盗難防止装置イモビライザー付きで車両保険が割引に
盗難を抑止するイモビライザー装置とは
イモビライザー装置とは、自動車のキーと車両との間で電子的に照合を行うシステムのことです。
このシステムで照合されなければ、自動車のエンジンは始動できません。
システムは、イモビライザー専用のキーにトランスポンダと呼ばれる、車両側との通信照合を行う電子回路が組まれたICチップが埋め込まれており、自動車のキーに差し込むとIDコードの照合を複数回自動的に行います。
照合では、全てのコードに一致しなければエンジンの始動ができないので、実質的に盗難は不可能とされています。
既に上級クラスのワゴンやスポーツカーを始め高級車の多くに採用されていますが、最近では、小型コンパクトカーへの採用も増えています。
イモビライザー付きだと保険が安くなる
盗難防止装置の極めつけとも言えるイモビライザー装置が付いているクルマは、とうぜんに車両盗難抑止効果が高まるので、車両保険の保険料を3%割引する「イモビライザー割引」の適用があります。
保険会社によっては、高級乗用車などで全車にイモビライザーが装着されている車種では、車両型式からイモビライザーの有無などを自動的に見積に反映している会社もあります。
しかし、小型コンパクカーなどは、特別仕様やメーカーオプションもあるので、保険申込時にイモビライザー付きであることを申告することが必要です。
車両保険を付ける際には、3%でも大きく保険料に影響するので、確実に申告をしましょう。
なお、イモビライザー割引については、盗難防止装置割引など、別の名称で呼ぶ保険会社もあるので申込時に確認しましょう。
車両盗難に遭う前に気をつけること
技術の進歩で車両盗難が減ると思われましたが、現在でも毎月600台を超える車の盗難事故の車両保険が支払われており、車両保険の支払われていないものも含めれば毎月の盗難件数は、2000件近くに上ります。
実際、2013年11月を対象に支払われた自動車盗難による車両保険の実態調査では、619台にも上る盗難事故に対し、1台平均約170万円の保険金が支払われています。
イモビライザーの普及が著しい昨今ですが、残念なことに約76%がキーの付いていない状態で盗難されており、イモビライザーだけでは防ぎきれない事実もあります。
クルマは、正しい保管場所に駐車してしっかり施錠しておくことが大切です。
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