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チョット見も捕まる!運転中のポケモンGOは交通違反で罰金減点


tyottomi0912
自動車運転中にポケモンGOをプレイすることは、道路交通法違反となり反則金の支払いと運転免許の減点対象になります。

運転免許証を保有している方にいまさら言うまでもないことですが、ゲームアプリに限らずメールの確認や着信の相手を確認する、地図アプリやナビアプリの画面を注視するなど、運転中のスマートフォン(以下:スマホ)の操作は禁止されています。

しかし実態を見てみると、携帯電話での通話やスマホ画面を見ていたことにより検挙された人は大変多く、2014年の検挙件数でも約110万件近くに達しています。

特にこの5年ほどで保有者が急増したスマホでは、「ながらスマホ」と呼ばれる、運転しながらスマホを操作することによる画面注視によって事故件数も倍増しています。

この記事では、ポケモンGOなど運転中のスマホ操作による罰則について、いま一度確認すると共に、違反行為による事故についても考察し、スマホ操作による事故の罰則についても考察して参ります。

ポケモンGOの運転中操作による検挙数

kenkyo0912
人気のゲームアプリ「ポケモンGO!」を運転中にプレイしていて検挙された人は、7月の配信からひと月の間に1140件にも上り、内9割近くが画面注視によるいわゆる「ながら運転」をしたことにより摘発されています。

毎年、警察庁から発表されている「警察白書」によれば、近年はスマホを運転中に利用したときの画面注視による事故が急増しており、「スマホや携帯電話の使用」による検挙数は、「速度違反」、「一時停止違反」と並び、交通違反検挙数のトップ3となっています。

iPhone発売から違反者が急増

統計資料を遡ってみるとスマホの普及を加速させたiPhoneが発売された2007年から、2013年度に至るまで、運転中の携帯電話やスマホ利用による検挙者数が急増し110万人を超えるようになりなりました。

2014年度は、かろうじて110万人を切り減少傾向となったように見えますが、一部の違反は、検挙された違反種別が「一時停止違反」に取って代わったようです。

「スマホや携帯電話の使用」と並んで検挙数の多い「一時停止違反」については、2007年から20万人前後増加しており、明らかにスマホの利用者数増加が一時停止違反増加の一因となっていることがわかります。

実際、スマホ画面注視が要因とされる事故には、一時停止や赤信号の見落としが多く含まれおり、死亡事故を引き起こす要因となっていることもわかってきています。

つまり「ながらスマホ」の違反者は、「スマホや携帯電話の使用」のよる検挙の他、「一時停止違反」の検挙数にも潜在的に含まれており、実質的には違反検挙数トップの「速度違反」に迫る数と考えられます。

スマホ画面を見ることに集中してしまう「ながら運転」の危険については、次の記事でも詳しく解説しているのでそちらも参考にして下さい。

[リンク]「2秒間目を閉じて運転できる?運転中のポケモンGOとスマホ操作の危険」

スマホ等の運転中使用の罰則!反則金と減点

bassoku0912
「スマホや携帯電話の使用」による違反の反則金と減点について、いま一度確認しておきましょう。

携帯電話やスマホを使用した場合の違反では、「保持」と「交通の危機」の2つがあり、保持よりも交通の危機の方が、重い処罰になります。

「保持」の違反で検挙された場合「反則金6,000円、減点1」となり、「交通の危機」の違反により検挙された場合では、「反則金9,000円、減点2」となっています。

なお、反則金はいずれも普通車の場合となります。

「保持」と「交通の危機」の違い

保持と交通の危機について具体的な違いについてですが、後者は事故を起こした場合、または、事故の要因に繋がったり、事故を引き起こす可能性があったりした場合に適用になります。

保持については、事故や事故の可能性など交通の危険を生じさせてはいないが、携帯電話を使っていた事実そのものを違反としています。

保持について具体的には、自動車の走行中においていかなる場合でも、通話行為は「緊急時の通報などを除き」すべて対象となり、携帯電話やスマホ本体を手に取る行為だけでも「保持」として警察官に見咎められることがあります。

したがって、スマホ画面の注視のみならず、見るために手に取るだけでも「保持」で検挙されるおそれがあるので、走行中は何時でも携帯電話やスマホには触れない方が無難です。

