イーデザインと三井ダイレクトの1日自動車保険に加入出来る?
イーデザイン損保と三井ダイレクトは、共にグループの中心となっている東京海上日動火災保険と三井住友海上火災保険のダイレクト損保部門を担う会社です。
グループ企業が取り扱う1日自動車保険ですが、残念ながらダイレクト系2社で加入は不可能です。
現状での理由は、ダイレクト損保に1日自動車保険の基礎となる「自動車運転者保険(ドライバー保険)」の商品が無く、認可も取っていないため販売できないからです。
同じグループ企業でも1日自動車保険を取り扱いができない理由、国内大手損保系ダイレクト損保の役割を考察してみます。
ダイレクト損保は1日自動車保険をなぜ販売しないのか?
現在の1日自動車保険商品は、企業代理店を介して販売されているため、イーデザイン損保・三井ダイレクトに限らずダイレクト損保では、販売することができません。
また、冒頭で触れましたが保険商品はそれぞれに認可が必要となり、その商品開発も容易ではありません。
販売についても1日単位の保険となれば、単価の低い保険となりますが事務量などの契約管理は意外にも多く、ダイレクト損保にとって高コストの商品となり、利益率を圧迫しかねません。
ダイレクト損保各社の今後の展開はわかりませんが、少なくともグループ内の大手国内損保が1日自動車保険を提供する、イーデザイン損保や三井ダイレクトが積極的に販売に取り組むとは考えにくい状況です。
国内大手損保系のダイレクト損保の役割は?
国内大手損保のグループに所属しているダイレクト損保は、外資系ダイレクト損保や独立系ダイレクト損保とは、一線を画す立場が与えられていると考えられます。
1日自動車保険を検討するにあたり、その理由や役割を見てみましょう。
・東京海上ホールディングスのイーデザイン損保
イーデザイン損保では、他社ダイレクト損保からの顧客獲得と他社への流出を防ぎ、グループ全体の市場シェアをトップに維持するための大きな役割を背負っています。
特に昨今のダイレクト損保を中心とした、リテール分野の顧客の奪い合いに対抗するため、東京海上グループが本腰を入れて取り組んでいます。
ダイレクト損保としては後発ですが、商品内容も豊富でしかも保険料が安い、そして事故対応は、超一流の東京海上グループがバックアップしているので、独立系ダイレクトのソニー損保と人気を二分しています。
・三井ダイレクト
三井ダイレクトは、MS&ADホールディングスの一翼を担っているダイレクト損保です。
ダイレクト損保分野において、リテール分野の開拓から、グループない顧客の流出を抑え、他社ダイレクト系損保との競合でシェアを争っています。
三井ダイレクトは、元々、旧三井海上火災が旧住友海上火災と合併する以前に開業していた、ダイレクト販売創生時より開業している国内資本のダイレクト損保では、パイオニア的な存在です。
現在は、3大メガ損保のMS&ADホールディングのダイレクト損保として、従来以上に大きな責任を背負い、ライバル社とのシェア争いの中にあります。防戦に回ることが多くなってきている様子もあり、より良い商品とサービスで積極的な展開を期待しています。
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