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自動車保険の更新手続きいつからできる?期限忘れの対処法


3月4月は、年度の終わりと始まりの時期のため自動車業界全体が繁忙期です。

特に3月は期末ということもあり、新車の販売台数が軒並み上昇する時期で、それにともないこの時期に自動車保険に加入する人が増えるので、更新を迎える契約も多くなっています。

何かにつけ忙しないこの時期ですから、自動車保険の更新期限が迫っているのに手続きが遅れて、思わぬトラブルに発展することも少なくありません。「事故を起こしたが保険が切れていた」など、泣くに泣けない話しも少なからずあるので注意が必要です。

そこで今回は、現在契約中の自動車保険の更新にまつわる事柄に的を絞り解説して参ります。

「更新はいつからできる?」、「更新期限を忘れたときの対処法!」など、もっとも一般的な疑問から、近年増えた便利な自動更新が「安い自動車保険に乗り換えるチャンスの邪魔になる」ことなど、消費者が気になる情報もご紹介します。

目次から知りたい情報だけでもピンポイントでご覧いただき、更新時まさかの失敗をしないよう、お役立て下さい。

自動車保険の更新手続きはいつからできる?

毎年迎える更新手続きですが、多くの人が保険会社からの満期ハガキなど更新の案内が届き、代理店から連絡を受けて継続の手続きを進めているかと思います。

保険会社にもよりますが、ほとんどの保険会社が2か月または、3か月前から更新手続きを受けつけており、更新期限よりかなり前から手続きが可能です。

更新の案内についても、概ね2か月前、早いところでは3か月から契約者の手元に届きます。
更新手続きの案内が届いたら、契約先によってその後の対応が異なるので注意が必要です。

代理店型自動車保険「専業プロ代理店」から加入の場合

代理店型自動車保険の加入者には、その後、代理店から直接連絡があるので、更新案内の送付物の内容を見ながら、代理店担当者からアドバイスや提案を受けて継続契約を検討します。

継続の有無について即答する必要はありませんが、契約内容の変更や継続しないなど、更新手続きにかかわる意思はしっかりと伝えるようにしましょう。

代理店型自動車保険「新車ディーラー・自動車販売店」から加入の場合

更新手続きのご案内から電話連絡までは、専業代理店とほぼ同じ流れですが、保険契約にかかわるアドバイスや提案は、担当者の技量によってかなり幅があります。

新車ディーラー・自動車販売店の営業マンが担当している場合、自動車保険の取り扱い資格は持っていますが保険の専門家ではありません。したがって更新案内から提案まで営業マン次第で、人によって差がかなりあります。

新車ディーラーによっては、毎年更新時の見直しチャンスが失われる長期契約や自動更新特約付きの契約をすすめたり、自転車に乗らない人に自転車事故の補償など契約者の利用状況を勘案していない特約を付加したりするなど、目に余る提案も少なくありません。

契約者は、更新案内を見て担当営業マンと相談しながら契約更新について検討することになりますが、上記のようなケースもあるので即断は禁物です。

ダイレクト自動車保険から加入の場合

更新手続きの案内を受け取ったら、その後の更新手続きは、契約者自らがインターネットの保険会社サイトにアクセスして行ないます。

その他電話をして手続きをする場合も契約者の行動に任せたところが多く、保険会社から電話確認などはほとんどありません。更新案内と同時期、または、後に契約者の行動が確認できない場合、登録したメールアドレスに連絡が入るようにもなっています。

あまり強い催促や強力な提案などがないので、一見契約者本位であるようにも感じられますが、長年代理店との付き合いにより継続案内の催促が当たり前になっていた人は、まさかの更新忘れをしないよう気をつけましょう。

前年に「自動車保険一括見積もり比較」サイトを通じて加入の場合

自動車保険一括見積もり比較サイト(以下:一括見積もりサイト)を通じて加入した人は、最終的に契約した保険会社の代理店を通じて満期案内が届きます。

一括見積もりサイトを通じて加入した契約者は「?」という人もいるかもしれません。一括見積もりサイトは、その名の通り、見積もりを集めて希望者に保険会社を紹介している会社なので、自動車保険を直接販売していません。

したがって、前年最終的に選び契約した保険会社からの更新案内が届きます。更新案内が届いたら早めに、一括見積もりサイトを再利用するなど更新手続きに向けて行動を開始しましょう。

既に一括見積もりサイトを利用している人には言うまでもありませんが、更新先を選ぶ際、自身の利用環境の変化を確認の上、補償範囲、年齢条件、運転者限定など契約内容を照らして見積もりを集めましょう。

自動更新特約付きの契約に注意!電話で拒否したほうがいい?

国内大手損保の自動車保険を中心に「更新時の自動継続の機能」がつくようになってきました。

自動更新を希望しない人は、更新案内が届いたら内容に目を通して、自動更新を希望しないなどを代理店にその旨を伝えることで、自動更新を解除することができます。

更新をしないときは電話で拒否したほうがいい?

