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新社名はAIG損保|CSランキング上位の富士火災とAIUが合併!その実力は?


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AIG保険グループでは、AIU保険と並び、顧客対応の評価が高い富士火災と、ダイレクト損保の草分けアメリカンホームが自動車保険を販売しています。

AIU保険と富士火災の合併については、2013年7月に経営統合を進めることが発表されて以来、3年が過ぎます。2015年5月に合併スケジュールは、2016年7月以降と発表されており、いよいよその時期が迫ってきています。

2015年5月7日に発表された合併後の新社名は、「AIG損害保険株式会社(以下:AIG損保)」です。

2016年4月のアメリカンホームの新規募集中止も考慮すると、富士火災とAIUが合併後、「AIG損保」となって見せる新展開を期待し、今後について独自に予想してみました。

富士火災とAIU保険どちらが主導権を握る?会社概要をチェック!

先ず、2016年下半期以降に合併する2社の業績や会社概要などをチェックしてみましょう。

比較しやすいように表にまとめました。

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大手損保の数字から見れば、両社の差はそれほど違いませんが、お互いで見れば、富士火災の数字の方が高いと見ることができます。

しかし、効率的な経営が行われているのは、AIU保険の方が優れており、より少数の代理店で効率よく挙績を集めています。

また、保険種目ごとの販売比率を見ると、自動車保険が約5割を占める富士火災に対し、AIU保険は2割程度の割合で、代理店損保としては異例の数値です。

大手損保でも5割近くを自動車保険が占めているのがほとんどです。

現実問題として、自動車保険の損害率は高く、利益を取り難い保険商品になってきています。

AIU保険のプロ代理店が力を注いでいるのは、企業向けの新種・賠償責任保険であり、種目構成比は32.8%に達しており、富士火災は7.8%です。

企業用の賠償責任保険の販売構成比を見ると、プロ代理店の業務姿勢をうかがいしることができます。AIU保険が、他の代理店損保との違いを見せているのは、こういった部分なのかもしれません。

こうした点を考慮すると直接顧客に影響する営業面の主導権は、ややAIU保険よりの展開になりそうです。

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富士火災の事故対応から大胆予想!AIG損保の顧客対応

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これまで老舗の独立系代理店損保として奮戦してきた富士火災ですが、AIG保険グループの傘下にあって、いよいよAIUとの合併が近づいてきました。

2016年4月以降の新規募集を中止したアメリカンホーム保険もいずれ、同様に統合されることが予定されていますが、先ずは代理店型損保の富士火災とAIUをまとめ、最終的にAIG損保1社に統合されます。

合併後の事故対応への期待とコンタクトセンター

現時点から富士火災の既存顧客が今後のAIG損保に期待することは、合併相手のAIU保険以上の事故対応と顧客対応ではないでしょうか?

現状でも事故対応には定評のある富士火災は、事故受付から1時間以内の初動対応の報告や48時間以内の担当者による面談など、従来無かった事故対応の新サービスを次々に打ち出してきました。

今後期待できるのは、代理店型にダイレクト型のノウハウをプラスした事故対応サービスです。既に事故受付の初期対応では、AIG保険グループのアメリカンホームダイレクトが培った「コンタクトセンター」と呼ぶ、コールセンターのノウハウが生かされています。

現在、AIG保険グループの富士火災、AIU、アメリカンホームの損保3社のコールセンターは、沖縄と富山に置かれ、同じ建物内にて同一のマニュアルに沿った運営が行われています。

つまり、事故対応の受付、初動対応などのオペレーションについては、ほぼ同一のサービスが既に展開されているわけです。それを裏付けるようにJ.D.パワーにおける顧客満足度調査において、AIGグループの損保3社の事故対応の評価順位は接近しています。

事故後の面談サービスがより身近に

AIU保険、富士火災共に、AIG損保に合併後も事故対応の品質は保たれることでしょう。

近年の大手損保合併後のようなサービスの低下はないと予想されます。

それどころか、事故対応の連絡業務などはコンタクトセンターに集約されるので、富士火災とAIUの持つ国内各地の事故サービスセンターを生かした面談サービスなど、より充実することが期待されます。

AIG保険グループの持つコールセンターの一部スタッフは、電話による事故対応の交渉能力から、保険募集など接客のプロとしての能力も備えています。こうしたダイレクト系損保のコールセンターノウハウは、AIG損保の今後に生かされてくるでしょう。

合併により予想されることといえば、モーターチャネルの副業代理店の混乱でしょうか?

