マツダフレア ハイブリッドの自動車保険・年齢別保険料の相場
2017年3月、マツダの軽自動車ミニバン「フレア ハイブリッド」が発売開始になりました。
フレアには、OEM供給元スズキ自動車の販売するワゴンR(2017年2月フルモデルチェンジ)同様、マイルドハイブリッドシステムの搭載と予防安全装置の充実がはかられています。
今回の記事では2月にフルモデルチェンジした、マツダフレア ハイブリッドの自動車保険料について、60歳の被保険者を中心に、20歳の若者から21歳、26歳、30歳、40歳、50歳、60歳、70歳までの年齢別保険料の見積もりを見て参ります。
フレア ハイブリッド購入時のグレード選び、保険選びと補償の付け方など、ぜひ参考にして下さい。
目次
60歳以上にもオススメ!「マツダフレア ハイブリッド」の保険料と保険会社
今回のマツダフレア ハイブリッドの保険は、老舗の国内ダイレクト損保「イーデザイン損保」にて試算しました。
60歳の人が乗るフレア ハイブリッドの保険料
今回の試算では、イーデザイン損保にて見積もりしたところ、次のように保険料が安くなりました。
(※ネット査定は、ネット割引が適用されて、お店よりも安くなるのでオススメです)
このフレア ハイブリッドの保険料見積もりでは、165万円の一般車両保険を付けて補償をフルカバーにしていますが、単独事故やあて逃げを不担保にするエコノミー車両保険にすれば、保険料をさらに20,820円まで抑えることができました。
イーデザイン損保を選んだ理由
今回の自動車保険見積もりでイーデザイン損保を選んだ理由は、ユーザーの年齢層が幅広いマツダブランドの軽自動車であることを考慮しました。
イーデザイン損保は、各年齢の保険料がダイレクト自動車保険各社の平均よりも安く、若い初心者からベテランの高齢者ドライバーまで、加入者を選ばない保険料の安さが1番の特徴です。
イーデザイン損保は自動車保険に特化した「東京海上グループの損害保険会社」です。事故対応では、同グループのサービス網を積極活用することで、ダイレクトでありながらも業界トップ水準の事故対応サービスを提供することに成功しています。
また、購入者層には、20代30代の若者もあり、必然的に自動車ローンを利用する購入者も多いとも考えました。自動車ローンを支払っている期間中、万一の事故に備えて車両保険でしっかりカバーしておくことが肝心です。
しかし、若者が車両保険に加入する場合、保険料負担の増大が維持費を大きく圧迫します。そこで「保険料が割安」で事故対応や現場フォローの実力も期待できるイーデザイン損保を選択しました。
自動車保険料の各社比較は、当サイトのトップページ「自動車保険14社の一括見積もり比較」にて確認できますので参考にして下さい。
保険料見積もりの被保険者と車について
フレア ハイブリッドの年齢条件ごとの保険料見積もりは、項目4の「マツダフレア ハイブリッドの運転者年齢別の保険料と解説」を参考にご覧下さい。
また、今回見積もりを行った、被保険者の設定条件、被保険車両の使用方法、年間走行距離など諸条件の詳細は、項目5の「被保険者と補償の基本設定」にてご確認下さい。
マツダ自動車保険 スカイプラスはお得?
