一般車両保険とエコノミー車両保険のかしこい選択
車両保険と車両クラス
2つの車両保険の話の前に、先ず車両保険の基本を抑えておきましょう。車両保険は、保険をかけているクルマ自体の損害に対して保険金が支払われる保険です。
保険料は、車両料率クラスと呼ばれる9つの段階に分けた料率が、車種と型式別に割り当てられています。
車両料率は、新車で出た時から決まっていますが、最初は、車両価格と同一クラスのクルマなどを参考に車両クラスが算定されます。
この車両クラスの算定は、膨大な過去のデータを元に算出されますが、新車デビュー後に事故の発生と保険金請求の内容を元に、毎年車両料率クラスの書き換えが行われます。
最近は少なくなりましたが、若い人に人気のクルマなどは、実際の自損事故も多くなるので、車両料率クラスがアップしてしまい、結果として保険が上がることがあります。
同じクルマに乗る、無事故の人にとって大変迷惑な話ですが、損害率が車両保険ではストレートに反映されます。
つまり車選びも保険料の未来の支払いに影響する要因になるわけです。
2つの車両保険
車両保険は2つの種類があり、自損事故や当て逃げに対応できる「一般車両保険」と、車対車の事故と無過失の自然災害などを担保する、「エコノミー車両保険」があります。
どちらが良い保険ということは言えませんが、安全運転に努めることで自損事故のリスクを回避できれば、エコノミー車両保険は、保険料も安く魅力的な補償内容です。
理由は簡単で、万一の自損事故が全損でローンだけが残ってしまうことを防ぐことができるからです。
筆者の経験ですが、運転免許をとって3年目の頃に不覚にも全損事故を起こしてしまいました。幸い、一般車両保険に入っていたので自動車ローンだけを背負うことなく、本当に保険に助けられました。
また、某ディーラーにて新車販売をしていた時には、自分の経験から車両保険への加入をお勧めしたことで、数人ですがお客様が全損事故の際も、残債を背負うことなく保険でローン完済できたことがありました。
しかし、残念ながら車両保険に入っていなかったために、ローンだけを背負ってしまったお客様がいたことも忘れられません。
大変しつこくなりますが、自動車ローンがある場合は、できるだけ「一般車両保険」に加入してください。
どうしても予算的に難しいのであれば、「エコノミー車両保険」への加入、購入車両と予算の再検討を含めて総合的に考慮してみてください。
改めて、車両保険の保険料を大幅に抑えるコツを、別ページにて紹介しておりますのでそちらもご覧ください。
それによって、車両保険への加入がしやすくなるので必見です。
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