代理店型自動車保険の更新手続きは、代理店が優先的に行ないますが、2017年現在、保険会社によっては、インターネットサイトにて、契約者ごとにログインして直接手続きをすることができるようになっています。

さて、自動更新、更新をしないときの手続きですが、更新案内に記載のある通知指定日までに保険会社、または、代理店に連絡をしましょう。この手続きにより、自動更新を未然に防ぐことになり、他社への乗り換えもスムーズに行なえます。

逆に更新しない旨の連絡を入れなければ、自動更新機能により継続契約されてしまうため、他社への乗り換え時、後にトラブルとなります。口座振替契約の場合、自動引落が行なわれるため後々面倒となるので、必ず連絡を入れましょう。

乗り換えを検討する人には面倒が増えてしまいましたが、更新手続き忘れによる無保険状態を未然に防ぎ、万一の事故発生時に契約者を守るために自動で付帯されるようになっています。

また、同時にノンフリート等級割引の権利喪失も防ぐことができるので、自動更新機能は、事故を起こさなくても契約者にメリットがあります。

今後、他社への乗り替えを検討する契約者は、自動更新機能付きの有無を確認して手続きを進めるようにしましょう。

まだ間に合う?更新期限を忘れたときの対処法!

更新期限は守らないと無保険状態となってしまうので、手続きを忘れずに行ってほしいと思いますが、ダイレクト型自動車保険の普及が進んできている現在、更新期限(満期日)を忘れて保険が失効する人も少なからずいます。

更新期限から経過日数7日以内の場合

更新期限の日から7日目までに更新契約手続きを行なえば、前年のノンフリート等級別割引の引き継ぎも可能です。

ただし、猶予期間内に事故が発生しても保険が成立するまで無保険状態なので油断は禁物です。慌てる必要はありませんが、7日以内というわずかな猶予しかないので、契約手続きでは、確実を期して保険料の払込など間違えが発生しないよう、確認しながら手続きを進めましょう。

保険失効中は、被保険車両の運転をしないことは当然ですが、7日以内の契約手続きと保険料払込により、保険が確実にカバーされたことの確認が必要です。したがって、ダイレクト型自動車保険の保険料払込方法の一部は、保険が期日までに有効にならず契約が成立しないものもあるので注意しましょう。

代理店型・ダイレクト型を問わず、7日以内の契約成立が大前提になるので、クレジットカードを利用してのインターネットサイトでの契約成立がおすすめです。

更新期限を7日以上経過している場合

更新期限日から7日以上経過している場合、残念ながら等級割引の引き継ぎができません。1年以内に前契約あり事故無しであれば、6F、7Fの新規加入となります。(純新規よりも割安)

しかし、事故有の場合、事故の回数や内容を精査されるので、保険会社のインターネットサイトから申込みが、多くの場合できなくなります。

事故の有無に限らず、更新手続き忘れに気がついたら自動車の利用を中止し、自動車保険の再加入手続きと保険が有効になるまで待つようにして下さい。

急いでいるときでも一括見積もりサイトは使える?

更新手続き忘れで急いで加入手続きしたいときでも、できるだけ保険料は安く抑えたいものです。

契約成立を急ぐあまり、高額な保険料の代理店型自動車保険に慌てて契約をしなくても大丈夫。先ずは落ち着いて「一括見積もりサイト」を利用して、メールなどですぐに受け取れる見積もりだけでも集めて比較してみましょう。

一括見積もりサイトでも、更新期限ぎりぎりで利用する人のことを前提とした対応もしてもらえます。その旨を連絡すれば相談に乗ってもらえます。すぐに対応できる方法と保険会社の見積もりを出してもらい、手続きを進めましょう。

「更新期限を忘れて保険が切れた場合でも慌てず相談してみましょう!」

アメリカンホーム保険の自動車保険契約者は要注意!

2017年は、2016年4月以降アメリカンホーム保険の自動車保険商品販売停止にともない、同社では契約者に対しソニー損保の自動車保険を案内する旨を通知していますが、勘違いをした一部の契約者が「アメリカンホーム保険の更新手続き案内を待っているうちに更新期限を過ぎてしまった」という、残念な話も聞き及んでいます。

確かに自動車保険は、長年、保険会社を信頼して更新し続けている人も多く、突然の撤退は裏切られたような感じです。

このようなことで無事故の実績による割引の権利を失うことがないよう、多少面倒でも「自動車保険は更新時に見直す」ことを前提にして、保険会社や代理店など他人任せにしないことが賢明です。

保険会社乗り換えのチャンス!更新時のテクニックとは?

