18歳 19歳 20歳の自動車保険を安くするコツと注意点
免責を設定して保険料を安くする
20歳以下の初心者ドライバーが契約する1年目の保険料は、最も割合の高い保険料になっています。
2年目以降の保険料を引き下げるためにも、この1年目を「無事故」で過ごせるように安全運転に努めることや契約内容も利用範囲の制限を設けるなどして工夫しましょう。
自己負担となる免責を設定して保険に加入すれば、大きな損害に対しての補償を削ることなく、保険料を抑えることが可能です。
具体的には、車両保険の保険金額に免責を付けることができますが、損保各社でその内容はさまざまです。
免責金額の設定は保険会社ごとに違いがあり、0万円、5万円、10万円、15万円、20万円程度まであり、事故の回数で異なる免責になる組み合わせもあります。
また、外資系の損保アクサダイレクトでは、エコノミー車両保険の免責を保険金額の30%という割合で決める方法もあります。
その他にも、免責とは異なりますが全損のみを担保する車両保険などもあり、高額な免責設定と同様に保険料を安くする効果があります。
また、ごく一部の保険会社では、対物賠償保険に免責を設定することが可能です。
相手への損害賠償が少損害の場合を想定し、5万円から20万円程度まで免責設定を行うことで、保険料を安くすることができます。
しかし、対物賠償には同時に対人賠償の発生や、修理期間中の代車費用など間接的な損害も発生することがあります。
確かに対物免責を付ければ保険料が安くなりますが、その効果はごくわずかです。
必ずしも有効な保険料低減方法とは言えないこともあるので、慎重に検討してください。
エコノミー車両保険にして保険料を安くする
車両保険を安くする方法でもっとも一般的な方法が、エコノミー車両保険を利用することです。
車両保険部分の保険料が一般車両保険の半額程度となるので、高額な若い人の保険でも保険料を抑えることができます。
注意するポイントは、自損事故と当て逃げ損害に対しての補償がないことです。
しかし事実上、小さな損害では保険を容易に使うことができない若い人の契約では、自損事故や当て逃げを担保しないエコノミー車両保険のほうが合理的とも考えることができます。
特約を整理して保険料を安くする
代理店型、ダイレクト型の自動車保険のオススメプランには、外しても良いと思われる特約が付いていることもあります。
たとえば、個人賠償保険に準じた特約は、親の自動車保険や火災保険などに付帯していれば、家族全員が補償されるので、重複してかける必要は有りません。
また、普段使うことがないクルマでは、車両保険にレンタカーなどの代車費用特約を付ける必要がない人もいるでしょう。
保険の特約は、リスクをワイドにカバーする効果のある補償ですが、初心者のドライバーの純新規契約においては、必要最小限にしてできるだけ保険料を抑えたいのが本音でしょう。
最初の契約1年目は、可能な限り内容をスリムにして本当に必要な補償のみ保険でカバーしてください。
使わない保険なら意味が無い?
ところで、せっかく保険をかけるのに「使わないことが前提」というのは、結局損するのでは?と考える人も多いと思いますが、自動車保険とは元来そういう趣旨のものです。
特に18歳から20歳までの初心者の場合、保険を利用するとノンフリート等級が3等級まで上がってしまいます。
つまり、最初の契約年に、たったの1回でも保険を利用してしまうと、翌年以降の保険料支払いが高額となってしまうのです。
最初の契約年で保険を一度使うだけで、割引の進む6(F)等級に戻るまで3年間も高い保険料を払い続けることになる、保険料支払いのリスクが増えることになります。
純新規契約者が保険を使うことで負うリスク
保険を使うことで負う、さらに大きなリスクは、次の年に引き受けてくれる保険会社が皆無となってしまうことです。
純新規契約で1年間に2回の事故を起こしてしまった人、また、そのことにより、3等級から2つのダウンにより最大の1等級に到達してしまった人は、先ず保険に入れなくなってしまいます。
つまり、大事故での保険使用に備えて、小さな事故では保険を使わない方が良いということです。
たった2回だけの事故で翌年は保険契約ができなくなるため、マイカーを運転することも難しくなり、「小損害で使わなければよかった」と後悔しても遅いからです。
若い人の場合、本当に酷な話ですが、よほどの大事故で大きな損害が生じない限り、保険を利用しないつもりで加入する覚悟が必要です。
自動車保険は、最初の1年が最も高いハードルとなります。
1年間無事故で過ごせば2年目には、7等級となり割引が30%まで一気に進みます。
1年目の純新規契約28%割増と比べて格段に安くなりますから、努めて慎重な運転を心がけるようにしましょう。
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