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公園の出入口からとびだした子供をはねた場合の過失割合は?


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交差点以外の道路にて横断する歩行者とクルマの事故

公園からとつぜん子供が飛び出してきた場合、ブレーキや回避操作が間に合わず、はねてしまい死傷させてしまうことがあります。

公園とはいえ、とつぜん道路に飛び出した子供にも責任があるのでは?と考えるドライバーもいるようですが、多くの場合子供に過失が問えるのはごくわずかです。

一般に交差点以外の道路を横断する歩行者との対人賠償事故では、過失割合の基本は、「人20:クルマ80」の割合にて、各修正要素を加減します。
対人事故において、クルマへの過失責任は重く考えられており修正も同様に考慮されています。

たとえば、対人事故を住宅街や商店街などで起こした場合、それだけで歩行者側の過失が5%減の修正、集団による横断に至っては10%減に修正されます。
合わせて、クルマ側に著しい過失があれば10%加えられ、重過失となればさらに責任は重くなり、20%加算されます。

人対クルマの過失割合に修正を行う状況で人に過失が加えられる要素は少なく、多くの場合クルマの過失に修正が行われます。

道路に飛び出した子供との事故

対人事故の被害者が児童・高齢者で5%、幼児や身障者に至っては10%の修正が加えられます。

たとえば、住宅街の公園の出入口から、数人の子供と親のグループが出てきて道路を横断しました。
歩行者が道路を横断しているところにわき見運転のクルマが突っ込んでしまったような場合、修正要素が以下のように考えられます。

人の修正要素
・住宅街の公園に沿った道路、-5%
・集団での横断、-10%
・児童、-5%
・クルマの著しい過失(わき見運転)、-10%
・歩道と車道の区別なし、-5%

歩行者側の過失は、基本が20%ですから修正要素として-35%もある場合、クルマ側が100%過失責任となります。

道路に子供が飛び出したようなケースでは、歩行者に加算する修正は道路状況や時間、天候などドライバー側が予測不可能であり、無過失であることを証明する必要があります。
つまり、住宅街の生活道路に沿って設置された公園の出入り口付近では、子供の飛び出しなどに対し、ドライバーが予測して徐行運転を行い、直ちに停止できるように注意を払うべきと考えられているからです。

これが、一般には、歩行者の飛び出しを考慮しにくい幹線道路においても、対向車線側が渋滞しているようなときには、車列の間から人が飛び出すことを予測して運転すべきとされることがあります。

しかし飛び出しに関しては、それぞれの事故状況で歩行者側の過失も検討されますから、すべてをひとくくりにして論じることはできません。

速度超過やわき見運転などはドライバーの過失が重くなる

クルマ側に過失が加えられる修正要素として「著しい過失」とありますが、具体的には次のような道路交通違反が著しい過失とみなされます。

・わき見運転などによる、前方不注視
・酒気帯び運転
・時速15キロ以上30キロ未満のスピード違反、
・ハンドルやブレーキ、アクセルの著しい操作ミス

具体的な例では、ナビやスマートフォンの操作によるちょっとしたわき見も著しい過失として問われることがあります。
また、酒気帯び運転や速度超過に対し世論の厳しい声もあることから、取り締まりも厳しく厳正に処罰されることが増えています。

歩行者との事故は、ドライバーにとって大変責任が重く、被害者の歩行者に過失が問えるのは、ごくわずかです。

ドライバーが予測困難な子供の飛び出しとは?

公園のフェンスのすき間やフェンスを乗り越えていきなり飛び出したケース、道路側から見通しが悪く、公園の存在や子供が全く確認できないような状況となり、通常の走行において想定しにくい飛び出しです。

公園の存在や出入口があることが示唆されていれば、子供の飛び出しも予想して前方等に注意して運転する必要があります。

夜間や幹線道路などでは?

子供の飛び出しが予想しにくく、さらに歩行者が見えにくい夜間では、歩行者側の過失責任を5%程度加えるよう考慮される場合があります。
しかし、夜間でも街路灯の設置により歩行者の目視確認が容易な場合、その限りではありません。

また、国道などの主要道路でクルマの往来が頻繁な幹線道路、また、横断禁止の道路においては、ガードレールの作りや中央分離帯など周辺状況も考慮して、歩行者に対し5%~10%程度の修正が加えられます。

しかしこのような道路においても、ドライバー側の安全運転義務による責任が有ることは言うまでもなく、先に著しい過失、またはそれ以上に相当する過失があれば、歩行者の過失は相殺されることになります。

いずれにしてもドライバーは、子供の飛び出しのみならず、すべての歩行者に対して最大限注意を払い安全運転する義務と責任を負っています。


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