保険料がさらに安く!ネットで評判のSBI損保が走行距離区分導入へ
2016年10月、SBI損保の自動車保険に走行距離区分が導入され、さらに保険料が安くなります。
今回の改定では、走行距離が比較的少ない契約者の保険料は安くなりますが、逆に年間走行距離が多い契約者は、今までよりも保険料が高くなります。
この記事では、SBI損保の走行距離区分の導入で安くなるポイントと新旧保険料の比較、保険料が高くなる走行距離が多い人必見の情報、そして、10月以降に契約するときの注意点をご案内します。
SBI損保の契約者や検討中の人は、走行距離区分導入後のメリットとデメリットを具体的に見て対応策を検討して参りましょう。
目次
SBI損保が走行距離区分導入でさらに割安!
SBI損保の自動車保険といえば「保険料が安い」というイメージを持っている人が、ネットユーザーには多いと思います。
CSランキング調査「割安な保険料の第1位」
実際、2015~2016年に「オリコン日本CS」「価格.com CS」で行われた顧客満足度調査において、「保険料が安い」という人が多数を占め、損保各社を抑えてランキング1位を獲得しています。
当サイトにおいても、多くの保険料比較による車両ごとの試算を行なっていますが、概ねトップクラスの割安な保険料です。
走行距離区分導入で保険料は安くなる?高くなる?
今までSBI損保では走行距離区分が無かったことから、当サイトでも年間走行距離が多い人にオススメの自動車保険として紹介してきました。
今後は、契約者の使用方法を加味して他社損保との比較をより慎重に行なう必要があるでしょう。
しかし10月からの走行距離区分の導入では、年間走行距離の少ない人なら今まで以上に保険料が安くなります。しかしその反面、走行距離が多い人の保険料が大幅に上昇します。
そこで次の項では、9月末日までに保険を開始する場合の保険料と、10月以降開始の保険料を同じ加入条件で試算し比較してみました。
既にSBI損保に契約がある人、損保他社から更改で加入を検討している人は参考にしてみて下さい。
新旧保険料比較!どのくらい安くなる?
先ずは次の表で保険料が安くなる走行距離の具体的な試算例を見てみましょう。
2016年9月末日までの保険始期で加入する場合の保険料と、10月1日以降の保険始期で安い、または同等の保険料になる年間走行距離を対比しています。
表1:SBI損保の自動車保険「走行距離区分で安くなる年間走行距離」
(※ネット査定は、ネット割引が適用されて、お店よりも安くなるのでオススメです)
年間5000km以下の走行距離なら今まで以上に安く、さらに5000km~10000kmまでなら今までとほぼ同じ保険料です。
一般的な日常レジャーの利用方法の場合、多くの人が年間10000km以下の走行距離なので、ほとんどの人は保険料が安くなると考えられます。
保険料試算の被保険者とクルマの設定条件
表の諸条件設定
B:21歳以上補償(10等級)家族限定、ブルー免許証
C:26歳以上補償(14等級)夫婦限定、ゴールド免許証
D:26歳以上補償(14等級)本人限定、ゴールド免許証、業務使用
被保険者とクルマの設定
主な記名被保険者の年齢:表の各諸条件に準ず
被保険車両:トヨタ プリウス(ZVW50)/2016年7月登録
運転者年齢条件:A:20歳、B:21歳、C:26歳、D:35歳
運転免許証カラー:表の各諸条件に準ず
使用目的:日常・レジャー(表1、表2)/業務使用(表3)
契約距離:表の各諸条件に準ず
運転者限定:表の各諸条件に準ず
利用地域:東京
ノンフリート等級:表の各諸条件に準ず
補償設定
対人賠償:無制限
対物賠償:無制限
人身傷害:5000万円(搭乗中のみ)
車両保険:無し
対物超過修理費用補償特約:50万円
・各種割引設定:インターネット割引、証券不発行割引
年間1万キロ走る人は保険料が上がる
今回の改定で残念だったのは、走行距離のリスク区分導入により、年間10000kmを超えて走行する人の保険料が上がってしまうことです。
今までSBI損保の自動車保険は、走行距離の制限なしで割安な保険料だったので、とにかくクルマで走る人には「もってこい」の保険でした。
走行距離が多い人はどのくらい保険料が上がるの?
