酒気帯び運転で事故を起こしたばあい車両保険は使える?
飲んだら運転してはいけません!
「酒気帯び運転で事故を起こした場合、車両保険を始め保険金は出ません!」
保険金が出るか否かという以前の問題と質問ですが、何故かこういう業界に長くいると、非常識な話も聞こえてきます。
そこで、ひとつ記事にしておきますが、「任意保険は重大な法令違反を犯しての事故の補償はしません」どの保険会社も共通していることです。
常識で考えてもわかることですが、敢えて、付け加えておくなら自動車保険を始めとして、全ての損害保険、生命保険、共済保険は、金融監督庁にそれぞれの保険会社が、商品ごとに認可を依頼している商品です。
つまり、国のお墨付きの商品ということになります。と言うことは、そこに法令違反を許すような内容は1字1句ありません。
はっきり書いておきますが、お酒を飲んで運転することその物が、重大な法令違反となり社会的に許されない行為だということです。つまり、そういう人が利益を得る保険金の支払いは、全ての保険会社が行わないということです。
夜間の事故は厳しく事故調査が行われます
残念なことに、酒気帯びなどで運転して事故を起こしても、知らぬふりで保険金請求をする人が居ます。
しかし、保険会社も事故が起きた時間や行動経緯、事故が起きた場所などから、運転者の事故が起こる前の行動を確認させていただくことが有ります。
つまり、裏を取ってから保険金支払いの手続きを踏むようにしています。
最近は、特に自動車保険の収益が下がっていますから、夜間に起きた単独事故などでは、事故調査についてより慎重な姿勢で取り組んでいます。
自動車保険の公平性を保つためにも必要なことなので、全ての契約者の人にご理解いただきたいと思います。
危険ドラッグやお酒を飲んだ人から受けた被害者はどうする?
結論から言えば、自賠責保険、任意保険ともに「被害者救済の見地」から保険金支払いを行っています。
しかし、保険金の支払によりこうした違法行為を助長させる原因の一つにならないように、保険会社は厳正に求償を行っていく姿勢です。
つまり、法令を守らずに違法行為を行った人の片棒は担がないということです。約款に記してある通り、本来保険は支払われないものですから、本来の賠償責任を負っている本人に厳しく求償するということです。
この問題に関しては、ほとんどの人が同様に考えていただけると思いますが、こうした悪質な違反者に対し行政は免許証の交付条件を再検討するなど、更に厳しく対応してほしいものです。
飲酒運転を繰り返す人は、後を絶ちません。
被害者が泣き寝入りするようなことがないよう、モラル意識の向上を願うばかりです。
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