自動車保険は近年、各社が見直しを行なっており、保険料やサービスの差が著しく開いてきています。

以前は、安い保険料のダイレクト自動車保険、高いがサービスの良い代理店型自動車保険という2つのくくりだけで比較されがちでした。

しかし、最近は、ダイレクト自動車保険同士でも保険料に万単位の差がつくようになってきており、代理店型自動車保険においても、そのような差が見られます。また、ダイレクト損保の中でも高い保険料の保険会社は、中堅どころの代理店型損保の保険料に負けてしまうこともあります。

また、保険会社ごとのサービスや顧客対応にも違いが生じており、「大手国内損保の安心神話」は既に崩れてきています。

いまでは、保険料が安い中堅規模の保険会社にも事故対応サービスが優れた保険会社もあり、安心して任せられます。そしてダイレクト自動車保険においてもロードサービスや事故対応に優れ、代理店型自動車保険を凌ぐほど実力を持つ保会社が出てきました。

保険料の違いは、当サイトのトップページ中段からのランキング表をご覧下さい。
自動車保険会社14社の一括見積もり比較

また、ロードサービスの違いは、次の記事にて表にまとめてあるので参考にして下さい。
頼れる自動車保険のロードサービスは?損保18社とJAFの比較一覧

更新時がなぜ乗り換えのチャンスなのか?

自動車保険の更新では、等級や割引が次のステップに進みます。既に20等級となっている場合でも、被保険車料の料率クラス見直しにより保険料が上がったり下がったりすることは、特段に珍しいことではなくなりました。

しかし、等級のアップによる割引の進み方は、新規契約からの3年目以降、かなり鈍くなり割引はわずか1~3%ずつしか進みません。

新車を買って車両保険を掛けた場合、高額な保険料は等級が進んでもほとんど割引が進まず、料率が悪化した場合、保険料が上がることもしばしばあるのです。

そこで、更新時に割引を進めながら、さらに保険料を抑える効果の高い相見積もりを取ってみてはいかがでしょうか?

更新案内は遅くとも2か月前には手元に届きますから、そこに記載のある丸剤の契約内容をもとに、一括見積もりや保険会社のWEBの見積もりサービスを利用して、他社の保険料と現契約更新後の保険料を比べてみましょう。

自動車保険は、保険期間途中の乗り替えも可能ですが、手続きの面倒も少なく確実に等級割引を進めながら乗り替えられる、更新時の乗り替えが有利なことは間違えないところです。

早めの行動が重要!

現在、ダイレクト型自動車保険の一部では、30日前、45日前に保険契約をすると早期契約による割引をしてくれるところがあります。

比較検討して更新手続きする際、早めに他社に乗り換えすれば、それだけで割引してもらえるなら、さらにお得です。早い手続きに越したことはありません。

どの損保でも更新時に等級割引の引き継ぎができる?

現在日本国内で自動車保険の募集をしている損害保険会社は、生保会社の子会社も入れると20社を超えています。

当サイトでは必要に応じて、いくつかの保険会社のサービスや保険料を比較して情報提供しておりますが、どの保険会社も同じ保険料やサービス提供はなく、それぞれに特徴があります。

しかし、保険会社は違っても自動車料率算定会の監修による、ノンフリート等級別割引制度のテーブルを自動車保険会社全社が利用しており、当然にその保険会社間で等級割引の引き継ぎが可能です。

損害保険会社に加え、全労済やJA共済の自動車共済など一部共済との等級引き継ぎもできるようになっています。

更新時の乗り替え検討時には、一括見積もりサイトの利用が無料で簡単です。もちろん保険会社それぞれが用意するWEB見積もりサービスも利用は無料ですが、当サイトでも他社損保の保険料を調べる際に使ってみて、一括見積もりサイトのほうがはるかに早く簡単に見積もりを集められます。

更新案内が届いたら、とりあえず他社と比較してみると、自分の契約を客観的に見ることができるでしょう。

まとめ:更新手続きを賢くこなす5つのポイント

その1:更新手続きは最大3か月前からできる!

更新手続きは、早めに行動しても損することはありません。また、万一更新手続き後に現契約の保険期間中、事故が起きても、等級ダウンによる保険料差額など、後の追加手続きによりカバーされるので問題にはなりません。

その2:他社に乗り換えの検討をするなら、自動更新の拒否連絡をする!

契約者の更新忘れをカバーする自動更新ですが、他社乗り換えをしたとき自動更新をしない旨の連絡をしていないと、重複契約により新契約を有効にするため面倒なことに成りかねません。必ず、自動更新の拒否連絡を保険会社または、代理店に入れておきましょう。

その3:更新期限経過から最大7日目まで猶予あり!

更新期限日(満期日)より最大7日以内に更新契約の手続きをすれば、等級や割引を活かすことができます。8日目以降の場合は6F、7Fの新規契約から再スタートです。更新は案内が届いたら直ぐに検討を始め期限内に手続きを完了しましょう。

その4:今の自動車保険は更新時に見直すのが常識!

自動車保険の保険料に限らずサービス内容など、各社目まぐるしく変わっています。自動車保険は更新時に必ず見直すことが賢明です。

その5:ノンフリート等級割引は他社に引き継ぎできる!

自動車保険の更新手続きは、現契約以外の他社で行なっても等級割引を他社に引き継ぎできます。したがって、毎年見直して保険会社を変えても割引を進めることができます。


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