ダイレクト自動車保険はどこが安い?20歳と21歳で新規加入の場合
免許証を取得してクルマを運転する際、必須なのが自動車保険への加入です。
クルマを購入しないでレンタカーを借りるなら、任意保険も付けますが借用期間分だけなので、それほど高くはありません。また、親のクルマ、友人のクルマを借りるなら1日単位で加入できる自動車保険もあります。
しかし、自分でクルマを所有する場合は、任意保険に新規加入する必要があります。ところが若い人の任意保険はとても高いのが現実でとても頭の痛いところです。
この記事では、ダイレクト自動車保険の中でどこがもっとも安いのかを探り、年齢条件により差が付く、20歳と21歳の新規加入保険料を見積もり比較検討してみます。
実際に保険会社14社で見積してみた結果は、こちらの記事をご確認ください。
目次
なぜ高い?20歳と21歳の純新規保険料
自動車保険にはじめての加入する場合、保険料の割増引き基準は、ノンフリート等級の6等級から始まります。
純新規契約は割増でスタート
純新規契約では、1年目に限り18歳から20歳までの人が+28%、そして21歳~25歳までの人でも+3%割増からスタートになります。
年齢条件は、それぞれ、20歳の人は「年齢を問わず補償」、21歳以上の人が「21歳以上を補償」で加入するようになりますが、若い人の場合、基準となる保険料そのものが高い上に純新規割増が重なるため、とんでもなく高額な保険料になっています。
若い人は基準の保険料が高い
しかも、損害保険会社(以下:損保)によって、基準保険料の設定が異なり、若い人の保険料を高めにして、事実上契約を敬遠する姿勢の保険会社もあります。
損保には、自動車販売店やプロの損保代理店を通じて加入する「代理店型損保」とインターネットから加入手続きができる「ダイレクト型損保」の2タイプがあります。
どちらの損保も若い人の保険料は高めの設定ですが、代理店型とダイレクト型の両社を比べると、人件費や代理店手数料コストを抑えたダイレクト型損保の保険料の方が安くなっています。
若い人は事故が多い
警視庁から発表された2015年度の交通事故発生状況の統計によると、原付以上を運転する事故の第1当事者となった交通事故件数は、16歳~19歳が1888.8件、20歳~24歳が1144.9件となっています。
同様に5歳刻みで見ていくと、免許保有者10万人当たりでもっとも事故件数が少ない年齢層は、50歳~54歳の497.6件、最近話題の高齢者ドライバーとなる80歳~84歳の人でも740.0件ですから、若い人の事故発生割合が高いということが示されています。
ちなみに、3番目に事故が多い年齢層は、25歳~29歳の814.1件となっており、その次に85歳以上の811.3件が続きます。
高齢者ドライバーの事故がものすごく多いように連日報道されていますが、実際は、若い人の事故の方が圧倒的に多いということがわかります。
こうした統計結果も影響して、若い人の保険料が引き上げられる要因になっています。
初心者なら車両保険は必須!必要な補償は?
保険料が高い若い初心者ドライバーの自動車保険ですが、それでもクルマの購入状況次第では、車両保険への加入を検討する必要があります。
自動車ローンの購入者は車両保険が必須!
若い人の場合、自動車ローンを利用してクルマを購入する人が多いのですが、そのような購入方法の場合、新車中古車を問わず車両保険の付保を検討して下さい。
車両保険を掛けていれば、万一の事故によって全損となった場合、ローン会社から残債の一括請求を受けても対応可能です。したがってローンだけが残るようなこともありません。
また、分損の場合でも高額な修理費に頭を悩ますこともなく、いざというときにはしっかりカバーされます。
基本補償は?
クルマに乗る上で必要とされる最低限の補償は「賠償保険+搭乗者の補償」です。具体的には、対人賠償、対物賠償の他人への賠償リスクをカバーする、賠償保険が必須の補償です。保険金額は、対人対物ともに無制限としておくことが賢明です。
搭乗者への補償は、運転する自分自身から、家族、そして友人知人などの他人まで含めてフルにカバーしましょう。人身傷害補償を最低でも3000万円ほど付けておけば、万一の際は、入院時の費用から手術などの治療費まで、実損害がフルカバーされます。
相手からの補償を待つことなく、慰謝料や休業損害の相当分を受け取ることも可能です。
ダイレクト自動車保険でも大丈夫?
