はじめて加入する人の保険会社選び!自動車保険ランキングの使い方?
この春、就職した人や入学を機にはじめてマイカーを所有する人も多いのではないでしょうか?
クルマに乗るなら、先ず必要なのが自動車保険ですが、若い人の場合は保険料が高く、またどの保険会社が安くて良い対応をしてくれるのかもわかりません。
特に1年目は、保険料も高額となりますが、実際に事故やトラブルに見舞われる可能性も否定できません。
はじめてだからこそ、保険料が安くて面倒見の良い自動車保険に入っておきたいところです。
そのような場合、自動車保険の顧客を対象にした満足度調査ランキングが、はじめて加入する人にとって参考になることでしょう。しかし、利用には注意も必要です。
この記事では、保険に入っている人の意見が反映されたランキングを利用して、はじめての人や乗り換えを検討している人に役立つ、自動車保険の選び方を探ります。
目次
新規加入で満足度の高い保険会社を知るには?
どなたでも簡単に見ることができるCSランキングは、じっくりと見ていくと良い保険会社が少しずつ見えてきます。
正直、ランキング結果をパッと見たのでは、各社の自動車保険ランキングは信頼できる結果になっていないこともあります。
売れている保険会社のランキングのトップが、はじめて自動車保険に加入する人にとってふさわしいとは限りません。
また、同様に他社からの乗り換えを検討している人にとって、総合ランキングの結果は、範囲が広すぎて目的に叶わない場合もあるでしょう。
昨今、ダイレクト損保各社がテレビCMで訴える「事故対応力」、「24時間事故受付」などは、もはや当たり前のサービスであり新規加入者にとって格段にメリットがあるとは言えません。
むしろ新規加入者にとっては、商品のわかりやすさ、手続きのしやすさなどの方が重要です。
しかし、損保各社の広告だけでは、はじめての人や保険会社を乗り換える人に、最適の保険会社はわかりません。
そこで利用したいのがランキングサイトの「項目別のランキング」です。
項目別ランキングには、補償内容や加入手続き、保険料などに絞った満足度のランキングがあります。
また、新規加入時の満足度を量ったランキングなどもあるので、そうした結果を見て参考にすれば、はじめて利用する人に最適な保険会社も見えてくるでしょう。
オリコンのCSランキングは信用できる?
項目別ランキングを公表しているサイトでは、オリコンCSランキングが有名です。
インターネット上のランキングサイトは、ダイレクト損保に若干偏りがちな結果も見受けられますが、そうした偏りも踏まえれば間違いも少なく、参考になる内容です。
特にはじめて加入する若者や他社から乗り換えを検討している人にとって、もっとも重視したいのが、保険料やコールセンターの対応、商品のわかりやすさなどです。
オリコンCSでは、新規加入する人が重視したい項目別ランキングが、ピンポイントでわかりやすい内容となっているので、使いやすくなっています。
オリコンCSサイトが公表しているランキングの信ぴょう性についてですが、有効回答数が2万6千件あまりの回答を集め、過去4年以内に運転をして自動車保険を使用したことがある人、保険選び加入に際し、実際に関わった人が対象になっています。
対象の保険会社は、代理店系、ダイレクト系を合わせ21社にのぼり、調査の範囲が広く多岐にわたっています。
アンケート調査を自社で第3者機関に頼らず、自社にて独自に行っていることからも、一定の信頼を持つことができると考えられます。
オリコンCS調査もインターネット介して集められたアンケートなので、結果がダイレクト系損保よりに生じてしまうのは、しかたのない部分と考えます。
なお、日本の損害保険会社全体で引き受ける自動車保険は、代理店系損保が依然として9割近くのシェアを占めているのが実態ですから、その点を踏まえて見て頂く必要はあるでしょう。
加入するときに注意すべき3つのポイント
自動車保険にはじめて加入する人、他の保険会社から乗り換えで新規加入する人、どちらの場合でも、次の注意すべき3つのポイントを押さえておきましょう。
契約する補償内容や手続きについて
補償内容や手続きは、保険会社のWEBサイトで見る商品のわかりやすさ、商品のバリエーション、加入手続き時のコールセンターの対応などが満足を得る上で重要です。
実際の保険料
実際に支払う保険料は、支払い額が安いことに越したことはありません。
保険会社は、様々な割引を作って新規顧客への訴求を行っていますが、もっとも重要な事は実際の支払金額です。
自動車保険加入の際、希望の補償をできる限り安く買うことは、はじめての人や乗り換える人にとって、重要なポイントです。
割引など表面的な金額より、実保険料を比較することが大切です。
保険会社のブランドと信頼への評判
保険会社の規模や口コミの評判は、保険会社を選ぶ際に気になるポイントの1つです。
しかし、ネットの口コミは、あくまでも個人が受けた印象であり、全ての人に通じることではありません。
口コミの良い、悪いについては、ほどほどに見て参考にする程度が良いでしょう。
会社規模については、3メガ損保(東京海上日動、損保ジャパン日本興亜、MS&ADホールディングス)の規模がいずれも大きく、ダイレクト系損保がまとまっても3メガ損保1社とも比較になりません。
しかし、会社の規模が大きければ、保険料が安いわけでもありませんし、保険金支払いがスムーズということもありませんので、加入時の満足に繋がることは無いでしょう。
しいて言えば、代理店系の3メガ損保には、各地にそれぞれ営業推進、事故処理の部署が置かれ、代理店と連携して対応していますから、アフターサービスに期待ができるということです。
損保会社のブランドと信頼を、ランキングでも票を集めている損保をある程度重視して選ぶことも一考です。
比べてわかる!加入時に注目のランキングを賢く利用する
オリコンCSランキングから、加入時に注目すべきランキングの項目をプロの目で選んでみました。それぞれの項目のランキングが何を示すものとなっているでしょうか?