「交通の危機」については、携帯電話やスマホを利用していて事故を起こせば、適用になりますが、それ以外にも可能性があります。

例えば、右折信号により交通整理された交差点にて、右折待機により停車中、メール着信がありスマホを操作、矢印信号が青に変わったのでスマホを持ったままハンドル操作をして進むと、交差する横断歩道にまだ歩行者が残っており、危うくぶつかりそうになった。

このような状況での違反では、直接事故とならない場合でも、見咎めた警察官が歩行者への危険を「交通の危機」と判断し検挙されることもあります。

赤信号や路側帯に車を停車させて操作すれば、携帯電話やスマホの操作による違反は免れますが、赤信号が青に変わった場合の対応や、路側帯の停車そのものが危険を生じることもあり、停車していれば使用しても良いとはいえません。

走行の途中で発生する交差点での停車などで携帯電話を使うことは避けるべきと心得ましょう。

ハンズフリーなら違反にはならない?

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現在でも時々、「イヤホンマイクによるハンズフリーによる通話は違反になりませんか?」という人がいらっしゃいます。

現在は、多くの地方自治体の条例に違法行為として規制しており、そうした地域では道路交通法の安全運転義務違反により検挙される場合があります。

2014年のデータでは、以下の自治体でハンズフリーイヤホンの利用を制限しています。

東京都、神奈川県、茨城県、群馬県、山梨県、長野県、滋賀県、鳥取県、島根県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、熊本県

2016年現在、以上の自治体以外でも規制が行われている場合があるので、利用を検討する場合は、自治体に直接確認しておく必要があります。

なお、イヤホンマイクの使用を制限していない地域でも、その音量などによって外部からの音が聞こえない状態で利用していれば、条例違反として安全運転義務違反で検挙されることもあります。

筆者の私見ですが、自動車保険のプロの立場から申し上げるとすれば、運転中の通話は、集中力を欠いた漫然運転の要因となり、どのような方法でも危険であり避けるべきと考えます。

仕事の性質上、即時応答がどうしても必要でやむをえないという方は、車に専用のマイクとスピーカーを設置して電話機をホルダーに固定し、受送信の際に手で持って操作しないなどの工夫も必要です。

それでも、100%安全では無いのですが、イヤホンマイクよりはいくぶん安全にはなりますし、外部からの音が聞こえる状態で話していれば、条例違反で咎められることもないでしょう。

しかし、安全を期すのであれば、運転中は通話しない、スマホの操作をしない、ということがベストです。

赤信号で停車中のスマホ操作はOK?

akasingou0912
道路交通法では、走行中の携帯電話やスマホの操作について違法と定めているので、自動車が完全に停車していればスマホの操作はOK!ということになります。

しかし、携帯電話やスマホの操作をしっかり制限して、走行前にスパっと止めることができるでしょうか?

例えば通話中、前方の信号が青に変わったら直ぐに切ることができるでしょうか?

私の場合ですが、そのような中途半端に使用することはしません。

運転中は、かかってきた相手に「運転中」のガイダンスが流れるようにして後でかけ直せばすみますし、画面を見れば気になるので表示も見ないようにしています。

したがって「赤信号でスマホの操作はOK!」だが、多くの場合、走行に被ってしまうことがあり、事故に繋がることもあります。

また、交差点の信号待ちで携帯電話やスマホを操作するドライバーに目を光らせている警察官もいるので、取り締まりの対象になることもあるでしょう。

確実に駐車場などに停車してから安全な状態で、通話やスマホ操作はするようにしましょう。

スマホ運転違反による事故の特徴

sumahojiko0912
スマホの画像注視による違反やそれを原因とする事故の調査や研究は、次の機関にて地道な交通事故の調査統計の収集と、様々な側面から分析研究が行なわれているので、詳しく見てみましょう。

公益法人「交通事故総合分析センター(ITARDA)」(以下:イタルダ)にて研究された「携帯電話等の使用が要因となる事故の分析」の発表資料がとても詳しく分析されており、スマホを操作しながら運転することで起こす事故の危険性を具体的に示しています。

