正しい自動車保険の選び方!重視すべきは保険料・補償・評判?
正しい自動車保険の選び方!重視すべきは保険料・補償・評判?
毎年の更新時にだれもが悩む自動車保険の選択、安い保険料?充実した補償? それとも保険会社の評判や信用か?
本音で言えば、「充実補償で評判が良く、保険料が安い自動車保険」を、だれもが求めていると思います。
しかし、そんなに都合の良い自動車保険があるでしょうか? また、20社を超える自動車保険取り扱い損保の中で、意中の保険会社をうまく見つけるには、どうしたら良いのでしょうか?
この記事では、自動車保険で重要視するポイントを押さえ、「正しい自動車保険の選び方」を自動車保険のプロが、専門的視点から偏りの無いアドバイスをして参ります。
自動車保険に求めるものは?
まずは、契約者が自動車保険に求めるものと、期待することについて考察してみます。
今回は、8項目に分けて具体的に内容を確認してみます。こうして書き出してみると、重視するポイントは、人それぞれに異なると思います。
貴方が重視するポイントはどの項目なのか? しっかり押さえて確認して下さい。
① 安い保険料
前年の保険よりも安く他損保より安いか?
自分の予算イメージよりも安いか?
該当する割引の適用を確認!
② 容易な支払い方法
支払いの選択は、現金、銀行振込、クレジットカード、コンビニ払いがあるか?
年払い(一括)のほか、分割払いは可能か?
分割払いは、口座振替月払い、クレジットカード分割か?
③ 豊富な補償内容
補償内容は理解できた?
補償に不足は無い?
特約補償はどこまで必要?
④ わかりやすい加入手続き
契約内容はよくわかった?
加入手続きはオンライン?代理店?
書類手続きは郵送、インターネットのみ、代理店面談?
⑤ 充実かつ迅速なサービス提供
損保各社のロードサービスに違いがある?
ロードサービスって必要?
現場急行サービスを知ってる?
⑥ 事故対応力
24時間受付と初動対応の違いとは?
事故担当者の交渉力は重要?
大切なのは保険金支払い?
⑦ 丁寧な電話応対
契約や質問時の電話応対(代理店面談時の応対)
事故受付時の電話応対
事故担当者の電話応対
⑧ 保険会社の信用度とCS評価
CS評価機関で見る損保会社の評価
信用格付け機関による損保会社の評価
ソルベンシーマージン比率で見る保険金支払い能力
以上の8項目をそれぞれ重視する3項目に分類すると、以下のようになります。少し強引な部分もありますが、3項目で貴方が重視するポイントを確認するために押さえておきます。
① 安い保険料
② 容易な支払い方法
③ 豊富な補償内容
⑤ 充実かつ迅速なサービス提供
⑥ 事故対応力
④ わかりやすい加入手続き
⑦ 丁寧な電話応対
⑧ 保険会社の信用度とCS評価
上記の分類ごとに自動車保険の選び方について、次項から順に解説して参ります。
保険料を重視した自動車保険の選び方
自動車保険の選び方で保険料を重視していく場合、その重視するポイントを見極める必要があります。
前年よりも安いか?他の損保より安いか?
年払い保険料について、前年保険料との比較と他社損保との比較が必要です。なお保険料の比較は、できる限り同じ補償条件で照らし比較することが大切です。
そこで、見積もりを1次と2次に分けて最初の1次見積もりでは、各損保で補償の差が生じにくい「基本補償のみ(※1)」で見積もりを集めてみましょう。代理店への見積もりを依頼する場合も同様です。
この方法で、保険会社ごとの保険料の違いが確認できます。ここでもっとも安い保険会社の上位3社を比較候補として選び、車両保険やその他の補償特約を付加して2次見積もりを取れば、最終候補となる保険会社が見えてくるでしょう。
後は、貴方の予算イメージと合致すれば加入候補の上位に置いて、最終検討を行って下さい。
契約の割引適用を再確認する!
多くの自動車保険見積もりでは、型式や初度登録年月の入力により適用する割引について、見積もり結果に反映されますが、早期契約割引などは、契約時期に連動するため、早めの手続きが必要です。
ダイレクト自動車保険の早期契約割引や継続割引、インターネット割引の各社の違いを表にまとめました。
分割払いに対応する保険会社は?
保険料の予算を抑える別の手段として、支払いを1年以内の分割払いにして、一回ごとの負担額を低くする方法を検討できます。
自動車保険では、口座振替月払いによる分割払いが一般的ですが、これは代理店型自動車保険に限っての話で、保険料が安いダイレクト型自動車保険では話が違ってきます。
ダイレクト型自動車保険は分割払いができないのでしょうか? そんなことはありません、大丈夫です。ダイレクト損保では、クレジットカードによる分割払いに対応しており、内1社(アクサダイレクト)は、口座振替による分割払いにも対応しています。詳しくは、以下の参考記事をご覧下さい。
代理店への支払いでカードは使える?