・加入手続き
WEBサイトや代理店など、加入手続きのしやすさを見ることができます。
・商品内容のわかりやすさ
WEBサイトや代理店を通じ、自動車保険商品内容のわかりやすさがわかります。
・商品内容の充実度
各種特約や補償内容の充実度がポイントです。
特約以外の基本契約の補償内容も評価に繋がっています。
・コールセンターの内容
加入時の不明点問い合わせなど、コールセンターの電話対応は、加入者にとって重要なポイントです。
印象が悪い、対応が悪いなど、オペレーターとの対話で決まることもしばしばあります。
・保険料
支払った保険料は、サービスの有無に限らず保険のか入満足度に影響するポイントです。
・会社の信頼性
会社の規模や評判などだけに票が集まるわけではありません。
評価の高い損保ブランドを注目しましょう。
以上の注意点を見ながら、次のランキング集計を参考にご覧下さい。
新規加入で評判の高いベスト損保5社
上記のランキングの結果をそれぞれ項目ごとに、1位を10点として2位以降を1点ずつマイナスして点数を付与しました。
6項目をすべて集計した結果に「J.D.パワー アジア・パシフィック・ジャパン(以下:J.D.パワー)」の新規加入満足度調査の結果を加味して評価を行いました。
結果、上位5社については次のとおりです。
2位:イーデザイン損保
3位:セゾン自動車火災
4位:三井ダイレクト
5位:チューリッヒ
ソニー損保、イーデザイン損保、セゾン自動車火災の上位3社は、どのランキングにおいてもまんべんなく票を集めて上位にランクされています。票差も僅差でした。
4位三井ダイレクト、5位チューリッヒについては、上位ランクされていますが、いずれのランキングでも3位から5位のポジションでした。
突出したところはありませんが、バランスよく満足度を得られる損保と評価することができます。
保険料で1位のSBI損保、会社の信頼性で1位の東京海上日動火災は、他の項目で評価が低く、ベスト5に入りませんでした。
新規加入を対象に総合評価を行いましたが、ベスト5の上位にダイレクト損保が集中してしまうのは、インターネットを利用した調査であることが大きな影響となっているので、1つの参考例として捉えて下さい。
WEBサイトで実保険料を試算する
保険会社各社のWEBサイトの多くは、保険料の試算が行えるようになっています。
各サイトの保険料試算画面は、それぞれ異なっており保険料試算を体験することができます。
また、WEBサイトの試算画面操作をしながら、使いやすさや特約など補償についても知ることができます。
保険料試算については、正直に申し上げれば面倒なサイトも有り、サイトにアクセスする端末や利用者のスキルの違いによっても評価がわかれます。
損保会社サイトへのアクセスによって、自動車保険を理解したり、保険会社の顧客対応を知ったりすることもできるのですが、そうした評価が面倒な人は、試算についてのみ「自動車保険の一括見積もり」を利用するのも手段の1つです。
いずれにせよ、加入前に実保険料を試算し比較することが重要であり、加入後の保険料についての不満を抑えることができるでしょう。
まとめ、ランキングを使った保険選び3つのポイント
ランキングサイトの結果を使って保険会社を選ぶ際のコツをまとめると、以下の3つがポイントになります。
・保険料以外で重視する項目を1つ以上選び検討する
・ランキングから保険会社を選び保険料を試算比較する
項目別のランキングのチェック
項目別ランキングをチェックして、加入時にかかわる項目、保険料の項目、そして自分が重視する項目からランキングを見てゆきます。
上位5社程度を選び、それぞれの上位社を対比しながら、WEBサイトなどを利用してチェックしてみましょう。
保険料以外で重視する項目を1つ以上選び検討する
項目別ランキングを見るとき、加入手続きのしやすさについては、代理店のいないダイレクト損保を選ぶとき重視すると良い項目です。
また、加入満足度が高いと評価されている保険会社は、おおむねコールセンターの対応に評価が集まっており、事故対応についても高評価されています。
はじめて自動車保険に加入する人は、保険料だけにこだわらず、コールセンターの対応、などの評価も参考にしましょう。
新車を購入した人にとっては、商品や補償の充実も重要視するポイントになります。
新車で車両保険の付与を検討している人なら、半損で全損相当として車両の再購入費を補償してもらえる「新価特約」のある保険会社が良いでしょう。
該当するのは、「ソニー損保」、「セゾン自動車火災」、「イーデザイン損保」の3社です。
保険会社を選び保険料を比較する
保険料以外の項目を検討した後、保険料の試算を行い3社以上の保険料を比較検討することが後悔しない保険選びにつながります。
比較しないで選んだ人の多くが、保険料に対する漫然とした不満を持たれていることをよく伺います。
つまり比較せずに契約して、後になってから「自分の契約している自動車保険は、保険料が高いのではないか?」という、なんとなく湧いてくる疑問による不満です。
頻繁に見かけるダイレクト系損保のCMなどの影響もあり、自身が加入している自動車保険がなんとなく高い気がしてしまうのです。
そういうことなら、契約前に保険料比較をしておけば万全です。
以上、はじめて自動車保険に加入する人にとって、入りやすさや補償内容を検討し、保険料を比較することでより確かな保険会社選びが可能になってきます。
そして、他社からの乗り換えを検討する、新規加入者については、保険料の安さや補償など、自分の求める評価ポイントを重視しながら、評価バランスの良い損保を選ぶことが満足の決め手となるでしょう。
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