フレア ハイブリッドを選ぶ人は、マツダディーラー扱いの軽自動車に新車から3年間付保できる、「マツダスカイプラス」という、「三井住友海上、東京海上日動、損保ジャパン日本興亜」が提供する、代理店型自動車保険に加入を検討するかもしれません。
スカイプラスは、3万円までの外板修理が保険を使わずに無料で受けられるサービスが特徴です。しかし1年に1度きりしか使えず、自己負担5千円があります。また、新車登録から3年間しか付けられません。
しかも、外板損傷の修理額が補償限度額(軽自動車は3万円)を超える場合、補償の対象外です。
先の見積もりの話を例に検討してみると、修理損害があった場合でお得になるのは、免責額5千円を差し引いて最大で2万5千円です。今回のイーデザイン損保の見積もりは、大手国内損保「損保ジャパン日本興亜」の自動車保険よりも年間で2万円ほど安くなっているので、その差は5千円です。
事故があれば5千円得しますが、なければイーデザイン損保の方が安いということです。賢明なベテランドライバーのみならず、初心者ドライバーでも「事故を起こさないように努めて運転している」のですから、ほとんどの人がこのサービスの恩恵は受けないものと思います。
筆者が新車ディーラーで販売をした経験からも「マツダスカイプラス」は、流出する保険加入者をつなぎ止めるための愚策にしか見えません。どう見ても顧客にとってお得とは思えず、正直オススメできる保険ではありません。
マツダフレア ハイブリッドの特徴と安全装備
マツダフレア ハイブリッドは、OEM供給元のスズキ自動車が販売する「ワゴンR」と同じ車体で同等の装備が施されています。
今回のフルモデルチェンジの目玉は、能力が格段に向上した被害軽減ブレーキをはじめとする予防安全装置の充実でしょう。
しかし、装備はセットオプションとなっており、「安全装置なし」を選べる仕様となっておりとても残念です。
先ごろマツダより発表された先進安全技術「アイ・アクティブセンス」の標準化についてですが、軽自動車はOEM供給車だから関係ないのでしょうか? セットオプションで選べるなら価格が上がってでも標準化してほしいと思います。
マツダ開発乗用車の顧客、スズキのOEM車フレアの顧客、どちらも大切なマツダディーラーの顧客ではないのでしょうか? マツダブランドの価値を高めたいなら首尾一貫した姿勢であってほしいものです。
セットオプションのセーフティパッケージの内容
フレアハイブリッドには、XGとXSそれぞれにFFと4WDが用意されておりますが、XGとXSのセーフティパッケージには次のような差があります。
デュアルセンサーブレーキサポート
誤発進抑制〔前進時〕/車線逸脱警報/ふらつき警報/先行車発進お知らせ機能
ハイビームアシスト機能
ヘッドアップディスプレイ
オートライトシステム
アドバンストキーレスエントリー(アンサーバック機能付)&プッシュボタンスタートシステム
デュアルセンサーブレーキサポート
誤発進抑制〔前進時〕/車線逸脱警報/ふらつき警報/先行車発進お知らせ機能
ハイビームアシスト機能
ヘッドアップディスプレイ
XGのオプションにあって、XSにないものは既に標準装備となっているためです。デュアルセンサーブレーキサポートは、スズキが近年搭載を進め高い評価を集めている「デュアルカメラブレーキサポート」とは異なるシステムです。
「デュアルカメラブレーキサポート」は、スバルのアイサイトとほぼ同様のシステムであり、どちらも2つのカメラによるセンサーを利用した、日立オートモティブシステムズのサポートを受けたシステムです。
デュアルセンサーブレーキサポートは、単眼カメラとレーザーレーダー2種類のセンサーを組み合わせた、トヨタセーフティセンスCと酷似したシステムのようです。
デュアルセンサーブレーキサポートの実力は?
2017年3月の時点でフレア ハイブリッドのデュアルセンサーブレーキサポートの実力をはかる、予防安全性能アセスメントの評価は発表されていません。
そこで、OEM姉妹車「ワゴンR」の最新試験評価の結果を参考に考察してみます。
ワゴンRの試験評価ですが、同じスズキの「ハスラー」と比べて、対歩行者の被害軽減ブレーキで若干劣る結果となっています。また、はみ出し警報については、8.0/8.0で満点のハスラーに対し、0点評価となっております。一体、どうなっているのでしょうか?