携帯電話スマホの使用が原因となった事故の特徴から、今後さらに増加が懸念される「スマホ操作による事故」の特徴を挙げて考察してみます。

事故発生場所の特徴

スマホの画像を見るため画面注視による事故の発生は、直線道路上でより多く発生しており、その割合は55%にも達しています。

直線道路で障害物も無いと油断をして画面注視することにより、障害物への接近に気が付かず、結果、高い速度で追突事故や歩行者や自転車との衝突事故を起こしています。

もっとも多い事故の特徴と割合

運転中にスマホ画面を注視したことで起こした事故は、前方車両への追突事故が多数を占めており、全体の74.1%にも達しています。

通話中の人が起こした追突事故の割合は、40.5%となっているので大きく差があり、スマホ画面注視による事故の特徴ともいえるでしょう。

スマホ画面注視がもっとも多い走行状況?

スマホ画面注視の違反の多くが直進時に行なわれており、全体の約8割を占める割合になっています。

中でも直進を等速で巡航しているときがもっとも多く、全体の69.0%となっており、直線道路での等速走行時に、多くの違反者による「スマホ画面注視しても大丈夫だろう」という油断が見て取れます。

対して、交差点内の右左折時、また、直線路でも進路変更や追い抜き時にスマホ画面を見るなどしないのは、危険が伴うことを運転経験から知っており注意をするためです。

運転中のスマホ画面を注視する人は、その行動時には前方を見ていないことが示されており、前項で示された追突事故などの原因にも強く結びついています。

運転中のスマホ画面注視による死亡者は?

死亡人身事故の多くが「車両対人」の事故によるもので、多くの被害者は歩行中に集中しており、携帯電話やスマホを利用していない場合と比べて約8倍の違いが生じています。

要因としては、人との衝突まで、または衝突の直前まで気が付かないことにより、減速が間に合わず、高い速度で歩行者と衝突していることが死亡率を上げていると考えられます。

割合は、21.6%となっており、2番目に多い単独事故(運転者や搭乗者が死亡)の9.8%と比べても2倍以上になっています。

もっともスマホ画面を見ながら運転するのが多い年齢層は?

もっとも多い年齢層は20代から30代に集中しており、スマホの普及率と比例しているようです。

中でも集中しているのが20~24歳で、全体の4分の1近くを占める割合になっています。

現在の20代の人口は少ないため免許証の保有者数は、40代以降と比べて決して多くありませんから、若い人にスマホを操作しながら運転する人がより多いことが示されています。

40代になると割合は一気に下がり10%以下となり、50代以降は5%以下の割合になっており、概ね高齢者がスマホ画面を注視して運転するのは少なくなっています。

40代半ばの筆者の実感として、運転中にスマホ画面を見ようとは思いません。

なぜなら、老眼が進んでいることもあり、走行中の車の中でスマホの文字や画面を注視することができないからです。

ナビ画面の地図も同様で、走行中に注視することは現実的に難しくなってきます。

危険認知時の相手との距離は?

運転中に数秒だけでもスマホ画面を見入っていると、危険の認知に遅れます。

実際に事故を起こした人への調査により明らかになったのは、衝突危険を認知したときの相手との距離がとても短いということです。

18名を対象にしたミクロデータでは、危険認知をしたときの距離が「0m」という人がもっとも多く8人、次いで 10m以内の人が7人で、3番目が不明です。

つまり、衝突まで危険に気づかなかった人が全体の約4割を占めており、10m以内まで含めれば8割以上が衝突かその間際まで気が付かなかったということです。

これはとても恐ろしいことで、減速が間に合わないということにより、衝突速度が高いことを示しています。

スマホ画面の注視による危険認知の遅れから生じる被害拡大については、別の記事でも詳しく解説しています。

[リンク]「2秒間目を閉じて運転できる?運転中のポケモンGOとスマホ操作の危険」

違反をくり返す人は事故起こす確率が高い!

kippu

運転中の携帯電話やスマホ操作による交通違反で取り締まりを受ける人の中には、同様の違反で複数回取り締まられている人がいるのですが、そういう人に限って事故を起こす確率も高いという研究結果も発表されています。

また、その他の違反で「速度違反」、「信号無視」など、いくつかの違反も合わせて複数回取り締まられている人は、交通事故を起こす第1当事者に該当する確率が圧倒的に高いこともわかってきています。


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