初めて自動車保険に入る初心者ドライバーの人には事故を起こしたとき、頼みの綱が保険会社になるので、自動車保険選びは慎重になると思います。
初心者の保険加入は代理店が良い?
やはり事故対応が良いというウワサの代理店型自動車保険が良いのでしょうか? それとも自動車販売店の人が勧めるように、販売から修理も保険もまとめて安心だからと、販売店での保険加入が良いのでしょうか?
保険料は間違いなくダイレクト型の方が安くなるのですが、「安かろう悪かろう」で、事故発生時に役に立たない不安があるのでしょうか?
ダイレクト自動車保険でも安心!
ダイレクト自動車保険の事故対応や顧客対応が代理店型自動車保険に対して劣るという話は、まったくのデタラメです。まず、ダイレクト損保8社をグループ分けしてみてみましょう。
三井ダイレクト、イーデザイン損保、そんぽ24、セゾン自動車火災保険
・「国内独立系ダイレクト」
ソニー損保(ソニーグループ)、SBI損保(SBIホールディングス)
・「外資系ダイレクト」
チューリッヒ、アクサダイレクト
国内メガ損保系は、言わずと知れた大手3大損保、東京海上グループ、MS&ADインシュアランスグループ、SOMPOホールディングスに属するダイレクト損保で、商品の開発や顧客サービス、事故対応サービスに至るまで親会社の蓄積されたノウハウを生かしています。
国内独立系は、ダイレクト損保トップのソニー損保は顧客対応の評判が高い会社です。また、SBI損保は、後発ながらダイレクト損保の激しい価格競争の中でもひときわ目立つ格安保険料で、保険料比較のベンチマークにもなっています。
外資系の2社は、それぞれ独自のサービス網を展開し、顧客への契約フォロー、事故対応など優れた能力を発揮しています。
ダイレクト各社とも販売以上に事故対応など、カスタマーサービスの向上を注いでおり、ダイレクト損保各社がしのぎを削り競い合っています。
事故対応サービスの差はなくなった?
実際事故対応において、代理店が介入できるパートはごくわずかであり、ダイレクト損保の顧客対応の方が優れていると評価も集まっています。
特に自動車販売店が保険代理店の場合、事故対応は保険会社任せになることがほとんどです。ダイレクト自動車保険により普及したロードサービスも相まって、事故発生時は初期対応や現場の事故車両の移動も保険会社がサポートします。
つまり、電話やインターネットを介しての連絡なら、代理店型とダイレクト型の差はありません。
事故対応は保険会社主導、代理店の仕事は皆無
筆者が経験した25年以上前の自動車販売店では、事故が起きれば販売店の担当者が事故連絡受付、レッカー車の手配やその後の対応など、販売店スタッフがすべてに対応していました。
しかし、ロードサービスや保険会社によるサポートが行き届いた今となっては、保険会社の事故担当者との間に代理店が介在する方が無用のトラブルを生むことにもつながり、不要と言っても良いくらいです。
大手のブランド力よりもダイレクトの安い保険料が魅力
新車中古車の販売からプロ代理店までの間、25年以上自動車保険を販売してきた筆者の経験による意見では、現在の事故対応は保険会社が直接行なう方が何事も速やかに進むと感じています。
では、代理店が契約に介在する契約者のメリットとはなんでしょうか? それは、契約時に顧客のリスクを勘案しより適切な保険プランニングを提供されることです。それができていない代理店から加入するのは、保険料が高いだけに損することになります。
自動車保険加入の際、インターネットの比較サイトなどを利用すれば、契約者は保険の内容をより理解し価格にも納得して契約できます。また、保険料を抑えることができるのもメリットのひとつになるでしょう。
ダイレクト損保や一括見積もりサイトを経由して契約する場合も、相談やプランニングは可能ですし、煩わしい人間関係を気にすることなく毎年1番安い保険に切り替えることもできます。
自動車保険を人間関係や義理で選ぶ時代は既に終わっていますので、代理店、ダイレクトに関わらず、保険料と補償内容、契約のしやすさ、わかりやすさで選びましょう。
ネットから一括査定すると、ネット割引も適用されて、お店で入るよりも安くなるのでオススメです。→ 管理人オススメの一括査定はこちら
20歳と21歳の見積もり!ダイレクト自動車保険はどこが安い?