では、前項に記載の諸条件で走行距離を10000km以上とした場合の保険料をしました。また、現在も走行距離区分設定のないセコム損保の保険料を試算比較してみます。
(※ネット査定は、ネット割引が適用されて、お店よりも安くなるのでオススメです)
10月改定後、年間走行距離10000kmを超える契約者の保険料は、前項「表1」の改定前保険料と比べると確かに高くなります。
しかし、現在も走行距離制限を設けていないセコム損保の保険料と比較してみても、遜色のない保険料となっており、保険料がもっとも高くなる15000km超えでもセコム損保よりも安くなっています。
走行距離が多い業務使用の場合
走行距離が多い業務使用で使う場合の保険料についても他社と比べてみましょう。
比較したのは、人気の国内ダイレクト、イーデザイン損保とソニー損保です。
表3:年間走行距離15000km超え 業務使用の保険料比較
比較した所、ライバル他社より十分に安い保険料になっています。
この比較では、保険会社によって設定条件に以下の制限などが有ったので、補足しておきます。
「イーデザイン損保」
走行距離区分10000km超えが最大となっており、弁護士費用特約が自動付帯です。本人限定のため年齢条件は、設定可能な30歳以上で試算しています。
「ソニー損保」
業務使用の場合は、同社が広告でアピールしている走行距離区分の設定がなくなります。本人限定のため年齢条件は、設定可能な35歳以上で試算しています。
「SBI損保」
この他に走行距離区分を10000km超~15000km以下に設定できるので年間走行距離によっては、さらに保険料が安くなります。本人限定のため年齢条件は、設定可能な26歳以上で試算しています。
今回の比較では基本補償のみなので大きな保険料差がつきませんでしたが、各社の補償内容を比較すると特徴があるので、今回の見積もりは参考程度にして下さい。
例えば車両保険を付帯する場合、新価特約などSBI損保には無く、イーデザイン損保、ソニー損保にはある、といった補償があります。
業務使用では、万一の事故では代車の補償なども必要になるので、求める補償をしっかり選び比較検討することが賢明です。
10月以降の更改等、契約手続きの注意点
現在SBI損保で加入している契約の満期日が「平成28年10月1日~平成29年9月30日」までの人は、今後の更改時に届く継続契約のご案内が「走行距離5000km~10000km」で試算された内容になっているので注意して下さい。
それ以外の走行距離が予想される場合は、走行距離区分の選択をし直し、クルマのオドメーター(※1)の距離を記載して申し込みします。
なお、今後の契約期間中に申し込み時に記載した年間走行距離を超えることがあっても、保険期間途中での修正申告、追徴保険料の支払いは必要ありません。
保険料は、過去1年間の走行距離の申告を元に決まっているので、次の更改契約にて1年間の実走行距離の申告をして下さい。
※1:オドメーターとは、メーターパネル内に表示されている積算走行距離計のことです。任意に0にリセットできるトリップメーター(区間距離計)とは違うので確認時には注意しましょう。
デジタル表示で切り替え式の場合、表示切り替えボタンで「ODO」の表示がある数字を選んで下さい。
5000km以下:1週間あたり約 90 kmの走行距離で年間約4700km
5000km超~10000km以下:1週間あたり約 190 kmの走行距離で年間約9900km
10000km超~15000km以下:1週間あたり約 280 kmの走行距離で年間約14600km
15000km超:1週間あたり約 280kmを超える場合
まとめ:走行距離区分による顧客のメリットとデメリット
SBI損保では、営業開始以来、走行距離区分を設けていませんでしたが、今回の改定によって、より事故発生のリスクが低い「走行距離が少ない人」の保険料が安くなりました。
メリットあり、デメリットはなし
走行距離が少ない人は、より安い自動車保険を選べるのが大きなメリットになるでしょう。
走行距離が多い人は従来より保険料が上がりますが、それでも他社と比べて保険料は安く設定されているので、デメリットというほどではありません。
その他改定内容の注意点
今回の改定ではその他に「車内外身の回り品補償特約」の補償範囲が変更になります。
主な変更点は、従来より補償対象外だった「携帯電話、スマホなどの通信機器」に加え、「ノートPC、タブレット端末などの情報通信端末、事務機器」が補償の対象外になります。
車内への放置による盗難破損はもとより、走行時に置く場所などにも注意し、ブレーキやハンドル操作で落下して破損することが無いように注意しましょう。
更改契約の際の注意点
なお、前項でも記載しましたが、車両保険の付帯、各種条件設定の違いによって保険料の差は異なってきます。つまり、各社間で契約者ごとの保険料差も違って来きます。
したがって保険加入の際には、いま一度、損保各社のサイトで見積もりをする、比較見積もりサイトを利用して比べるなど、慎重に検討して見て下さい。
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