予防安全性能アセスメント「2016年度評価より」
スズキワゴンR:50.9/71.0
どちらの車両も、最高ランクの「2016 ASV++」の評価を得ています。
対前方車両については、十分満足できる結果になりました。2018年から反映する自動ブレーキ付き車両の割引も期待できます。また、対歩行者への被害軽減ブレーキについては、センサーの位置関係などが影響したようで、今後能力の向上を期待したいところです。
0点評価となってしまった「はみ出し警報試験」について検証ビデオを見たところ、警報ブザーと警告表示が点滅しているので、筆者は、試験者側の判定ミスではないか?と思いました。
実際のビデオ映像については、次の動画にて確認しご自身で判断して下さい
「スズキワゴンR:被害軽減ブレーキ試験 対歩行者 遮へい物あり(30km/h)」
「スズキワゴンR:車線はみ出し警報試験 右逸脱(60km/h)」
(※警報音と警告表示は開始から8秒あたりです)
2016年スペーシアとハスラーに追加搭載された「デュアルカメラブレーキサポート」のできが良かったため、ワゴンR/フレアの「デュアルセンサーブレーキサポート」がふるわない結果となりましたが、軽自動車では上出来です。
フレアは、老若男女を問わず、だれでも安心して乗れる軽自動車に仕上がっています。
2018年、軽自動車の料率クラスが設定に
現在、自動車保険料率クラスの設定は、自家用乗用自動車に限られており、軽自動車については車種用途だけで保険料が区分されています。
つまり、同じ軽四輪乗用車なら、保険料率は皆同じということです。しかし、2018年を目処に最大で2倍程度の差を付ける料率クラスの導入が予定されています。
2016年以降に発売されている新システムの被害軽減ブレーキを搭載している車では、追突などの事故が大幅に減少しているはずなので、今回のフレアやワゴンRなどは、料率が安くなる可能性があるでしょう。
マツダフレア ハイブリッドの自動車保険に必須の補償内容は?
基本補償
フレア ハイブリッドの自動車保険を検討する際、必須の補償が対人対物賠償「無制限」の補償です。
自動車保険の基本となる部分で搭乗者の傷害保険とセット契約になります。
搭乗者の保険では、運転者本人とその家族、友人、知人への補償です。人身傷害補償は、治療費から休業損害までの実損害を補償してくれるので3000~5000万円の範囲で付けておけば安心です。
車両保険
車両保険の加入については、一般、またはエコノミーの2択です。
フレア ハイブリッド模型自動車と言っても既に150万円を超える車両もあり、コンパクトカーの標準車よりも高くなってきました。
実際、軽自動車は人気が高いので、予期せぬ盗難や水災害などによる被害も多額の損害になります。万一に備え、車両保険の付保を検討して下さい。
特約
もらい事故に備えて「弁護士費用特約」に加入しておきましょう。自分が無過失のもらい事故では、相手への損害賠償請求の示談交渉は弁護士に依頼するしかありません。
しかし弁護士費用の負担は容易に頼める金額ではありません。そこで「弁護士費用特約」が役に立ちます。高額な弁護士費用を300万円まで補償してもらえる安心の特約です。
それと新車の場合、大きな車両損害に備え「新価特約」の検討もして下さい。事故で修理費用見積もりが保険金額の50%以上となった場合、新車に買い替えられる特約です。半損で全損同様の補償をしてもらえる新車に必須の特約です。
この「新価特約」は、ダイレクト損保の「イーデザイン損保」、「セゾン自動車火災」、「ソニー損保」の他、国内代理店型自動車保険にて加入できます。ダイレクト損保は3社のみの取り扱いなので、契約前に見積もり比較して確認してみましょう。
保険料を見積もりするときの注意点
自動車保険は、毎年更新の掛け捨て保険です。
新規契約、更新契約どちらの場合でも、被保険者の年齢条件や範囲、車両保険の有無など、無駄な補償を付けないように比較検討が必要です。
近年は、保険料改定が頻繁に行なわれていることから、更新前の見直しによって保険料を安くすることもできます。多少面倒でも早めに見積もり比較をして検討することが得策と考えましょう。
マツダ フレア ハイブリッドの年齢別の保険料と解説