使える代理店と使えない代理店があります。つまり、クレジットカードによる保険料支払いの取り扱いの有無について、念のため代理店に確認しておく必要があります。
20年以上前の話になりますが、私が専業で代理店を開業した際、既にクレジットカード取り扱いを行なっていましたので、専業代理店をはじめとする自動車保険取り扱い代理店で利用できるはずです。
ただし、クレジットカード分割払いについては、各社取り扱い規定が異なるので、契約前に確認しましょう。
コンビニ払いは使える?郵便局での支払いは?
ダイレクト損保の支払いは、コンビニ払いが使えます。また、代理店型損保の場合は、代理店に確認しましょう。
郵便局からの支払いも各損保対応が異なります。銀行として振込可能な損保も有れば、専用払込票による窓口での手続きが必要な損保もあるので注意が必要です。
年払い、月払い共に保険料の払い込み手続きには、前契約の更新日との兼ね合いも含めて注意が必要です。加入手続きと保険料払い込みは、保険始期日に間に合うように余裕を持って手続きしましょう。
補償を重視した自動車保険の選び方
補償内容やサービス内容を重視し、より内容が充実した自動車保険を希望する人も多いと思います。補償内容やサービスについては、本当に自動車保険に必要なのか? しっかり検討して加入手続きに進みましょう。
補償内容の理解と補償の過不足、特約の必要性
現在の自動車保険は、補償内容の充実がはかられ、各種特約の追加により様々なリスクに対応できるようになっています。
しかし、その特約補償、本当に必要な補償でしょうか?
基本に立ち返って、自動車保険としての補償をシンプルに組み立ててから、そこに絶対に必要と考えられる特約補償のみ追加するようにしましょう。
自動車保険としての必要補償は、先の項で挙げた「基本補償」+「車両保険」です。
保険金額については、対人賠償保険、対物賠償保険「無制限」とし、人身傷害補償「3000~5000万円」、車両保険は、リスクを勘案して一般車両保険、エコノミー車両保険の選択をして見積もりましょう。
なお、車両保険の保険金額ですが、ダイレクトなど保険会社のWEB見積もり画面では、該当車両の価格協定金額が自動入力されますので、特段に希望が無ければその金額で試算しましょう。
自動車保険の特約補償は、大変な数と種類があり、また各社名称が異なる為分かりにくくなっています。当サイトでは、ダイレクト自動車保険の特約について比較記事が有りますので、そちらを参考に加入を検討して下さい。
ロードサービスの充実と必要性、現場急行サービスの有無
筆者が自動車販売を通じ、はじめて任意保険を販売した時代には、ロードサービスや現場急行サービスといった、自動車保険の付加サービスは無く、私達自動車ディーラーや修理工場、そしてJAFが対応していました。
時代が移り変わりロードサービスは現在、自動車保険の主力サービスです。 商品サービスとしては、オマケの領域を超えておりロードサービスの老舗「JAF」のサービスを超える内容にもなっています。
自動車の動力もハイブリッドから電気自動車など様々な仕様が走るようになり、事故や故障も多様化しており、専門的なサービスを受ける必要があります。
また、落輪や雪道のスタックへの対応の有無など、保険会社のロードサービスには各社違いがあり、契約者の車の使用目的や利用地域などにより、ロードサービスの内容から自動車保険の検討をしてみましょう。
現場急行サービスについては現在、セコム損保、セゾン自動車火災の「おとなの自動車保険」、ソニー損保にてサービス提供されています。
サービスの提供は、警備会社の緊急対処員が現場に駆けつけ、道路整理や必要各機関への連絡などのサービスを提供されます。
一般的に事故に慣れた人はいないので、女性や初心者に限らずサービスの充実は、保険会社選びの強い選択動機となるでしょう。
事故対応力、24時間受付と初動対応の違い
事故対応力の宣伝に24時間事故受付を強力にアピールする保険会社がありますが、20年以上前から代理店型損保でも提供しているサービスであり、24時間事故受付を行なっていない保険会社を探す方が大変です。
しかし、事故対応として事故の相手、特に被害者へのコンタクトや病院への連絡など初動対応が可能な保険会社は選ぶ価値のある保険会社です。
24時間事故受付は当たり前、深夜休日の初動対応の有無について確認と検討をしましょう。
事故対応力、交渉力と保険金支払い
事故対応力は、事故の相手、特に被害者に対し迅速な事故対応と遅滞なく保険金支払いを進める、行動力が重要です。事故対応力とは、保険金支払いをしぶり相手の損害や被害状況を値踏みする交渉は不要です。
相手とスムーズな示談交渉を取り付けることができて、契約者への連絡や保険金支払いを遅滞なく手続きできる事故担当者のいる保険会社が、優れた事故対応力を示すことができます。
