特約は被保険者とその家族に自動セットされ、日常生活において偶然の事故により、他人への賠償責任を負った場合、3千万円を限度に保険金が支払われます。

家族向けファミリープラスは、18歳未満の子供の補償を厚くして、さらに家事従事者の労働費用を補償します。

補償内容は、搭乗者傷害の医療保険金を2倍補償、18歳未満被保険者の搭乗者傷害保険の後遺障害を2倍補償し医療保険金を追加補償(入院5日以上で10万円)します。

また、ケガで傷跡が残り形成手術を受けられる場合、1事故あたり1回10万円が支払われます。

さらに家事従事者が3日以上入院した場合、家事労働費用補償として3日目以降、入院期間1日ごとに5千円支払われ、色々な補償がセットになっています。

女性向けレディースプラスは、搭乗者傷害の医療保険金を2倍補償、携行品損害を30万円まで補償(免責3千円)、ケガで傷跡が残り形成手術を受けられる場合、形成手術費用補償として1事故あたり1回10万円が支払われます。

ペット愛好家に向けたペットプラスでは、搭乗者傷害保険適用時にペットが死傷した場合、治療費や葬祭費用として10万円を限度に補償されます。

有用性と注意点

安心プラスの補償では、客観的に見て必要と考えられるのは賠償責任保険だけです。

しかし補償額が他社と比較して3千万円と低く、自転車事故で1億近い対人賠償支払いの判決が出ている昨今、満足な補償とはいえません。

また、搭乗者傷害保険による追加補償は、あまり有用ではありません。

まず搭乗者用の補償は、実損害がてん補される人身傷害補償を主選択する方がベストです。

ほとんどの事故で不足になることはないでしょう。

また、自助努力でリカバーできる範囲の補償額、つまり、10万、30万といった保険金は預貯金で準備しておくことをオススメします。

まとめ:独自の補償特約を選ぶポイントは?

各社の独自補償の特約を確認してみると中身は、傷害保険、自転車傷害保険、賠償責任保険、身の回り品損害補償などの保険です。

自動車保険加入時、かんたんに数千円と安く加入できるので、気軽に入ってしまいますが、意外と重複補償になることも多く、また、有用性が少ない補償も多いようです。

選ぶポイントとしては、他の損害保険契約(火災保険、傷害保険、積立保険)とクレジットカードのサービスで個人賠償責任保険の加入の有無を確認しましょう。

賠償保険は1つ契約があれば事足りますが、イザというときに保険金不足とならないよう、最低でも保険金額1億円以上かどうかを確認しましょう。

また、示談交渉サービスの付いたものが便利です。

また、自転車をよく使う人、家族が使っている人は、自転車限定の補償も有用です。

以上のポイントを勘案すると、セゾン自動車火災保険、SBI損保の独自特約がオススメできる特約です。


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