次章では、代理店の統廃合に向けて少し大胆に予想してみます。

合併で進む代理店の統廃合

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アメリカンホームで培われた電話による顧客対応は、事故対応に限られたものではありません。傷害保険から医療保険といった第3分野の生命保険の営業活動まで対応可能な高度なものになっています。

4月1日よりアメリカンホームでは、新規募集を中止しました。多くのスタッフが富士火災のコンタクトセンターに異動していますが、137名のコールセンタースタッフが離職したとも聞いています。

今回、合併について具体的な発表がもう少し早ければ、アメリカンホームからの離職者ももう少し抑えることができたのではないかと悔やまれるところで、AIG保険グループの手前勝手な部分が見えたような気がします。

合併後は薄利の代理店を統廃合する

さて、その手前勝手なAIG保険グループですが、AIG損保に変わることで代理店の統廃合が加速することが容易に予想されます。

特に現状の代理店手数料率を加味した保険料では、大手損保とダイレクト損保にシェアを奪われるばかりです。

AIG損保になってからは、代理店の規模による手数料率の差別化と引き下げ、副業代理店の持つ契約を専業代理店に統合するなど、大胆な改革に着手するはずです。

現状で兼業の小規模代理店の存在は、無駄が多く保険料引き下げのために代理店の効率化と小規模代理店の廃業は必須といえるでしょう。

代理店は専業のプロ代理店に集約

これからは、優れた専業のプロ代理店が損保の地域支社の機能を持つような方向で代理店を束ねていく必要があるでしょう。

手数料の比率を下げていく中で、代理店を存続させる方法は、契約の集約により損保会社側の人件費や店舗などの固定費を減らすことで補う必要があります。

富士火災とAIU保険の専業代理店同士の協業も、会社側の斡旋により進むに違いありません。

筆者の予想では、専業代理店は自動車保険に限らず、保険のプロとして顧客への保険商品のコンサルティング営業に徹する方向に進むと思います。

少なくとも紙の上だけで損害保険商品を学んだ、中途半端なリスクコンサルティングをする「ファイナンシャルプランナー」とは一線を画すプロ代理店の存在は不可欠です。

企業のリスクマネジメントまで可能な、ホンモノのリスクコンサルタントとしてのプロ代理店は、必ず生き残るはずです。

今後、AIG損保は、各種保険商品の開発と事故対応に徹して行くことでしょう。そしてプロ代理店が事故対応で助力する時代は、終わっていくと考えられます。

AIG損保の代理店型自動車保険の販売は、主に専業プロ代理店の手に委ねられることになるでしょう。

富士火災のモーターチャネル代理店の存続は?

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今後、モーターチャネルの副業代理店の存在価値は、挙績と呼ばれる収入保険料の規模で計られるようになるでしょう。ディーラーや大手の中古車販売店であれば、専門の担当者を置くことで、満期管理と新規契約の提案業務を続けることができるはずです。

修理工場や小規模販売店では、近隣の専業プロ代理店に契約と保険業務を移管し、廃業を保険会社が推奨してくるでしょう。合併後が正念場となります。

また、今後のモーターチャネル、不動産業者など、副業の代理店の販売力をサポートする、専門担当者(ソリシター)によって、営業管理が行われる可能性もあるでしょう。

次の章では、今後の保険商品について、考察し予想してみます。

AIG損保になって代理店型自動車保険が変わる?

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高い保険料の代理店型自動車保険もそろそろ限界が近づいてきています。

しかし、コストダウンに走り過ぎたダイレクト型自動車保険も、保険の範囲を削りすぎて肝心な時にカバーできないような事態も危惧されています。

代理店型自動車保険の値下げ

代理店型、ダイレクト型ともに限界が近づいた今、代理店型自動車保険は、代理店手数料のコストを削り、保険料の引き下げを断行するところが出てくるでしょう。

代理店手数料の圧縮に着手しなければ、セゾン自動車火災やセコム損保のように代理店型損保でありながら、WEBからの直販に踏切り、代理店型商品との差別化を図ることも辞さない保険会社が出てくるかもしれません。

では、富士火災とAIUの合併によるAIG損保では、保険商品をどのように展開するでしょうか? 損保商品は、自動車保険だけではありませんから、企業用の保険などをコンサルティング営業する専業プロ代理店が必要なことは間違いありません。

そこでは、やはり規模や損害率に照らし、大胆な手数料改革が必要になるでしょう。

AIG損保の自動車保険は、保険商品としてのサービスをシンプルに磨きながら、保険料引き下げの方向で検討されるはずです。

自動車保険以外の個人向け商品の販売

また、代理店側も手をこまねいている必要はありません。既に賢明な代理店は、20年ほど前から生損保の商品を合わせて顧客に提案し、顧客の囲い込みに成功しています。

東京海上日動で人気の「超保険」と同様の組み立てを、代理店自身が構成し顧客に提案し続けることが必要です。残念ですが、それができない代理店ならば、将来の展望は見えてこないでしょう。

少しだけ期待するとすれば、AIG損保版の「超保険」を保険会社が作ってくれることです。東京海上日動のように、地震保険の拡張担保による100%補償や車両保険の地震特約の全損満額補償など、いくつかオリジナルの補償を加味すれば人気商品が生まれ、顧客の支持も得られると考えられます。

代理店はもっと厳しくなる!

自動車保険については、何を削れば安くなるかは明白です。

保険料を引き下げるため、自動車保険の代理店手数料の引き下げに着手することは、確実なところに近づいています。

アメリカンホームの末期のようにユーザー離れが加速する前に、AIG損保発足後は、顧客が納得する保険料で新たな代理店型自動車保険を発売し、多くの顧客をプロ代理店の手によって育てて欲しいと思います。

AIU保険、富士火災のユーザーはどうなる?

AIG損保の発足に伴う、富士火災、AIU保険のユーザーの、既存契約には影響がないと発表されています。顧客にとって最も良い形の合併になることを期待して止みません。

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