日本発!自動車保険の自由化の遅れが消費者にしわ寄せされた!
赤旗法の馬車業者と同様だった日本の自動車保険業界
蒸気自動車とは全く関係ないのですが、この赤旗法に似た法律によって、既得権益が守られていた業界が日本にもありました。
そうです、自動車保険をはじめとした商品を扱う保険業界です。
20世紀末まで自由化などの改正が進まなかった保険業法で、それまで日本国内の損害保険会社は横並びの保険料で各社間の競争がありませんでした。
この時期、保険料の自由化や外資系ダイレクト型自動車保険の参入に反対を唱えていたのが、既得権益に守られていた保険会社や多くの保険代理店です。
今でこそ、保険料の自由化が進み、事故が少なければより安い保険料で加入することが可能になっています。
保険だけではありませんが、当時の大蔵省が管轄する金融関連業種へのメスを10年早く始めていれば、バブル経済の発生やその後続いた経済の低迷ももう少し、マシな状態だったかもしれません。
自由化をプッシュし続けたアメリカのAIGグループ
保険料の自由化は、2008年のリーマンショックで、悪役となってしまったAIGグループが日本の保険市場の開放を促したことから始まりました。
ときのアメリカ大統領ビル・クリントンの強い働きかけにより、触れることのないタブーの領域にまで、メスが入ります。
先ずは、生損保の相互間の販売自由化です。
それまでは、お互いの販売テリトリを犯すこと無く、それぞれが争わなかった商品をそれぞれが販売開始しました。
第2に、聖域と呼ばれた外資系生保が独占販売していた、がん保険・医療保険の第三分野への販売自由化。
そして3番目に自動車保険の保険料自由化と通信販売の開始です。
多くの消費者に歓迎され受け入れられたのが、自動車保険料の自由化と通販の開始だと感じました。
ちょうどこの時期に代理店業務に勤しんでいた筆者は、自身の顧客からの要望や質問に答えながら、保険業界全体の変化をヒシヒシと感じていました。
個人分野の自動車保険は通販業者に譲る覚悟で、生保会社、通販会社が手を出しにくい企業分野の保険の顧客獲得に奔走していました。
自動車保険通販が教えてくれた新サービス
通販業者が事故対応のサービス向上の切り札として、作った新サービスが現場へのレッカーサービスなどのロードサービスの提供です。
それまでの保険会社は、自動車整備工場などに任せきりで、ある意味タブーの部分でした。
それに対し外資系通販自動車保険がメスを入れた形になり、自動車保険は消費者にとってより良い保険商品に生まれ変わりました。
今後も保険会社は自助努力を重ね、消費者の目線で保険商品の販売を願うばかりです。
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