代理店型自動車保険の真の事故対応力とは?
インターネットでの評判はダイレクト型が優位に
インターネットが進んだ現在では、インターネットによるダイレクト型自動車保険の評判は、ネットの中での評判が「期待以上に良かった」という意見が聞かれます。
多くの口コミサイトや顧客満足度調査では、大手損保と比較してダイレクト型自動車保険が市場シェアを無視してダントツに評判が高くなっています。
しかし、本当にその口コミだけで保険会社の事故対応力などを判定してもよいものでしょうか?
インターネットでは、こうした口コミを見てダイレクト型自動車保険の事故対応力の良さを知ることになりますが、自動車保険のシェアを見れば判る通り、ダイレクト型のシェアは、わずかに1割程度です。
本来であれば、3大メガ損保のユーザーの方が圧倒的に多いはずなのですが、そうした人の声は、あまりインターネットの中に反映されてこないのが現実です。
大手損害保険会社の真の事故対応力とは?
では、大手の保険会社の事故対応力が「最大で15年程度の経験しか無いダイレクト型損保に劣るのか?」と聞かれれば、それは間違いなくあり得ません。
大手の代理店型損害保険会社は、フリート契約を始めとする、法人契約の車両事故なども以前から数多くこなしています。
例えば、事故対応が企業利益のマイナスとなり、2次損害の拡大防止なども考慮しながら事故処理に努めるなど、ダイレクト型とは異なる顧客のニーズにもしっかり対応できているからです。
そうした事故対応の経験は、残念ながら外資系や国内独立系のダイレクト型損保にはありません。
恐らく、損害率の拡大に対する経営の悪化と対応能力の不足からなのか、法人向けの保険商品を取り扱わないので、そうした顧客のニーズや事故の経験がないのです。
国内の代理店型自動車保険の損保会社と、それを母体とする直系のダイレクト型損保では、全ての事故対応について、豊富な経験と選りすぐりの能力を持った事故担当者が対応するので、間違いなく高い水準の事故対応力を期待することができます。
事故対応力に関して言えば、優れた人材がより多く存在するという点では、大手損保に間違いなく分があります。
正に強者!百戦錬磨の事故担当者
知られざる部分としてひとつご紹介すると、国内損害保険会社では営業部門と事故調査部門は、はっきり選別され、通常人事異動でも行き来することはありません。
つまり、入社して損害調査部に所属すれば、基本的には、事故処理の部門に定年まで永続的に勤務することになります。
しかも、ひとつの地域で3年から5年の勤務の後、全国を対象に異動が有ります。
異動先の地域では、さまざまな部署の事故担当を行います。
例えば、大手運送会社の事故担当や自動車ディーラーの事故担当を受け持つなど、専属として每日のように複雑な事故を取り扱うことも有ります。
個人分野だけを販売するダイレクト型の損保とは、経験と実績の内容がはるかに違います。
国内の代理店型損保の事故担当者は、百戦錬磨の叩き上げと言っても過言ではないでしょう。
ネットの口コミを見ていると、少しダイレクト型自動車保険ばかりが前面に出ているようなので、敢えて代理店型自動車保険の事故対応力にクローズアップしてみましたので、選択の際に参考にして下さい。
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