年齢別の年間保険料は、年齢を問わず補償(20歳)、21歳以上を補償(21歳)、26歳以上を補償(26歳)、30歳以上を補償(30歳、40歳、50歳、60歳、70歳)について、それぞれ見積もりしてみました。
見積もりは「イーデザイン損保」にて、次項の設定条件で試算しています。
一般車両(年払):109,320円
エコノミー車両(年払):83,810円
一般車両(年払):69,320円
エコノミー車両(年払):53,690円
一般車両(年払):41,250円
エコノミー車両(年払):32,760円
一般車両(年払):29,080円
エコノミー車両(年払):23,390円
一般車両(年払):24,720円
エコノミー車両(年払):19,970円
一般車両(年払):25,870円
エコノミー車両(年払):20,820円
一般車両(年払):25,870円
エコノミー車両(年払):20,820円
一般車両(年払):30,560円
エコノミー車両(年払):24,290円
(※ネット査定は、ネット割引が適用されて、お店よりも安くなるのでオススメです)
高齢者ドライバーの保険を安く維持する方法
保険料を年齢条件別に見ると、50歳くらいから少しずつ保険料が上昇して行きます。
昨今、高齢者ドライバーの事故が取りざたされていますが、実際、高齢者の増加にともない対象ドライバーが増え、比例して事故も増えています。
団塊の世代と呼ばれる、戦後生まれの人から現在に至るまで、生まれた人の多くが運転免許証を取得しており、今後も高齢者ドライバーは増え続けます。特に、今後は女性の高齢者ドライバーも増えるので、予防安全装置の付いた取り回しの良い軽自動車が人気となるでしょう。
今回のフレア ハイブリッドのように最新の予防安全装置の自動ブレーキがついた車は、2018年から「自動ブレーキ割引」の適用されるようになり、保険料も1割ほど安くなります。
高齢者ドライバーに限らず軽自動車選びでは、フレア ハイブリッドのように万一の際に止まれる被害軽減ブレーキが装備され、未然に事故を防ぐことができる車を選ぶようにしましょう。
被保険者と補償の基本設定
見積もり試算日 2017年3月16日
被保険車両(型式):マツダ フレア ハイブリッド(MJ55S)
グレード:ハイブリッドXS 4WDセーフティパッケージ
料率クラス:対人:- 対物:- 傷害:- 車両:-
用途・車種:自家用軽四輪乗用車
初度登録年月:2017年(平成29年)3月
年齢:被保険者ごとに設定
居住地(登録地):東京都
適用ノンフリート等級:
20歳の試算では8等級(-40%)
21歳の試算では9等級(-43%)
26歳の試算では14等級(-50%)
30歳の試算では16等級(-52%)
40歳、50歳、60歳、70の試算では20等級(-63%)
前年事故の件数:0件
前年事故あり係数:0年
年齢条件:
20歳は「年齢を問わず担保」
21歳は「21歳以上を補償」
26歳、30歳は「26歳以上を補償」
40歳、50歳、60歳、70は「30歳以上を補償」
運転者限定:被保険者本人のみ
運転免許証カラー:
20歳は「グリーン」
21歳、26歳は「ブルー」
30歳、40歳、50歳、60歳、70歳は「ゴールド」
使用目的:日常生活・レジャー
年間走行距離区分:~5,000km
対人賠償(基本補償):無制限
対物賠償(基本補償):無制限
人身傷害(基本補償):3000万円(契約車両搭乗中のみ)
車両保険価額:165万円(一般車両/エコノミー車両)
(免責:1回目5万円-2回目以降10万円)
特約:
対物超過修理費用補償特約
自動車事故弁護士費用特約
他車運転危険補償特約
サービス:
1事故1担当者制
示談代行サービス
ロードサービス
メディカルコールサービス
提携修理工場サービス
割引:インターネット、証券不発行、ゴールド免許(該当条件のみ)
保険料試算に際し、設定条件や補償内容の諸条件を可能な限り同じにしておりますが、保険会社によって補償や限定範囲の違いなどがあります。若干の差異については予めご了承下さい。
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