20歳と21歳はわずか1歳の違いですが、表を見ていただくとわかるとおり、保険料に大きな差が生じます。
・20歳のダイレクト自動車保険見積もり比較
・21歳のダイレクト自動車保険見積もり比較
(※ネット査定は、ネット割引が適用されて、お店よりも安くなるのでオススメです)
自動車の購入について一定期間待つことができるなら、21歳になってからの方が保険料は断然安くなるということがわかります。車両保険を付けた場合、1歳の違いで約10万円の違いがあるのでよく検討して下さい。
中でも大手国内損保のダイレクト損保である、イーデザイン損保と三井ダイレクトは、若い人の保険料設定を他のダイレクトよりも安く設定しており、保険料の安さで人気の高いSBI損保の見積もりをさらに下回る「爆安」な保険料設定を打っています。
奇しくもイーデザイン損保の親会社である東京海上日動、並びに三井ダイレクトの親会社である三井住友海上は、どちらもヤングドライバーが車を借りるときに利用する「1日自動車保険」を販売しています。
親会社も含め、若い人への積極的な取り組みも評価できますね。
20歳と21歳の新規加入ベスト・バイは?
今回は、20歳と21歳の初心者ドライバーが純新規で加入する際に、もっとも安い自動車保険はどこか? を探ってきました。
表を見てもわかるとおり、結果は三井ダイレクトの圧勝という感じです。しかし、補償面を見ると、イーデザイン損保では、追加で新価特約、車両無過失事故に関する特約など、オプション追加することができます。
新価特約は、新規登録から11か月以内の車両のみ追加可能な特約で、盗難を除く車両事故において、修理見積もりが保険金額の50%を超える場合に、新車の再調達が可能になる用、保険金額を上限に保険金が支払われます。
簡単に言えば、新車登録から1年以内の車両保険契約に付けておけば、万一の事故で修理費が50%を超えるとき、保険金が満額で支払われると言うものです。
また、車両無過失事故に関する特約は、契約者が無過失の車両事故で相手から保証が得られなくとも、自分の車両保険で修理を行なっても翌年の等級に影響しないという特約です。
いずれも新車にはぜひ欲しい特約です。
そこで、新車なら迷わずイーデザイン損保を選びましょう。そして中古車や格安の保険料が良いという人なら、三井ダイレクトが20歳と21歳の純新規ベスト・バイ ダイレクト自動車保険として、おすすめの自動車保険となります。
被保険者とクルマの保険加入設定
今回の試算では、20歳、21歳以上の若い人を対象にした純新規の自動車保険見積もりということから、購入費用や維持費を低く抑えることができる軽自動車から個性的なルックスで若者に人気のN-BOX/(スラッシュ)にて見積もりしました。
・見積もりした保険会社
SBI損保
イーデザイン損保
三井ダイレクト
・主な記名被保険者の年齢条件等
①20歳、②21歳
記名被保険者の性別:女性
被保険車両:N-BOX G・ターボLインテリアカラーパッケージ(JF1)
2016年12月登録
運転者年齢条件:①年齢条件なし、②21歳以上補償
運転免許証カラー:グリーン免許
使用目的:日常・レジャー
年間走行距離区分:~5,000km
運転者限定:本人限定
利用地域:東京
・ノンフリート等級
見積もり①:純新規6A(6S)等級(年齢を問わず補償)
見積もり②:純新規6B(6S)等級(21歳以上を補償)
・補償設定
対人賠償:無制限
対物賠償:無制限
人身傷害:3000万円(搭乗中のみ)
車両保険:185万円(免責1回目10万円-2回目以降10万円)
対物超過修理費用補償特約:50万円
弁護士費用補償特約:300万円
各種割引は最大限適用
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