損保ジャパンとおとなの自動車保険のセゾンに1日保険はある?
日本の3大損保グループの1つ、SONPOホールディングスに属する「損保ジャパン日本興亜」と「セゾン自動車火災保険」ですが、残念ながら1日自動車保険の販売はしていません。
他の2大損保グループの東京海上ホールディングスとMS&ADホールディングスでは、それぞれ1日自動車保険を商品化しているので、特に損保ジャパン日本興亜に期待したいところです。
現状でグループ内の損保会社の構成では、他のグループと遜色があるわけでもなく、特にセゾン自動車火災保険の販売する「おとなの自動車保険」は、30歳以上の幅広い年齢層のドライバーから支持を集めています。
一見、他グループの後塵を排すような状況にも見えますが、独自の考えがあって対応しないのでしょうか?
ここでは、「損保ジャパン日本興亜」と「セゾン自動車火災保険」の2社が、他社に追従せずに1日自動車保険を販売しない理由を考察してみます。
損保ジャパンはコスト高になる1日保険を売りたくない?
借りた車への1日保険は、普通に考えれば事故の発生確率が高いと思われる商品です。
「ちょいのり保険」を販売する東京海上日動火災が発表している通り、10代20代の若者の申し込みが9割近くを占め、内22歳以下の大学生が大半だということです。
普段運転をしない、ペーパードライバーの若者が最もリスクが高いのは、業界の常識でもあります。東京海上日動火災があえて、未来の顧客を開拓する可能性も含めた挑戦に挑んだのは、業界のキングたるゆえんかも知れません。
比較的、石橋を叩いて渡る姿勢の中堅から小規模の損保会社が、旧安田火災の傘下に集まった損保ジャパン日本興亜は、わずかに自動車保険商品で遅れがちなところがあるのは、残念なところです。
確かに、現在の40代から50代のユーザー層を押さえていれば、事故も少なく損害率を抑えることはできるかもしれません。
しかし、未来の顧客獲得のためにも、ここで奮起してより良い商品とサービスを提供してくれることを期待しています。
やはり、国内保険グループのビッグ3が三つ巴になってこそ、より良い保険市場が作られると思います。
子供を追加しても保険料が少ないセゾン「おとなの自動車保険」
おとなの自動車保険に人気が集まる一つの理由に、子供が運転免許を取得して親の車を運転するようになったとき、追加する保険料が他社に比べて圧倒的に安いと言う理由があります。
子供の運転開始により保険料がかさむのは、40代50代の親にとって頭の痛い話ですが、こうしたポイントも押さえてあり、さらに増車による2台目の保険料も割り引くという特約も用意されています。
旧オールステートから引き継ぎ、国内ダイレクト系の草分けとして1998年12月より、リスク細分型自動車保険を販売しているセゾン自動車火災保険の商品開発力が光ります。
1日保険の多くを占める「親の車を借りる子供」の条件を「おとなの自動車保険」でカバーしているといっても良いでしょう。
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