事故対応力は、加入時に推し量ることはできませんが、インターネット上の評判やCSランキング各社による評価内容など、広く情報を集め、それらを参考に検討することをおすすめします。
保険会社の評判と信用を重視した選び方
保険会社の評判と信用について、どのような形で情報を集めれば自動車保険選びの参考になるか検討してみます。
わかりやすい加入手続き
まず重要なのは、代理店による説明やWEBによるオンライン見積りなど、保険商品と契約についてわかりやすいか?貴方の印象で判断しましょう。
具体的には、「補償内容、契約内容はよくわかった?」、「オンラインや代理店による手続きはわかりやすい?」 、「インターネット入力、代理店面談、郵送など書類手続きは面倒じゃない?」などが挙げられます。
手続きがわかりやすい保険会社の方が、事故やサービスを受ける際にもわかりやすい傾向にあるといえます。ソニー損保がダイレクト自動車保険でトップにいる理由も「わかりやすさにある」と考えられます。
契約や質問時の電話応対(代理店面談時の応対)
だれでも自動車保険契約時に分かりにくい部分や、確認しておきたいことがあるでしょう。そんなときのコールセンターの応対も保険選びのカギとなります。
事故受付時と担当者の電話応対は、実際に事故が起きてからでないとわかりませんが、CSランキング各社による評価結果や評判などを元に、ある程度の目安を付けることができます。
しかし、事故対応について酷評の口コミなどは、対応に不満を持った人が客観的な意見を述べているとは限らず、少ない意見ですべてを評価することは危険です。一部の口コミよりも多数の意見が集計されたCSランキング各社による調査結果を複数検討して参考にしましょう。
CSランキング各社の評価を鵜呑みにしない!
CSランキング各社は、残念ながらすべての契約について把握しているわけではありません。したがって、1つのCSランキングの評価結果だけを鵜呑みにするのは大変危険です。
いくつかのCSランキング各社の評価の中で貴方が重視するポイントのみ抽出し、比較検討してみて下さい。恐らくCSランキング各社の結果に大きな差が生じ、真実はどれかわからなくなるはずです。
それでも、多少の傾向などは見て取れるので参考程度に見てみましょう。当サイトでもCSランキング各社について、その結果や内容について考察してみましたので、参考記事もご覧下さい。
損保各社の信用格付けと保険金支払い余力
損害保険会社の規模は、21世紀初頭より代理店型損保の複数社が合併を繰り返して、大きな3つの損保グループが形成されており、各グループ内には、ダイレクト損保も数社含まれています。
こうした損保各社の状況において、保険会社の規模だけで信用状況を判断することはできません。そこで、各信用格付け機関による評価結果と、各社が公表する保険金支払い余力を示す「ソルベンシーマージン比率」を参考に保険会社の信用度をはかりましょう。
当サイトでは、損保20社の信用格付けとソルベンシーマージン比率について、まとめた特集記事はありますのでそちらをご覧になって保険会社選びの参考にして下さい。
自動車保険のプロ推奨の選び方は?
自動車保険のプロである私が、一個人として自動車保険を選ぶなら、重視すべき3つのポイントをすべて確認して、最上の保険を選びます。
少し面倒だなという人でも、この記事に沿って1時間程度時間をかければ、必ず良い保険が見つかります。次の3つを重要なポイントなので、忘れずに!
更新時が正しい自動車保険選びのチャンス!
自動車保険は更新時に、他社も含めて比較検討する時代です。保険会社ごとに保険料にかなりの差が付くこの時代、更新時には必ず他社の見積もりを集めて比較しましょう。
「自動車保険一括見積もり比較」を遠慮なく踏み台に使う!
見積もりの比較検討は、各損保会社のWEB見積もりサービスを使えば可能です。しかし1社ごとの見積もりを集めるには時間がかかり、同条件での正確な入力作業も難しくなります。(1社最低でも10分程度かかります)
そこで「自動車保険一括見積もり比較」を遠慮なく踏み台に使うことも一考です。代理店との面談も必要なく代理店型損保の見積もりを、ダイレクト損保と一緒に集めることができるので便利です。
手続きが面倒だったり、しつこい勧誘も近年は激減し、ユーザーがより使いやすいサービスになっています。検討するために1次見積もりを集めるならコレが1番ラクチンです。
自動車保険は、とことん調べて比べて選ぶ時代!
先の話と重複しますが、自動車保険はとことん調べてから、見積もりを比べて選ぶ時代です。ダイレクト自動車保険でもサービスに不安を持つこともありません。
個人の自動車保険加入も厳しい視点でムダの無いように検討しましょう。
当サイトの自動車保険研究各記事が、皆さんの自動車保険選びの一助としてお役に立てれば幸いです。
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